春の岡山お花見ドライブ、その6、大山とコブシ
蒜山インターに着く前に大山が綺麗に見える場所があったはずと思いながら車を走らせます。
思った通り、見えてきました。
ここに来るのはどちらかというと冬場が多くて、いつもは真っ白な大山を眺めているのですが、さすがに4月も下旬とあって真っ白ではなさそうですね。
時刻は5時頃で、光の加減もあって、うまく写りませんが、それでも雲一つない大山の姿はやはり珍しいです。
お隣の烏ヶ山まで入れて広角での撮影です。
そういうえば、去年秋に、親友と大山鍵掛峠経由で足立美術館まで行ったのですが、鍵掛峠で拾ってきたブナの実が発芽して10芽ほども育っています。
我が家のブナは大山産ですね。
振り返ると、車道の反対側には山桜・・・。
まさに満開ですね。
オオカメノキまで咲いていてくれました。
そうそう、この花は日本各地で見ていて、山歩きする者にはとても懐かしい木です。
石鎚山系にアケボノツツジを見に行くといつも咲いている花ですし、八ヶ岳の麦草峠をドライブした時にもこの花が咲いてましたっけ。
オオカメノキからさほど離れてない場所に、とてつもなく大きなタムシバの木が見えました。・・・・と最初はそう思ったのです。
ところが、望遠レンズで覗いてみると、何となく花の様子が違います。
というのも、花の前に緑の葉っぱらしきものが見えているのです。
ということは、これはコブシ?
できるだけズームして、帰宅してから画像をトリミングしてみました。
するとやっぱり、花の前に葉が一枚あるではないですか。
学生時代の山の先輩にもう何年も前にコブシの花のことをお尋ねしたら、コブシは花の前に葉が一枚あるわよと・・・。
しかし、四国ではコブシは見たことがなく、広島や島根の低山でも見かけるのはタムシバのようでした。
昔は春先に新潟方面の山を歩くことも多かったので、コブシも良く見ているはずで、その頃は山に咲くモクレンみたいな花はコブシだとばかり思い込んでいました。
それが四国で山歩きするようになって、タムシバを知ったのです。
このとき見たコブシの木ですが、樹高15mほどもありそうな大木で、コブシってこれほど大きくなるのかと驚きました。
後で検索して知ったのですが、どうやらこの木は岡山で一番大きなコブシの木だったようです。
参考までに、たまたま、4月26日に四国の山でタムシバを見てきたので、その画像を貼ってみます。
↑花の前に葉がありませんね。
コブシの大木の傍にもキクザキイチゲが群れ咲いていました。
四国でもユキワリイチゲは車道の傍らに咲きますから、咲く環境としては同じようなものでしょうか。
蒜山に着いたのは結局夕方5時を回っていました。
道の駅まで行ってみたのですが、残念ながらもう閉まっていました。
仕方なくそのまま高速に乗ろうとしたのですが、何気なく周囲を見ていたら、道の駅からちょっと離れたところに、白いタムシバらしきのが見えます。これは木も大きくなく近寄れそうな感じなので、あぜ道を歩いて行ってみることにしました。
↑画像がその様子です。
田んぼの向こうに小さな川があって向こう側の斜面に白い花を咲かせた木が見えます。
蒜山は標高があるので、一見平地のように見えますが、周囲の木々はまだ芽吹きもしてないのですね。
あぜ道を歩いていると、田んぼか畑かわかりませんが、その縁の辺りで何やら青い花が咲いていて、それはヤマエンゴサクなのでした。
新潟の花友さんがよく、田んぼの畔に咲いているエンゴサクとコシノコバイモを撮影されているのですが、いつもそれを羨ましく思っていたのです。でも、四国からでもドライブを二時間してくれば、田んぼの畔に咲くエンゴサクが見られるというのがわかりました(^_^;
こんな感じで咲いています。
周囲には何かイネ科の草の刈れたのが見えていますが、そちらはもっと気温が高くならないと出てこないので、うまく共存してるんでしょうね。
で、肝心のタムシバと思っていた木ですが、こちらも帰宅してから画像チエックしてみたら、花の前に葉が一枚ありました。つまり、これもコブシだったのです。
遠目には、ほんと見分けがつきませんね。
とはいえ、蒜山にはコブシが咲くとわかったのが大収穫でした。
高速乗り口の傍には山桜も今を盛りと咲いていました。
この後、蒜山インターから米子道に乗ったのですが、周辺のヤマザクラがほんとに見事で、ハンドルを握りながら、素晴らしいお花見ができました。
↑落合ジャンクションから中国道に乗り換えたら、今度はあちこちでフジの花が花盛りです。
真庭PAで休憩した時に撮影したフジの花をアップして、今回のお花見ドライブは終了です。
ヤマブキ、山桜、桜、コブシ、フジ、ミツバツツジ、それに数えきれないほどの小さな早春の花々・・・高速代が高くなったのは痛いけど、岡山と香川を行ったり来たりと忙しい生活の合間に、花を見てずいぶん癒されたことでした。
コメント