四国カルストへ、その2、オオナンバンギセルとヒメユリ
天狗の森に登る前に少し草原散策しようと歩き始めたのですが、去年はTさんがストックでススキをかきわけてオオナンバンギセルを探してくださったものの、とうとう綺麗な開花株には会ええなかったのです。
ところが、今年は何気なくかきわけた場所に、ほんとに咲いてました。
そして、その近くに、かきわけずとも遊歩道沿いに見えている花もさります。
↑遊歩道沿いに咲いていたオオナンバンギセルです。
野山に咲くナンバンギセルよりも標高の高い場所に咲くのだそうで、確かにナンバンギセルのほうは少し前にも見てきたばかりですが、ため池の土手に咲いています。
それに対して、ここ天狗高原は標高1300mほどはあるでしょうか。
この日は平地はかなり暑い日だったのですが、天狗高原は吹く風も爽やかです。
家族連れなどで訪れた人たちが、のんびりと散策をされています。
いつぞやはツリガネニンジンが花盛りでしたが、今年は花が一体に遅れているようで、まだ花のまばらなツリガネニンジンです。乾燥地が好きなようなので、今年のように雨が多いと、あまり花つきが良くないのかもしれません。
ヒメキンミズヒキも小さな群落を作っています。
大きくなる、ヒメのつかないキンミズヒキより、草姿も花も一回り小さくて可憐です。
どこまでも広がる草原は、ほんと気持ちいい・・・・。
先頭を歩いていたら、いきなりフクロウのような鳥が現れてびっくりしました。
すれ違った散策中の方が腕に乗せていた鳥で、アフリカワシミミズクというそうです。
こんな目で睨まれたら、誰でも驚きますね(^_^;
↑TさんとRさんの撮影風景・・・・。
草原の中に咲くヤマジノホトトギスはちょっと場違いな感じですが・・・・。
ここ四国カルストではヤマホトトギスもヤマジノホトトギスも咲くんですね。
そして、去年も花芽しか見られなかったヒメヒゴタイが、今年も花芽の姿です。
ヒゴタイとはつきますが阿蘇などに咲くヒゴタイとは異なり、トウヒレン属の植物だとか。
Tさんがヒメヒゴタイを撮影されるのを、上の方から眺めていたら、ちょっと離れた石灰岩の近くに何やらオレンジ色の花が見えました。
この色はヒメユリしかないでしょうと、近づいてみます。
やっぱり、ヒメユリでした。
それも何の加減なのか、咲いたばかりの初々しい花です。
数年前にヒメユリを見に来たのは8月上旬だったと思いますから、今年は花の開花が遅れたおかげで、ヒメユリまで見ることができたようです。
石灰岩をバックの一枚です。
ヒメユリと言うと、なぜか石灰岩の横で咲いている姿が思い浮かびます。
私の好きなハバヤマボクチもあちこちで見かけましたが、この花も残念ながら花期には早かったです。
存在感があって、大好きですね。
雨も覚悟で訪れたのですが、時折青空も垣間見える散策です。
いったん、山頂がはっきり見えていた天狗の森に、またガスがかかってきました。
それでも、麓にある国民宿舎「天狗荘」の建物は良く見えています。
これから向かう天狗の森へは、天狗荘から歩き始めるのです。
ホソバノヤマハハコの花も真っ白に輝いていて、この花のいちばん綺麗な時期って、8月下旬なんですね。
10月になっても良く見かけるので、何となく秋本番の花のような気がしていましたが・・・。
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