思わぬ雪道歩きの壇特山、その2、車道歩き
なんだかんだと、出発はやっぱり午後にずれ込んでしまいましたが、何とか日暮れまでには下山できるだろうと思いながら、歩き始めます。
ダブルストックは今回は忘れずにザックのサイドポケットに差しこんでおきました。
駐車場からものの50mも歩かないうちに道が二股に分かれていました。
右に行けば宗時、大もみ集落に行くらしいのですが、この道標の下に「大北のクワ」「しわす谷の大なら」とあるので、大もみも大きな樅の木があるものだとばかり思い込んでしまいました。
左に行けばから谷方面で、この日は分県ガイドのコース通りに、登りは右へと向かいます。
つまり先ほど間違って車で行き過ぎた方面ですが、今度は歩きでのんびりと進みます。
二股のすぐそば右手に小さな神社が見えていますが、これを横目で見ながら歩きました。
神社の植栽なのか、ヤブツバキが咲いています。
今の季節はどこの山地を歩いてもヤブツバキに会えますね。
お天気が良いので、ついでに田んぼの畔に咲いている野草も撮影していくことにしました。
↑良く見かけるのに、あまり撮影しないホトケノザもこの日はレンズを向けました。
↑オオイヌノフグリは一面に咲いていて、今年見た中ではいちばんの群生でした。
総苞が下向きではないので、カンサイタンポポかな?
南川自然の家付近は分県ガイドによれば標高100m程度らしいですが、そんな山地にもしっかり春が訪れようとしていますね。
西讃では見かけないモチツツジがここ東讃の山地では早くも出てきました。
こうやって見てみると、里山にはツツジの花が実に多いと気づきます。
快晴の日曜なので、民家では盛大に布団干しの最中でした。
道はずっとアスファルト舗装されています。
小さな沢沿いに歩いて行くのですが、ところどころ渓谷風な場所もあります。
この川は爛川という川で、車道は爛川の右岸に沿ってつけられています。
一見、のどかな眺めですが、↑の看板にもあるようにこの付近は2004年の台風の大雨で土石流に見舞われた地域です。
10年近く前に南川を訪れたときも、その爪痕をまざまざと見た記憶が残っていました。
東讃の川はどれも短くて狭いので、想定外の雨が降ると氾濫してしまいます。
↑10日前の雪の重みのためか、ヤブツバキが折れてしまってました。
花芽もたくさんついていたのに、残念ですね。
12時48分、車でUターンした場所までやってきました。
ここからは初めての道というわけです。
12時54分、山側にお地蔵様が祀られていました。
里山を歩いていると、必ずと言ってよいほど、お地蔵様や石仏が祀られているのに出会います。
お花も綺麗にお供えされていて、心がほっこりします。
白梅がまだ咲き始めたばかりで、1,2輪しか咲いていませんでした。
平野部の梅はすでに7分咲というのに、たった標高100mかそこいらでも、咲き具合がずいぶん違うものです。
やがて、川の左岸にも車道が見えてきました。
だんだん山奥になるのだとばかり思っていたので、ちょっと意外です。おまけに左岸には民家も見えています。
この辺りで、向こうから車道を下ってこられるご夫婦らしき二人にすれ違いました。
話は交わさず、挨拶だけ交わしたのですが、この道を山の服装らしき姿で下られてくるということは、たぶん壇特山からの帰り道なのではないでしょうか。駐車場に車が一台見えたので、その方たちの車かも知れませんね。
こんな午後も回ってから登ろうという私のほうはあまり褒められたものではなく、この方たちのように朝のうちに登るのが望ましいのですが・・・。でも、朝早ければ早いで、車道が凍結などということもあるので、冬場は判断が難しいところです。
道沿いにもヤブツバキをところどころで見かけます。
この場所のはすぐ近くで咲いていて、標準レンズでもばっちりでした。
アセビの花芽も車道沿いで見かけることができました。
車道の東側が山になっているのですが、うっそうとした樹林が見えるだけで、山頂らしき姿がなかなか見えません。登山口はまだだろうか?と思い、ザックから分県ガイドを取り出して登山口の説明を読んでみました。すると、三叉路があって、そこを左に行くとあります。
それに車道歩きがもっと長いのかと思ったら三叉路までは30分となっています。
川の左岸のほうになかなか立派な民家も見えます。
この辺りの集落は趣がありますね。
門口の大きな木が民家の歴史の古さを物語っています。
13時23分、三叉路と思われる場所に着きました。
コースタイムではここまでの所要時間が30分となっているのに、のんびりしすぎて、50分もかかってしまいました(^_^;毎度のことですが・・・。
車道にはそろそろ雪が見えています。
三叉路を左に行くらしいので、書かれてあるとおりに左に進路を取りました。
向こうのほうに山が見えてますけど、あれが壇特山かな??
左に曲がってすぐに登山口があるのかと思っていたのですが、なかなかそれらしきものが見えません。もう一度分県ガイドを出して確認すると、三叉路を曲がってから900m進むとありました。やれやれ・・・・最初からきちんと頭に入れておくべきでしたね。
またまた時間を食ってしまいました。
曲がってからまもなくで、瀬戸内方面が見えてきました。
↑に見えているのは志度のゴルフ場みたいですね。
車道沿いの民家の庭先にも、この前の雪が残っているようです。
2月上旬の雪は東讃ではあまり降らなかったようですが、中旬に降った雪は東讃ではかなり積もったようです。その日に引田まで車で走ったのですが、海岸に近い山ですら白くなっていたのですから・・・。
最初の道標にあった「大北のクワ」はこの辺りらしいです。
時間があれば見てみたいところですが、この日は山登り優先です。
車道は緩やかにカーブして登って行きますが、路肩に一台駐車した車が見えました。
ん?これは壇特山に登っている方の車でしょうか?
登山口も近そうですね。
車道沿いに、こんな見覚えのある姿が・・・・。
これね、春先に咲くキブシの花芽なんですね。
この調子だと花が咲くまでにはまだ1か月ほどかかりそうです。
登山口には、結局、13時40分の到着でした。
コースタイムでは40分となっているのに、撮影したり、道を確かめたりしていたら、70分近くかかっています。この先、あまりのんびりともしてられませんね。
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