春まだ浅い赤星山へ、その4、初コースで下山
もと来た道を引き返すと、ものの5分も下らないうちに例の祠を通過します。
下りのコースは初めての道だし、少し危ない場所もあるとのことで、祠に「無事下山」を祈ってお詣りしました。
山頂には特に何もないのに、尾根の途中に祠があるのも、不思議な話ですが・・・・。
祠の屋根の部分についている赤い星印が赤星山の名の由来でしょうか。
雪が10センチほど積もった尾根道を下りますが、登りの時よりも早くも雪が融けているのがわかるほどでした。
分岐からは、今まで歩いたことのない道です。
最初はトラバースですね。
ずっとトラバースを続けるのかと思ったら、少し登って行きます。
崩壊部分が縦にかなりの長さ続いているので、それを避けて高巻き、そして上部で崩壊箇所を横切るようです。
↑崩壊部を横切るところです。
特に危険を感じるというほでではありません。
見上げると、山頂方面がかなり上に見えています。
今は冬枯れ状態なので見えますが、葉が繁り始めると、見えなくなるでしょうね。
林床にはシコクブシらしき葉っぱが出てきました。
ニリンソウと間違えて食べる人がいて、時々ニュースになります。ニリンソウと似ていますが、ニリンソウもトリカブトも、採取は止めたほうが良いです。
やがて、見覚えのある景色になってきました。
このコース、途中までは数年前に登ったことがあるのでした。
この鉄塔も記憶にあります。
数年前に来たときよりも伐採が進んでいて、鉄塔辺りは見晴らしが良くなっていました、
鉄塔の指標もよく見ると、四国電力のではなくて、住友共電の鉄塔です。
それまで、鉄塔と言えば四国電力の鉄塔しか知らなかったので、1つ勉強になりました。
物部線だそうでナンバーを見ると140番鉄塔とか桁違いの番号がついています。物部と言えば、高知の南国の東です。あの辺りから続いているとしたら、鉄塔の数も半端ではないはず。
この辺りまで下ってくると道もはっきりしていて、気持ちの良い自然林歩きとなります。
Mさんが「これはクロダモ?」と目を留められた木ですが、なるほどクロダモという木もあるんだなと神妙な気持ちで聞いていたら、クロモジと勘違いされたそう・・・・。
でも後で調べたらクロダモ=ヤブニッケイの別名だそうで、私も1つ勉強になりました。
ところで、↑の木は、実際のところはヤマグルマだったようです。赤星ではあまり見かけないので貴重ですね。
最後に梯子を下りると、林道です。
ここまで下ると一安心です。
近くの滝の傍で休憩を取りました。
シロバナネコノメも花はまだ咲いていません。
気持ちの良い沢が流れていますが、雪解け水が多いのか水量は多目でした。
先ほどまで下ってきた斜面を見上げます。
まだまだ茶色い斜面ですね。
林道沿いに、シロモジとクロモジが2本並んで生えている場所があったので、レクチャーでした。
↑はシロモジです。葉はダンコウバイと同じく3裂しているので、葉が残っているとわかりやすいです。
こちらはクロモジ。
枝の上のほうは緑色をしています。下のほうは黒っぽいです。
この後、下りをどうするか、迷いましたが、結局女性陣二人がごり押しして、林道途中から少々ヤブ漕ぎ気味に歩きました。
何とか四国電力の保線路に出ることが出来て、途中からは朝に歩いた道を下ったので、楽勝でした。
鉄塔でも少し休憩を取ります。
結局、中尾集落に下ってきたのは16時22分と、ちょうど良い時間でした。
集落の車道を歩いていると、車道沿いの畑はすっかりシキミ畑になっていました。
10年以上前に来たときはまだシキミも植えられてなかったと思いますが、シキミは仏壇やお花の花として、良い値で取引されて、集落の人にとっては良い収入源になっているんでしょう。
Mさんご夫婦とは初めてご一緒させていただきましたが、ご夫婦とも山の魅力にどっぷりとはまられているご様子。この日はずいぶんとお世話になったことでした。
これを機に、これからもどんどんご一緒させていただきたいものです。
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