5月中旬に見た花 ヤマシャクヤク他
ヤマシャクヤクは四国ではそれほど珍しい花ではなく、5月の山に行けば、標高1000m程度以上の山であれば、たいていであるような気がします。
問題は花の時期で、ヤマシャクヤクは花期が短く精々3日もすれば散ってしまいます。
なので、ちょうど開花のタイミングに出会えるかどうかということが重要です。
今年は数年ぶりで良いタイミングに出会えました。
ヤマシャクヤクの小群落です。
群落では全部で100株以上が咲いていたと思いますが、すべての花を一度で撮影するのは無理ですね。
朝の群落の様子です。
まだ花は閉じ気味です。
それでも少し開きかけた花も見られ、これぐらいの開き加減がいちばん綺麗かも知れません。
午後を過ぎると、目いっぱい開いてしまいます。
フデリンドウも里山では桜の開花頃ですから4月10日頃には見られますが、標高が高くなるにつれ開花は5月にずれ込みます。
里山から高山まで、適応力がある花ですね。
初めて白花のヤマエンゴサクを見ました。
こちらは普通の色ですが、ジロボウエンゴサクみたいな色合いの花ですが、ヤマエンゴサクまたはヒメエンゴサクのようです。
ユキザサは一輪のみの開花です。
初めて見たアオチドリの花。
思っていたより小さな花で草丈は20センチちょっとぐらい?
咲き進むともう少し大きくなるのかもしれません。
マルバコンロンソウは葉で見分けられますね。
シロバナエンレイソウは咲き進んだせいか、紫色に変色していました。
三枚葉のツクバネソウです。
↑普通は4枚葉が多いです。
地味な野草ですが、果実の時期は結構目立ちます。
ウスバサイシンなのかクロフネサイシンなのかは花柱やめしべの数で見分けるようですが、花の詳細な画像を撮影しなかったので、見分けがつきませんでした。
それにしてもすごい花つきの良さでした。
他の特徴などからクロフネサイシンと考えて良さそうですね。
keitann様 こんにちは
こちらに伺ってヤマシャクヤクの素敵な姿を拝見しましたので、目が大喜びをしています。
小生の場合、今年はついに開いた花を見ないで季節を送ってしまいます。
これは大変残念なことでしたが、keitann様に敵討ちをしてもらったようなものです。
中部圏でもヤマシャクヤクは広く生育していましたが、山を歩く方が持ち帰るようで、この花がドンドン遠のいているのが哀しいです。
本日記事のようなこんな群生場所が登山道近くにあれば3年と持たないでしょうね。
アオチドリもクロフネサイシンも未だ現物を見たことがないだけに興味津々です。
投稿: ぶちょうほう | 2014-06-04 22:13
ぶちょうほう様、こんばんは。
ヤマシャクヤクの咲いている姿を見るのは、なかなか難しいものですね。
5月下旬に縦走した山でも一週間早ければ咲いていたようですが、私たちが
歩いたときにはすでに散った後でした。
四国の場合は、今からでも剣山や石鎚山に行けば、まだ咲いている株もある
かも知れないと思いますが、この週末がめちゃくちゃな暑さだったので、あの
暑さではどうかしらん?と思ったりもします。
中部でもヤマシャクヤクが以前は多かったのですね。
四国では株数がもともと多いうえ、この花は種が落ちて群落を作りやすい様で
今でもあちこちに群落があります。
アオチドリは私は初見でしたが、本州の山には多いようですね。
クロフネサイシンのほうは香川の山にも咲きますので、それほど珍しくないようです。
体は一つしかないので、毎年、すべての春の花が見られるわけではないですが、
それでも、今年はツツジ類の良い時に山に登れて幸せでした。
投稿: keitann | 2014-06-04 23:23