013年、初冬の高知へ、その5、アゼトウナほか
12月の高知西部の海岸ではノジギクとともにどこででも見られるのがアゼトウナです。
ノジギクが物部川より西でしか自生がないのに比べ、アゼトウナのほうは室戸岬ででも普通に見ることができ、高知の海岸部ではもっともポピュラーな花と言えるかもしれません。
海岸の植物もいろいろありますが、アゼトウナはその中でも海水にいちばん強いように見受けられます。↑もそうですが、波に洗われる岩礁の上などでもよく見かけます。
同じように海岸で見ていても、ノジギクのほうは海水をかぶるような場所では見かけないように思うのです。
↑そして、アゼトウナは海岸の岩場を好んでいるのか、このような咲き方をしているのも目につきます。
↑この場所ではツワブキといっしょに咲いていました。
ツワブキも海岸に多い花ですが、ツワブキは香川の海辺でも良く見かけるし、海辺に近い山でも良く見かけますね。
我が家の庭にもツワブキが多いですが、そろそろ綿毛になったのが多いのに比べ、高知は暖かいため、まだ咲き始めのものが多かったようです。
車道法面でも、アゼトウナはあちこちで咲いていて、ごく近くでも見られます。
花だけ見るとヤクシソウみたいな花ですが、葉が分厚いです。
日本海側の海岸で咲く花で、アゼトウナによく美ているのにホソバワダンと言うのがあります。
↑こちらが、2009年に下関の海岸で見たホソバワダンですが、花だけ見るとアゼトウナと同じですが、ホソバワダンのほうは葉が茎を抱いているので区別できます。
同じような花でも、太平洋側に咲くのはアゼトウナと思って間違いないようです。
↑こちらは瀬戸内の海岸部でも良く見かけるハマゴウの実です。
良い香りがするので、枕などに入れると安眠できるそうですが、私もこの実を見ると必ず少しいただいて香りを嗅ぎます。癒し系の香りとでもいうのでしょうか。
瀬戸内海と違い、太平洋は波が高い時もありますが、この日は穏やかな海でした。
上から見下ろすと、アゼトウナ、ノジギク、トベラの木が見えています。
ところどころで車を停めて撮影しますが、いたるところでノジギクが咲き誇っていて、撮影しながらも久しぶりに気分が高揚しているのを感じました。
こんにちは。
多摩には海が無いので、こういう写真は興味深いです。
すごいところに咲いているんですね。
潮をかぶっても大丈夫なんですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2013-12-12 07:51
keitann様 こんにちは
寒い日がやって来ていますね。御地でもそうではないでしょうか。
今回の記事は久しぶりに海辺の眺めですね。
アゼトウナは伊良湖で見ましたが、ほかのものはハマゴウ以外は未だ見たことがありません。
ツワブキも栽培モノばかりです。
ところでハマゴウは実に良い香りがあるのですか。
花は見ていますが、実は見たことがないので、ぜひ匂いまで体感してみたくなりました。
投稿: ぶちょうほう | 2013-12-12 11:16
多摩NTの住人様、こんばんは。
そうですね、多摩では海辺の景色は見られませんね。
その点、四国は海も山も手近で楽しめるのが良いです。
ノジギクは断崖絶壁で咲いているのはあまり見ませんが、
アゼトウナのほうは波をかぶるところでも平気で咲いてる
ようです。
塩水をかぶってもあまりダメージがないんでしょうね。
投稿: keitann | 2013-12-12 22:46
ぶちょうほう様、こんばんは。
今日は冬らしい一日となって、こちらも最高気温が8~9℃と
冬本番の気温でした。
海辺にはたまに小豆島に行くのと、初冬に高知に行くのが恒例で
ほぼ年に一度みたいなものです。
ノジギクは東限が姫路のどこかの海岸のようですね。
こういう花らしい花が海岸線で咲いてくれると、海岸歩きもずいぶん
楽しくなりますね。
ツワブキは栽培ものしかそちらではご覧になれないのでしょうか?
瀬戸内海の海辺や海に近い山でもツワブキがごく普通に咲いてますよ。
実家に帰るときに通る道すがらでもかなり見られます。
ハマゴウの香りは花の香りみたいな良い香りとはまた違い、リラックス効果
のある香りみたいです。
初冬ぐらいには熟すようですから、浜辺に行かれる機会がありましたら、ぜひ
5粒ほどいただいて香りを確かめてご覧くださいね。
投稿: keitann | 2013-12-12 22:52
keitannさん、こんばんは。
>ノジギクは東限が姫路のどこかの海岸のようですね。・・・
確かに姫路の大塩や小赤壁辺りは一大群落ですがノジギクの東限及び北限は神戸の六甲山系です。
只、姫路方面のノジギクは自治体や住民によって大切に守られて繁栄し見事な大群落を形成しています。
一方、神戸は六甲山系のノジギクは兵庫県花にも関わらず放ったらかし状態で何時絶滅してもおかしくない状況です。
下記urlのサイトに神戸のノジギク自生地が詳しく調査されています。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yyyy/nojigiku2.html
投稿: k2 | 2013-12-13 22:48
k2さん、こんにちは。
ノジギクは高知でも海岸だけでなく、少し離れた山地でも今回見かけましたが
兵庫でも海からは少し入りこんだと思われる山地でも見かけました。
ですから、六甲の山にノジギクが咲いていても不思議ではないですね。
ご案内いただいたサイトを見てきましたが、良く調べられていますね。
私もシマカンギクなど、県内のどういうところで咲いているのか、いつも気になって
車を走らせたり、海辺に行ったりする折りは注意してみるようにしてます。
六甲のノジギクにもいつか出会えたら良いな~と思います。
投稿: keitann | 2013-12-14 13:44