牛ノ背~天狗塚へ、その5、下山そしてエゴの花
13時17分、天狗峠から下り始めました。
最後に振り返って撮影した牛ノ背方面です。
この後しばらくすると稜線方面は見えなくなります。
登山道のわきの木をふと見上げたら、シロドウダンの木でした。
花が咲き始めてますが、白いので、あまり目立ちません。
↑こちらは西熊山方面でしょうね。
今から下る西山林道方面に尾根が伸びていますが、検索するとこの尾根も下っている人がいるようです。
天狗の正規の登山道は雨水の通り道になっているのか、かなりえぐれてしまっていて、あまり歩きやすい道とは言えません。
この日登った堰堤からの道のほうが、登山道としては趣もあるし、歩きやすいと感じました。
さて、樹林帯の中の下りに差し掛かったらギンリョウソウが目につくようになりました。
数年前にもここでギンリョウソウを見た記憶が甦りました。
ギンリョウソウって、だいたい毎年同じ場所に出るみたいです。
ようやく平坦な林まで下ってきました。
辺りにはブナも見えます。
これはダケカンバの大木で、幹には穴が3つばかり開いてました。
前回か前々回に登った時にもこの大木は記憶にあるのですが、このときはダケカンバがまさかこれほど大きくなるとは思わず、何の木だろう?と疑問だったのです。
四国の山で見るダケカンバでは私が見た限りでは、この場所のダケカンバはダントツに大きいと思います。
Tさんが見つけてくださったセミの抜け殻・・・。
この日も鳴いていましたが、ハルゼミもしくはエゾハルゼミの抜け殻だと思います。
こんな木の洞も、小人なら雨宿りできるんでしょうに・・・なんて、他愛もないことを考えながら下ります。
この辺りは平坦な場所なので、危険もないとなれば、途端にきょろきょろしてしまいます。
登山道から少し離れたところに、白い花が見えたので、近づいてみます。
その時にはわかりませんでしたが、画像を見ると、ツルアジサイとかイワガラミの花芽の様です。
これも最初はわかりませんでしたが、どうもマユミのようです。
花芽が見えていますが、実の派手な木は花が地味ですね。
枝のどこからでも芽を出して、樹形が良いとは決して言えないような木でしたが、樹高が5mは軽く越していて、マユミとしてはかなり大きな木です。
14時5分、1476mピークまで下ってきました。
ここでも軽く休憩を入れました。
マイヅルソウが1株だけ花をつけていましたが、どうもこの日はカメラの調子が悪く、イマイチの画像ばかりになりました。
最後の下りで見かけたバラはフジイバラかもしれませんが、自信なしです。
剣山方面でフジイバラが咲いているので、ここでも咲いていておかしくはないと思いますが・・・。
14時50分、天狗塚の登山口まで下りてきました。
後は林道歩きです。
下ってきた場所に、ヤブウツギの綺麗な花があったので早速撮影です。
四国の山ならどこででも見かける花ですが、今年はあまり綺麗なのを撮影してなかったような?
この林道はいつ歩いても、どこか荒れた場所がありますが、今年はこんな崩落地も見られました。
最近は雨の降り方が半端ではないので、どこの林道も被害が出ますね。
入山禁止の看板を途中で見かけました。
私たちが登った堰堤からの登山口にも、一時期、これと同じ看板があったとか・・・。
フタリシズカはこの林道沿いには多いです。
花つきの素晴らしく良いヤブウツギです。
MさんとTさんは、さっさと先を歩かれて、とうに見えなくなってしまいましたが、Pさんと私は花を写しながらのんびりと歩きます。
突然、私たちのすぐ横にキセキレイが舞い降りて驚きました。
街中でも結構見かける鳥だけど、カメラを首からぶら下げているときだったのでラッキーでした。
しばらく遊んでもらいました。
珍しかったのはヤマザクラのサクランボを見かけたことです。
もちろん、実は拾って帰りポットに埋めてあります。(^_^;
ヤマザクラ大好き人間ですから・・。
Pさんはお味見をしていましたが苦かったようです(^_^;
林道歩きではカメラのバッテリーがなくなってしまい、苦労しましたが、ウリノキの花が撮影できて良かったです。
この花、いつもは薄暗いところに咲いていて、ずいぶんカメラマン泣かせなのです。
そして、この日最後に撮影したエゴの花です。
うちの庭ではとっくに咲き終わって実になっていますが、山ではまだ咲き初めでしたね。
結局、車を停めた場所に着いたのは15時45分ぐらいだったようです。
心配していたお豆腐屋さんは、後片付けをしているところでしたが、何とか間に合いました。
そして、帰りには祖谷のお蕎麦屋さんでTさんも一緒に4人で美味しいお蕎麦をいただいてから帰宅しました。
最近、以前ほど登られてない気もする牛ノ背、天狗塚方面ですが、やっぱり年に何度かは歩きたい素晴らしい山々だという感を強くした一日でした。
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