初めて見る裏寒風のアケボノ、その2、第一展望台へ
結局、旧寒風山トンネルの愛媛側出口に着いたのは7時半頃だったようです。
車道の谷側のほうに駐車場があって、車は5~6台は駐車できます。すでに先客らしい人の車が一台駐車してありました。
今から登って行く裏寒風方面を眺めると、大岩がまるで槍ヶ岳のように見えていて迫力あります。
考えたら、ここは何度も通過している場所なのに、ここから寒風山方面を見上げたことはありませんでした。車に乗っていて見上げられる高さではありません。
こちらの尾根もごつごつしていて迫力満点です。
広角で全体を撮影してみます。
登山口辺りは芽吹きが始まっていて、柔らかい緑が広がっていますが、上のほうはアケボノのピンクと岩の色が見えるだけ・・・。
そろそろ登り始めようかとした頃、一台の車がやってきました。
4人ほどどが下りてきたのですが、一人の方に声をかけられて驚きました。
以前、赤星山でお会いしたTさんです。そして、若いYさんとKさんのご夫婦は、以前土小屋でお見かけしたことがあります。最後に高知のHさんが下りてこられましたが、この方は撮影が目的のようでした。4人の方は、寒風山トンネルの高知側出口、つまりもと寒風茶屋があった場所で出会ったようです。
4人とも登る準備が整っていたので、一緒に登らせていただくことになりました。
歩き始めは7時40分です。
私としては初めてのコースなので、何度か登られているという若いKさんについていくことに・・・。
トップを歩かれるKさんは私のペースに合わせてゆっくり歩いてくださったので、とても歩きやすかったです。
最初にいきなり通行止めの黄色いテープがあり、掲示板などで、このコースが表向きは通行不能になっているということを、そういえば、どこかで見た記憶が甦りました。
ここから先は自己責任で登る道です。
ロープを使って岩場を登ってくるPさん・・・。
これ等のロープはすべて寒風山の主と言っても良いHさんが整備してくださったものです。
木の枝なども丹念にカットされていて、寒風山の通常の登山道もですが、歩きやすいようにきめ細かな整備がされているのに、舌を巻きました。
登り始めて間もなくすると、ロープ場がありますが、垂直に近い岩場を垂れ下がった2本のロープを使い腕力と岩に刻まれたわずかな足がかりを頼りに登ります。と言っても、高さはわずか3mほどなので、特にに危険とか大変ということはありません。
確かに急登の連続ですが、それほどしんどいという気がしないのはこのきめ細かい整備と、この日は涼しい風が吹き渡っていて汗をかかなかったからでしょうね。
かなり大きな針葉樹が出てきて、その枝の間から伊予富士方面が見えてきました。
稜線も木の枝越しに見えてますね。
林床には白いツルシキミの花がちらほら咲いていました。
シャクナゲの木の横を通過します。
シャクナゲは去年はたくさん咲いていたそうですが、今年は花芽が少なかったようです。
Kさんは、前方をよく見て、少しの間違いもなくルートを辿ります。
たいしたものです。
お若いけど、山を歩き慣れているのが窺える歩き方ですね。
この日は朝からピーカンで、真っ青な空にピンクのアケボノは撮影が難しいなどと、ぜいたくな悩みを話しながらの登りです。(^_^;
綺麗なアケボノに、カメラを構えるPさん・・・・。
裏寒風のアケボノもかなり大きな木が多くて、5mぐらいの高さの木も多かったです。
8時43分、岩の上の展望台らしき場所に着きました。
向こう側の岩場のアケボノが素晴らしくて、思わず声が出ます。
ゆっくりと休憩しながらアケボノを楽しみたいところですが、この日はどういうわけか風が強くて、吹き飛ばされそうになります。
反対側のアケボノは逆光になりますがこれも良かったです。
桑瀬峠方面のブナはまだ芽吹きが始まってなくて、この辺りを見るとまだ冬の佇まいです。
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