山友さんとタカネバラ山行、その4、キバナノコマノツメ
さて、問題はこの先の歩きです。
この時期のごく普通のコースとしては右コース→東赤石→八巻山→赤石山荘→左コース→瀬場というのが一般的です。その際、皆さん、山荘前でオオヤマレンゲを見るのですが、オオヤマレンゲは権現越を下っても見られるので、無理を言って、権現越コースを下ることにしていただきました。
でも、その前にお昼御飯です。
ユキワリソウは5月末に見ているので、ユキワリソウのある三角点や山頂をパスすることにしました。トラバース道を西にほんの少し歩いた場所に展望が良い場所があるので、そこでお昼にしようということになりました。
↑今までこの場所で咲いていたのに気づきませんでしたが、トラバース道沿いでカマツカの花が咲いているのを見かけました。
東赤石ではカマツカはどちらかというと珍しいと思います。
春まだ4月ごろに山に登ると、葉の赤っぽい樹木が見えますが、どうもそれがカマツカなんですね。
でも、6月になると、さすがにカマツカの花も終盤です。
黄色い花を咲かせているコツクバネウツギも東赤石では良く見かけます。
シコクギボウシはまだ花には早く、見ごろは例年、7月半ばのようです。
結局、コマドリ尾根を見下ろす橄欖岩の上でお昼にしました。
岩が小さいので、3人がそれぞれ別の岩の上でお昼にします。
大座礼や東光森、平家平、冠山など見ながらのお昼は、ある意味豪勢なお昼ご飯ですね。
ただ、笹ヶ峰方面はどうしてもガスが取れず、吊尾根もこの日は見えなかったのだけが心残りです。
暑くもなく寒くもない丁度気持ちの良い気温で、簡易保冷ケースに入れてきたお茶もまだ凍ったままです。東赤石に来て、雨の心配をせずにのんびりと食べられるのはほんとに有難いですね。
12時5分、お昼休憩を終えて、トラバース道経由で権現越を目指して歩き始めました。
山頂はやはりパスです。
この時期はシャクナゲも咲いていませんから・・・。
↑トラバース道沿いでまるで雑草のごとく咲いているシライトソウです。
丁度見頃でした。
ユキワリソウはさすがに花が終わりかけています。
ネバリノギランは花が開いているのが見えませんでしたが、開いたとしても、あまり変わり映えのしない花です。
12時11分に先ほど登ってきたばかりの瀬場への分岐を通過して、そのまま東へと歩きます。
この日はあまり期待してなかったキバナノコマノツメが咲き残っていたので、小躍りして喜びます。
今年は全体に花が遅れ気味なので、まだ咲き残っていたようです。
Pさんが大喜びされてます。
トラバース道沿いにはタカネバラも多いです。
うじゃうじゃと生えているシライトソウです。
橄欖岩にもたれかかるように咲いているのはコメツツジです。
イワキンバイは名前の通り、岩に張り付くように咲いています。
こちらは東赤石の固有種のヒメアカショウマだったと思います。
ひときわ、色の鮮やかなタカネバラです。
トラバース道は基本的に橄欖岩の上を歩く場所が多いのですが、ところどころ、このような木道を渡してくれています。
周囲の橄欖岩に白く咲いているのはもちろんイヨノミツバイワガサです。
キバナノコマノツメは北アルプスとか東北とか、そんなイメージを持ってたんでそちらにもあると知って少し認識を新たにしました。
が、図鑑を見ましたら屋久島まで分布とか、、、。
このスミレが揃って咲いてると人の顔に見えて面白いですね。
投稿: 加納@新潟 | 2014-07-03 21:48
加納さん、こんばんは。
キバナノコマノツメ・・・・屋久島にまで咲くとは初めて知りました。
そういう私もいちばん最初に見たのは北岳ぐらいかもしれません。
北アルプスでも毎年必ず見ている花です。
去年は槍ヶ岳に登るときに、最後の飛騨沢の登りに咲いていると思ったら
クモマスミレでした。
標高的にはキバナノコマノツメのほうが下に咲くようです。
ではオオバスミレとはどちらが高いところに咲くのだろう?と考えたり・・。
黄色いスミレはなぜか心惹かれますね。
人の顔…確かにスミレってつい顔みたいに見えてしまいますね。
投稿: keitann | 2014-07-03 22:46