エヒメアヤメのお花見で2座周回、その2、エヒメアヤメ
標高わずか200mの低山に登るということで、私はたまたまカメラなどを入れて来たナップサックがあったので、それにお湯を入れたテルモスと行動食だけを入れて歩き始めたのです。足元も里山ということで簡単なトレッキングシューズです。傘も雨具も入れなかったのですが、後で後悔する羽目に・・・・。
PさんとRさんは、ちゃんとした山用のザックを背負われましたが、Rさんは足元は登山靴ではなくスニーカーです。
今思えば、Pさんだけは装備も抜かりなく出発されたので、いちばん気合が入っていたようです。
目の前には今から登る腰折山が見えています。
山の中腹辺りが樹木がなく開けた場所になっているのが肉眼でも見えています。
あしこがエヒメアヤメの自生地?などと話しながら歩きます。
↑画像からエヒメアヤメ自生地付近を切りだしてみました。
コバノミツバツツジの咲いている横の辺りです。
実際、ここがエヒメアヤメの自生地なのでした。エヒメアヤメもイヨスミレも木の繁ってない日当たりのよい場所に生えるんですね。
途中、道沿いに見かけた民家の庭にはとても大きなソメイヨシノが満開でした。
屋敷内には桜は植えるものではないという風に良く言いますが、家に居ながらにしてお花見ができるのは羨ましいですね。
桜に見入っているのは私と同じく花好きのPさん・・・。
どれだけも歩かないうちに道標があって、エヒメアヤメの自生地にはこの角を右折します。
これだけ道標などがあれば、道に迷うことはありません。
曲がって直ぐに、キヅタの黒い実をたくさん見かけました。
そして、荒れたミカン畑の向こう側に、海が見えてきました。
まだ標高50m程度だと思いますが、それでも海が近いので見えるんですね。
海を見て喜んでいるPさんとRさん・・・。
女3人寄れば何とかと言いますが・・・・まったくその通りでした(^_^;
向こうに見えるのは綺麗な車道のガードレールです。
この日は早朝から曇ったり晴れたり、雨がぱらついたりと、はっきりしないお天気ですが、どうやら青空も出てきて天候回復の兆しです。…という考えは甘かったと後ほどわかったのですが・・・・仰ぐ空には芽吹いたばかりの木々の緑が綺麗です。
空を見上げていると、後からPさんが「ザイフリボクを撮影したたんじゃないんですか?」と・・・。
あれまぁ、青空に夢中になっていて、ザイフリボクの白い花を見落とすところでした。(^_^;
この5日ほど前に荘内半島でザイフリボクの咲き始めを見たばかりでしたが、腰折山では見頃になっていました。
香川の里山でも時々見ますが、瀬戸内側には多いようです(今日も瀬戸内の山地で満開の木を数回見ました)
9時7分、画像を撮り忘れましたが監視テントに着きました。貴重な花が盗掘されないように地元の方が交代で監視にあたっているとか。
住所と名前を記帳するようになっているので、記帳した後登り始めようとしたら、監視の方も一緒に登ってくださることになりました。
↑は監視テントの場所に立っていたエヒメアヤメの説明板です。
数年前に九州で見たエヒメアヤメは車道沿いに無造作に咲いていましたが、四国のエヒメアヤメは大切に保護されています。
登山道を登り始めて直ぐに目についたのはコバノミツバツツジの優しいピンク色でした。
色の薄いナガバノタチツボスミレの葉っぱにも見とれながら歩きます。
ナガバノタチツボスミレは3月から咲いているので、茎が伸びて、名前の通り長葉を出し始めています。その横にはコバノタツナミの葉も見えています。
香川の海辺の里山となんら変わりない光景ですが、この山だけにエヒメアヤメとイヨスミレが咲くというのも、ほんとに不思議ですね。
笹の上から長く枝を伸ばして咲くミツバツツジ・・・。
雨上がりなので花色が綺麗です。
監視テントから10分も登らないうちに、エヒメアヤメの自生地に着きました。
「天然記念物エヒメアヤメ自生南限地帯」と書かれた立派な石柱があるので、見落とすことはありません。
辺りは草刈された場所なので、青い色をしたエヒメアヤメは直ぐに目につきます。
おまけに踏まれないようにという配慮からか水色の棒がエヒメアヤメの株のところに立てられているので、嫌でも咲いている場所がわかります。
咲き終わった株もあれば、今から咲く花芽もあるという具合で、花期は結構長いようです。
株の周囲に落ちているアベマキの木の葉っぱと比べると、エヒメアヤメの大きさがわかります。
草丈は10センチあるかないかというところです。
↑画像下のほうのぷっくりしたのが花芽です。
笹の間から出てくるのですから、強いと言えば強い植物なんでしょうか。
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