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2014-03-03

思わぬ雪道歩きの壇特山、その6、荒れ気味のから谷

から谷道は谷筋につけられた道なので、時刻が夕方に差し掛かったせいもあって、ちょっと薄暗い道となっていました。

そんな中、今度はこんなものが目に留まりました。

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↑これが直ぐにわかったら、貴方は相当植物に詳しい方と言えるでしょう。(^_^;

 

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↑第二ヒントはこの鋭い鉤爪のようなトゲです。

ヤブ漕ぎ中にこんなトゲに引っかかったら、相当痛い目に遭いますね。

 

そう、これはトゲの鋭さではいちばんではないかと思われるジャケツイバラなのでした。

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そして、冒頭でお目にかけたのはジャケツイバラの果実です。

花は5月ごろ咲きますから、今の時期はとっくに種が出来ているはずですが、どういうわけかジャケツイバラの果実は上に向かて裂けるのです。

なので、まだ種子が残っているのではないかと思い、トゲに触らないようにそーっと枝を引き寄せて果実の中を見てみました。

案の定、種子がまだくっついていました。

この黒くて硬い種子は野鳥が食べそうもないし、風に吹かれて飛ぶほど軽くもないし、いったいジャケツイバラはどうやって種子散布しているんでしょうね?

野草散策を初めて10年余りになりますが、ジャケツイバラの種子を見たのはこれが二度めでした。

花はと言えばまるで園芸種かと思うほど、綺麗な黄色い色をしていて、遠くからでも目立つ植物です。

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歩を進めると、タラもまだまだありました。

タラはパイオニア植物だと聞いたことがあります。土砂崩れなどがあって、山地が崩壊したところに逸早く生える植物です。ここ、から谷は2004年の台風で恐らく土石流などが発生したところなんでしょうね。そのため、タラが多いのだと思われます。

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眼下の谷に目を落とすと、かなり大きな石がごろごろしていて、土石流で流されたような雰囲気でした。

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それでも、たまにはこんなに綺麗なヤブツバキが目を楽しませてくれます。

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↑のような真っ赤な実のなっている植物も見かけました。

葉がすでに枯れていて、全体の様子がわからないのですが、姿かたちからみると、ハダカホオズキかな?と思います。ハダカホオズキは高知で見かけたことがありますが、香川では私は今までに見たことがありません。

何株か見かけたので、葉のある時に見てみたいものですが、その頃には低山にはなかなか足が向かないでしょうね(^_^;

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やがて、道も綺麗になってきて、民家が出てきました。

民家の番犬がワンワン吠えるので、閉口しましたが、こんな山奥の集落をてくてく歩いている私は、番犬君から見ると不審者に違いありません(^_^;

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登山口手前からも見えた志度のゴルフ場が、またまた見えてきました。

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車道沿いには、先ほどまでは鬱蒼とした木々が繁っていたのが、集落に近づいたので畑が見えてきました。

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↑民家の塀際に咲いていたのは黄梅です。

確か高知城では2月初めに見かけましたが、香川の山間部ではそれより20日ほど遅いです。

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大きな台風後にできたのでしょうか、砂防ダムも見えてきました。

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畑の周囲にはイノシシ除けの柵が張り巡らされていて、この辺りの山にもイノシシが多そうです。

そういえば、何年か前に北側から矢筈山に登った際、麓の集落では野生のサルが果物や野菜などを荒らすといって地元の方が嘆いてらっしゃいましたっけ。

あまり深い山はなさそうですが、サルまでいるのかと驚いたものでした。

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↑これも災害防止用の治山ダムを建設中のようです。

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畑の畔にはハコベも咲いていて、撮影してみたのですが、ピンボケです(^_^;

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↑の山肌がむき出しになった場所も、土砂崩れの跡のように見えました。

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やがて、視界に綺麗な紅梅の大きな木が見えてきました。

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それは、ある民家の門に続く道沿いに植えられていた紅梅でした。

青空に映える梅の花を、通りすがりですが、お花見させていただきました。

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梅の木から50mも歩かないうちに、歩き始めの神社が見えてきました。

