瀬戸内の佐柳島へ、その3、大天狗神社
島の方たちは山の斜面にも石垣を積んで、野菜を作っているようです。
昔は、山頂のすぐ下まで耕されて畑になっていたので、山には木があまり生えていなかったそうです。
島のだんだん畑は作るには大変でしょうが、何とも風情がありました。
↑先ほどの三毛猫がまだついてきて、友人の足にまとわりついています。
↑神社の登り口には竹の杖が立ててありました。
友人は竹杖を一本お借りしたようです。
↑溝ってこのことだったんですね。
山から流れ落ちてくるをはきれいに水路を作って流れるようにしています。
登り口には小さな祠がいくつか祀られていて、その小さな祠や石にも、綺麗にしめ縄が施されていました。鏡開きやとんど焼きも終わっているはずなのに?と訝っていたら、どうやら私たちが訪れた直前ぐらいに神社のお祭りがあったようです。
島の人にお尋ねした時、石段は100段余りとのことでしたが、金比羅さんの石段より急です。山登りを趣味としているわたしはともかくとして、先日の爺神山に登った時にも筋肉痛が出たという友人には、ちと堪えるかも知れない登りです。時々、息を整えながらゆっくり登ります。
先ほどからずっとついてきている三毛猫もエサが欲しいのか、石段を登ってきます。
友人がとうとう根負けして、リュックからおせんべいを取り出して、三毛猫に与えました。猫がそんなもの食べるの?と見ていたら、美味しそうにがつがつと食べてました。お腹が空いてたんですね。
上を見上げると、まだまだ石段が続いています。
でも、石段の両脇には桜の木も植えられていて、春にはお花見しながら登れるかもしれません。
海岸から垂直距離にして100mほど登ってきたでしょうか。
港の向こうには丸亀の広島が見えています。
三毛君がまだいますが、エサももらったことだし、この後はもうついてきませんでした。
刈られた笹の上に赤いのが見えると思ったら、ヒヨドリジョウゴの実です。
今年は冬になってから良く見ます。
鳥居が見えてきたので、神社が近いということみたいです。
これが最後の石段のようですね。
15時22分、神社に着きました。
登り始めてから20分ほどかかりました。
太鼓の上に赤い天狗のお面が見えています。
↑あまり怖くない天狗さんですね。
太鼓をたたくためのバチも置かれていて叩けば良かったそうですが、知らなかったので、太鼓をたたくことはしませんでした。
この後、もう少し石段を登ったところにあった本殿でお参りしをしました。山登りなどしていると、神社、仏閣、小さな祠にお参りする機会はずいぶん多いです。
ピンクの一重のサザンカが石垣の下で咲いていて、なかなか風情があります。
神社の前から西側に小道が続いていました。
驚いたことに、神社すぐ西側の石垣には天狗の全身が浮き上がっていました。
石で象られた天狗です。
左手には葉団扇を持ち、右手にも何かを持っています。
ハウチワカエデの由来は天狗の持つ葉団扇と形が同じだからなんですね。
もう少し西側に道を辿ると、そこからまだ上に道が続いていて、奥の院があるようです。
ですが、この日は何しろ島での滞在時間が2時間あまりなので、奥の院まで行くのは諦めました。
神社から眺める小島と広島です。
そろそろ西日が射す時間となっていますね。
転落しないように気をつけて、そろそろと石段を下り始めました。
上を見上げれば、島の最高峰と思われる、高登山方面が見えます。
神社の奥の院まで登れば、たぶん尾根伝いに山頂まで行けそうな気もしますが・・・・。道は荒れてることでしょう。
15時44分、無事に下の鳥居まで下ってきました。
下ってくると、早速、猫がいます。
私たちの気配がわかるのか、どこからともなく猫たちが集まってきました。
でも、これだけいても、猫同士で喧嘩することもないんですね。
この後は、港の東側を見て歩くことにしました。
細い通りに面した一軒の家には、こんな表札?がかけられていました。
小さな造船所をされていたお宅のようですが、今はもう空き家のようでした。
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