東光森の紅白アケボノを見に行く、その3、吊尾根が見えた
休憩場所を出発したのは9時47分ですが、歩き始めた途端に、正面に東光森の山頂が大きく見えました。
東光森までは水平距離は大したことないのですが、垂直距離が結構あるように見えました。
目で見てもかなり急斜面の山で、地図を見るとこれをほぼ直登山しているように見えるのです。
登りのきつさが思いやられます。
逆に谷が見える場所もあって、こちらも谷までの垂直距離は800mほどもあるんじゃないでしょうか。下を流れるのは大北川というようで、この川沿いの道を辿ると早明浦ダム方面に行けるようです。
ここにも満開のアセビ・・・。
休憩後はMさんがトップを歩かれています。
何か気にかかることがおありのような?
この辺りはまだ下っていますね。
辺りは気持ちの良い自然林になっていて、道も明瞭です。
ほんとに久しぶりでスミレを見ました。
普通はこういう林だと、石鎚山系ならばイワセントウソウなどが咲いているのですが・・。
その訳がちょっと判ったような気がしました。
というのも↑の画像を見てもわかるように、この付近はシカが入っているようです。
ササが枯れてしまっています。
シカが笹を食べるような場所は、下草も食べられてしまって、極端に少ないのです。
アケボノツツジは毒があってシカも食べないので、この木だけは増えているのでしょう。
やがて、先ほどからMさんが気にかけていた踏み跡の入口が見つかったようです。
東光森山の北側の山すそを通っている林道へ下る踏み跡です。
赤いテープがあるので直ぐにわかります。
そして、その後すぐに山頂への登りが始まりました。
ここからいよいよ200m程度の急登です。
少し登ったところで振り返ったら、何か見覚えのある吊尾根が見えます。
う~ん、あれは確か笹ヶ峰と沓掛山との吊尾根でしたね。いつもは東赤石から眺める光景ですが、南の方から眺めるので、いつもとはちょっと雰囲気が違うような?
ちょっと陽射しが出てきて、ミツバツツジの色も鮮やかさを増してきました。
そして、高度を上げてきたので、咲き始めたばかりのようです。
見えている吊尾根付近の山に名前を入れてみました。
掛山の漢字がどうにも入らないので、ひらがなにしましたがご容赦を。
登るにつれて色の淡いアケボノも出てきました。
これはこれで美しいですね。
モミジの仲間も葉がすでに展開しています。
笹ヶ峰とチチ山付近を望遠レンズでズームしてみると、笹ヶ峰の山頂直下には雪がまだ結構残っています。
色がぼやけていますが、大座礼から西の山なみと吊尾根も入れてみました。
この頃には稜線の向こう側から、平家平や冠山も顔を覗かせています。
この辺りは歩いているので、どれがどの山かはっきりわかります。
Mさん夫妻も撮影に余念がありません。
最後の登りの頃には空も青空になり、撮影には良い条件となりました。
空もあまり真っ青だとアケボノのピンクが浮いて見えますが、このぐらいだと良い感じです。
青空背景はやっぱり撮影が楽ですね。
幹も黒々として雰囲気良いです。
色鮮やかなアケボノとPさん・・。
↑少し白いのが見えているのはタムシバの花です。
タムシバのほうが花期が早いので、もう花が少ししか残っていなくて、ツーショットが難しいです。
下から、話し声がしてきて、愛媛の女性二人が登ってこられました。
私たちは撮影に時間がかかるので、先に行っていただきましたが、この先、しばらくの間、この方たちと行動を共にすることになりました。
こんにちは。
良い眺めですね。
“吊り尾根”という言葉は、初めて知りましたが、登山家にはあたりまえの言葉なんでしょうね。でもその言葉と、写真の様子がピッタリ一致して納得です。
投稿: 多摩NTの住人 | 2014-05-09 08:10
多摩NTの住人様、こんばんは。
山は高度を上げるにつれて、他の山がせりあがってくるので、そこが
山登りの醍醐味ですね。
吊尾根は確か穂高の吊尾根が有名ですが、他にも何か所かはあるんでしょうね。
登山用語というのともちょっと違うと思いますが、見た目の形が独特ですね。
ザレ場とかガレ場というのは登山用語でしょうね。
投稿: keitann | 2014-05-09 22:48