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二股まで帰ってきたのは16時33分でした。

思ったより早く帰ることが出来てほっとしました。

南川自然の家の駐車場まで戻ったら、先客の車一台はもうありませんでした。やっぱり、行きの車道歩きですれ違ったご夫婦の車だったようです。

そのまま、真っ直ぐ高速に乗って帰ろうかとも思いましたが、途中で立ち寄ったガソリンスタンドのご夫婦が私の壇特山行きをひどく心配されていたので、帰りに立ち寄って、無事下山したことを報告することにしました。

顔を見るなり「登ってきたんですか?」と尋ねられましたが、ちゃんと山頂まで行ったことを伝えたら、「早かったですね」と言われました。コースタイムから比較すると全然早くないですが、地元の方にとっては、結構厳しい山に見えるのかもしれませんね。

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帰りはナビを起動して高速インターに向かったのですが、途中、壇特山方面が良く見える場所があったので、5分ほど車を停めて眺めたり撮影したりしました。

壇特山の東に延びている尾根はかなり長いみたいですね。

いちばん低いところが日下峠でその近くの格好の良い山が笠ヶ峰のようです。

その東に見えているのは虎丸山?それとも本宮山?

まだまだ東讃の山々がよくわかってなくて、困ったものです。

年に一度か二度登るのが精いっぱいですが、植生がこちらの山とは少し違うので、機会を見つけてまた登ってみようと思います。

 

 

コメント

こんにちは。
ジャケツイバラの果実は全くわかりませんでした。
以前、高尾山で見ましたが、山の中腹のものを遠くから眺めただけです。
どこかで近づいて観察したいものです。

おはようございます。
いつも思いますが、仄々とした里山散策の風情が
伝わってきていいですね。
ハコベは小さくて撮影には難儀しますけど、はや
りこちらより一足早い春を感じます。
スミレの季節はもう目の前、毎週末が待ち遠しく
もあり、忙しくなります。

多摩NTの住人様、こんばんは。

ジャケツイバラの果実・・・・なかなか難しいかもしれません。
花の時期はあれほど目立つ花も珍しいですが、果実となるとあまり目につかないし
第一、わざわざ見に行くほどでもないですしね。
私の場合も二度ともたまたま歩いていて目に留まったというのが本音です。
関東辺りだと株数そのものが少ないのでしょうか?

翼さん、こんばんは。

里山歩きはたとえ雪があっても、それほど緊張するわけでもないですし
基本的にのんびり歩きが出来て、良いものですね。
今の時期、雪のある高山に行くとなると装備もですが、いろいろなことを
想定しないといけないので、ちょっとハードルが高いです。
私の場合は、車がノーマルタイヤというのがいちばんのネックですが(^_^;
ハコベやオオイヌノフグリ、ホトケノザはこちらの田んぼの畔ではちょっと
前から、咲いていたようです。
スミレもそろそろ咲いていると思うのですが、今年は山歩きに比重がかかっていた
ようで、花散策が後回しになっています。
でも、そろそろ半分は花散策モードに突入しないと、ですね。

keitann様 こんにちは
この時期にまだ実を残しているジャケツイバラってどこか変わり者ですね。
5月に見る花にしてもど派手で、これがこの国本来のものだとは到底思えませんね。
そして排他的で鋭すぎる棘ですね。 最後に焼け焦げたような色をした莢と、真っ黒の種ですから、これはとても愛嬌の有る姿ではありません。
藤の豆でも感じることですが、こういう植物は移動して増殖するなんてことは少しも思ってはいないのでしょうか。

下ってきて眺める山村風景はとても趣きがありますね。
こういう山裾の集落には独特のやすらぎを感じますね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ジャケツイバラの果実を前回見かけたのは秋のことでしたから、特に何とも
思いませんでしたが、このときは2月末でしたから、ちょっと驚きました。

5月に咲く黄色の花も、まるで帰化植物みたいな感じを受けますよね。
最初見たときは、これが日本の野山に咲いていた在来種とは思えませんでした。
トゲのほうも、鋭さは怖いほどです。
こんなトゲに引っかかったら、着ているものが裂けそうです。
種子のほうも黒くて硬く、とても鳥が食べられそうには見えませんでした。
一体どうやって、増えているのか不思議です・

この冬は車道歩きも良くしましたが、山すその集落の家々はどこか懐かしく
咲いている花なども趣があって、車道歩きでもちっとも退屈しませんでした。

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