岡山森林公園にて、その2、ブナとカラマツの黄葉
岡山森林公園でこの日見られた紅葉で何と言っても素晴らしかったのはカラマツの黄葉でした。
四国の山にはカラマツは少なくて、たまに見かけてもほかの木に混じってぽつぽつと生えているという程度。もう5年以上も前になりましたが、先輩方と信州の山にバスハイクで出かけたときもカラマツ林をあちこちで見かけたけど、生憎のお天気できらきらと輝くような黄葉が見られなかったのでした。
春の森林公園には2度ばかり来ているので、カラマツの芽吹きは見ているのですが、黄葉の時期は初めてです。
カラマツの木立の下に行くと、細くて黄色い葉が風が吹くたびにさらさらと音も立てずに落ちてきます。カラマツ林の下には気持ちよさそうなテーブルとベンチがありましたが、あまりにもカラマツの葉が落ちてきそうなのでコーヒーが飲めそうもありません。仕方なく、場所を移動しました。
青空の下、まっすぐと伸びたカラマツの木を眺めながら歩くのは、四国ではちょっと経験したことがないかもしれないなんて思いました。
↑この辺りはカラマツをはじめとして、紅葉よりも黄葉が目立っていた場所です。
ツルリンドウの赤い実が艶々と輝いています。
そのそばではまだ咲いているツルリンドウの花も見えました。
カマツカの果実も赤く色付いていて、葉のほうは黄葉していました。
木々の紅葉とひとくくりにして言いますが、実際は黄葉する者のほうが種類としては多いかもしれない・・・・そんなことを想いました。
オオナルコユリの葉もかすかに黄葉して、斜めから挿しこむ陽射しに黒い実が良く目立ちました。
オオナルコユリのこんな姿を見るのは初めてかも・・・。
春にはいつも、ミズバショウの咲くこの辺りのベンチでコーヒーを飲んでいるので、ここでコーヒータイムにしました。
コーヒーを飲む間、孫の相手を息子がしてくれてましたが↑の沢の近くで、落ち葉を拾ったりドングリを拾ったりで、大喜びでした。
↑一目でわかる白く高揚したコシアブラの木。
白くなっているのに紅葉という言葉もなんだかおかしいですが・・・・。
そこから250m歩けば「北展望台」という道標が見えたので、息子と一緒にちょっと行ってみることにしました。
ここでもツルリンドウを見つけました。
北展望台まで5分ほどの登り道を登りきると、そこはちょっとしたブナ林になっていました。
いつも思うのですが、紅葉の写真はほんとに難しいですね。
西日が射してきたので、それでもまだ撮影はしやすかったほうでしょう。
青空の下で紅葉を見られるのは、ほんとに良いものですね。
黄色く染まっているのはウリハダカエデのようで、ウリハダカエデは朱色に染まるとばかり思い込んでましたが、こういう色合いにもなるんですね。
展望台から眺めた対面の山は上のほうがブナ、山すそはカラマツの黄葉で彩られて見事でした。
駐車場までの帰り道ではハウチワカエデの紅葉を見ることができました。
これも四国では見られないカエデなので、意識して撮影しました。
香川の里山にも多いコマユミは1株しか見かけませんでしたが、これは果実がうんと少なかったです。
春に訪れるとミズバショウやエンゴサク、キクザキイチゲなど可愛い花々にばかり目がいってしまうのですが、秋は自然に木々に目が向いていました。
孫や家族と来るには良い場所ですね。
帰りには奥津温泉で汗を流しました。
秋の一日を家族と共に紅葉を愛でながらのんびりと過ごすことができ、ほんとに貴重な一日となりました。
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