牛ノ背~天狗塚へ、その3、雄大な稜線歩き
牛ノ背三角点に着いたら、まずは自宅で作ってきた冷えたポカリを300mlほど一気に飲み干しました。この日はそれほど暑くもなかったのですが、それでも6月に入っているというのに、3時間近くも何も飲まず登ってきたのも、最近では珍しいことでした。
お腹もすいていたので、おにぎりも一個食べました。
この先、天狗塚の急登が待ち構えているので、空腹では登れませんから・・・。
飲んで食べて一息ついた頃、はるか向こうから人影がこちらに向かって歩いてきました。
先ほどヤマボウシを見に、いったん別方向に歩かれたTさんです。
残念ながら、今年はヤマボウシが見られなかったそうです。
到着から20分ほど経っているので、Tさんと一緒に、天狗塚山頂に向かうことにします。
10時52分、天狗塚目指して出発です。
例の背の低いキンポウゲが咲いていたので、天狗を背景に撮影します。
ピラミダルな山容は、これだけで天狗塚とすぐ分かるほど特徴があります。
因みに初めて牛ノ背に登ったのは2007年8月のことでイブキトラノオが咲いていました。
その時の記録はこちらです。
歩き始めると直ぐに三嶺方面が見えてきます。
なだらかな笹原歩きは何とも気持ちが良く、吹く風も爽やかそのもの。
あまりに気持ち良くて、しばらくの間、撮影することすら忘れていました。
天狗の池の手前までやってきましたが、やっぱり今回も水量が少なくて、さかさ天狗は見ることができませんでした。
180回登られているというTさんは、さすがに何度もさかさ天狗をご覧になっているとか・・・。
う~ん、5回登ったぐらいでは、やっぱり難しいのかな?
ここから登りになるので、Tさんに先に行っていただきました。
亀足の私では、Tさんの足を引っ張りそうなので(^_^;
見る見る間に遠ざかって行くTさん・・・・。
登山道の傍らでは、まだタチツボスミレが咲いていました。
天狗塚に牛ノ背側から登るのは初めてのことですが、案の定、厳しい登りです。
あまりに急なので、時々後ろを振り返っては一息つきながら登ります。
歩いてきた道が、すごく良い雰囲気ですね。
そのうち牛ノ背のなだらかな稜線に日が射して、日陰と日向のコントラストがこれまた、良い雰囲気です。
いつもはこの道を天狗から牛ノ背へと下っているのですが、「こんな急な道は登りたくないな~」と思いながら下っていました。その思いはまさに当たっていて、喘ぎながらゆっくり登るしかありません。
途中、ツルギミツバツツジの咲き残りが一輪だけ、向こうを向いて咲いています。
ようやく山頂近くまで上り詰めたら、先着のTさんが寛がれる姿が見えてきました。
やれやれ、急登もやっと終わりました。
11時36分、天狗塚山頂着です。
遠くに見えているようでも、意外と早く着くものです。
山頂には3人の先客の方がいらっしゃいましたが、登っている間にも、天狗峠方面から10人ぐらいの方が登っているのが見えたので、じきに賑やかになることでしょう。
ここで、本格的なお昼にしましたが、私はどうも牛ノ背で一気に水分を摂ったのとおにぎりを食べたのとで、ここは行動食を少し食べるだけにしました。
Tさん、Mさん、Pさん、私の4人で、南を向いて座ります。座るのに丁度よい段差が出来ていて、綱附森が真正面に見えています。
綱附森を真正面から眺めるのは何年ぶり?
少なくとも去年、一昨年は眺めてないような?
そして、すぐ目の前に見えている尾根は天狗塚の南西尾根と言って下ることができるそうです。
時間が経つにつれて晴れてきて、展望も着いた時より良くなってきました。
三嶺の南に見えているのは剣山と次郎笈ですね。
剣山と次郎笈をズームしてみました。
もっと南に視線をずらすと、剣山系の山なみから白髪の分れ、その向こうに見え隠れしているのは中東山や石立山ですね。
石立山も去年の今頃登り、あちらからこちらも見ています。
白髪の分れから三嶺までの稜線も見えていますが、あそこを歩いたのは何年か前の秋のことでした。
こんなふうに、過去の歩きを思い出すのもまた楽し・・・・・。
綱附森を望む好位置に陣取るTさん、Mさん、Pさん・・・。
この頃には何人もの人で賑やかな山頂になっていました。
さすがに人気の山ですね。
↑こちらは落合峠方面ですが、牛ノ背への登りの最中には山容がはっきり見えなかった烏帽子山もここからだとはっきりと見て取れました。
牛ノ背のなんとも広い稜線に雲が影を落とします。
見ていると心が落ち着くというか…不思議な山容ですね。
山頂にもキンポウゲが咲いていたので、やっぱり山を入れての撮影となりました。
こんにちは。
300mlを一気飲みとは、ずいぶん我慢されていたんですね。
仰るように不思議な感じの山容ですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2014-06-23 07:53
多摩NTの住人様、こんばんは。
標高差600mを登ってきたわけですから、喉も乾くわけですね。
私の周囲の人も、夏場は皆さん、ハイドレーションと言って、歩きながら
水分補給できるのを使ってますが、私は何しろ昔から登ってるので、何となく
水分補給も休憩時だけしかしてませんね。
その分、美味しいですよ。
牛ノ背の山容は、昨日も四国以外でこんな山を見たことがあるかどうか思い出して
いたのですが、やっぱり思いつきませんでした。
投稿: keitann | 2014-06-23 23:08
今晩は。
堰堤からの周回コースは、3年前にむらくもさんに教えて頂き歩きました。
苦労して登ると雄大な笹原が広がり、疲れを忘れます。
ブログを拝見して、また行きたくなりました。
ここなら、つぶあんも喜びそうです。
投稿: 佐々連 | 2014-06-24 23:00
佐々連さん、こんんばんは。
堰堤からの周回コース、ブナの森あり、気持ちの良い笹原歩きありで
つぶあんさんも喜ばれるのではないでしょうか。
あの眺めは石鎚山系や赤石山系では決して味わうことのできないもの
ですよね。
今日は東赤石にタカネバラやオオヤマレンゲを見に行ってきましたが
どちらも綺麗でしたよ。
投稿: keitann | 2014-06-25 22:39