仁老浜から三崎灯台へ、その4、漁船
結局15時10分に三崎灯台に着きました。
仁老浜を出てから休憩を含めても一時間足らず・・・距離にして2キロちょっとですから、ゆっくり歩いてもそんなものでしょうか。
荘内半島の突端部にあって、歩いて行かなければいけない灯台なので、意外と訪れたことがある人は少ないのではないでしょうか。
そういう私も、比較的近くに住んでいて、紫雲出山や大浜には何度も行っているくせに、初めて訪れた場所です。紫雲出山の麓で生まれ育った花仲間の知人ですら、三崎灯台にはまだ行ってないとか・・。
灯台の北側に回り込んでみると、なるほど、海に突き出た岩が合って、その周囲を漁船が取り囲んでいます。あれが説明板に書かれていた御幸石と呼ばれる石のようです、あの周囲は潮の流れが速く、鯛の好漁場になっているそうです。
この日は風もまずまずあったのですが、それでも10艘ほどの漁船が漁をしていました。
ふと見ると、海岸に下りる道らしく、灯台の北側から踏み跡が下へと伸びています。
私はてっきり、これが関ノ浦へと降りる道だとばかり思い込んでしまったのです。
しかし道といっても、ただの踏み跡で花崗土が露出していて、それにウバメガシの葉が落ちているので、滑りやすいったらありません。落ちたら、岩場で怪我は免れないので、慎重に下って行きます。
海まであと10mというところまで下りてきましたが、どう見ても岩場しか見えず、おまけに波が荒そうで、これでは岩場に下りても濡れてしまいそうです。こんなところが関ノ浦とはとても思えないので、引き返すことにしました。
望遠レンズで漁船を撮影してみましたが、一人か二人乗りの小さな漁船ですね。
大物の鯛を狙っているんでしょうか?
漁船のほうからもきっとこちらが見えていると思うのですが、「物好きな?」と思われたことでしょうね。
踏み跡は、たぶん、岩場に下りる釣り人がつけたものだったのでしょう。
この辺りはミサゴが飛んでいるらしいので、空を飛んでた鳥を望遠で写してみたけど、どうも、ただのトンビだったようで残念。
神社の入口まで引き返したら、すぐ近くに関ノ浦への道標がありました。
これが目に入らないなんて…(^_^;
緩い坂道ですが、うっそうとした木々の生えた中を下って行くと、やがて海岸が見えました。
ここが関ノ浦のようですね。
茶色い草の実が目につきました。
これはハマボッスの実ですね。
ハマボッスやハマゴウぐらいは香川の海岸でも良く見られます。
ツワブキの花もぼつぼつ咲いてはいましたが、さすがに12月半ばともなると花は終盤です。
沖合を比較的大型の船が通って行きます。
向こうに見えるのは広島(瀬戸内の島です)でしょうかね。
かつては、この海岸に多くの船が立ちより、お酒や日用品を商う店まであったとか・・。
今ではその面影はどこにもありません。
浜辺に出る手前にこんな井戸の跡らしいのが見えました。
この井戸から真水が出たおかげで、行き交う船はここで給水のために立ち寄ったのですね。
昔は栄えていた場所というのはあちこちにありますが、せめて何か建物でも残っていればと思ったことでした。
井戸一つが残っていたのでは、往時を偲ぶのもちょっと難しいな~と思いながら、帰途につきます。
こんにちは。
今年もいろいろと有り難うございました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
投稿: 多摩NTの住人 | 2013-12-31 16:36
多摩NTの住人様、明けましておめでとうございます。
年末からやってきていた娘一家が昼前には娘婿の実家のほうに
生きまして、ようやく少しのんびりしています。
旧年中はいろいろとありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: keitann | 2014-01-01 23:17
keitann様 明けましておめでとうございます。
年末はさぞやお忙しかったことでしたでしょうね。
年が明けて、さて、今年はどの山から歩こうか・・・と考えているところでしょうか。
それとも今日当たりは早々と山歩きにお出かけでしたでしょうか。
こうして御記事を読ませていただき、一番印象に残るのはやはり瀬戸内海の景色ですね。
島あり、漁船ありで、何処を見てもそれとはなしに人の気配が感じられますね。
そういう意味では安心感みたいなものがあります。
最後の井戸跡は水が涸れてしまったのでしょうか。
だとすると何故涸れるのかその理由を考えてしまいました。
今年もどうかよろしくお付き合いの程お願い申し上げます。
投稿: ぶちょうほう | 2014-01-02 09:49
ぶちょうほう様、明けましておめでとうございます。
年末は29日に娘一家と末っ子が帰省してきて、家族が一度の4人増えたので
3度の食事+年末の御餅つき、おせち作りやお墓掃除などが結構大変でした。
昨日は娘一家がおせちを食べて直ぐに、娘婿の実家に行きましたので、その後は
のんびりしています。
御明察の通りで、今日は穏やかな天候に恵まれたので、早速、恒例の散策始めを
してまいりました。
冬場は島の山に登ったり、瀬戸内沿いの低山に登る機会が多いので、私のブログにも
瀬戸内海の景色がたくさんでてくるかと思います。
波の高い太平洋や日本海に比べると、島が多く人の気配も濃厚な瀬戸内は海と言っても
仰る通り眺めていても安心感があります。
関ノ浦の井戸は、私の推測ですが、子供などが落ちたら危ないというので潰してしまった
のかも知れませんね。船が立ち寄ることも少なくなれば、井戸の必要がなくなったのかも
知れません。
私のほうこそ、今年もどうかよろしくお願いいたします。
それと、年末と年明けの二度、ぶちょうほう様の二つのアドレスにメールを差し上げたの
ですが、リターンしてしまいました。
何か策を考えたいと思っています。
投稿: keitann | 2014-01-02 22:18