初めての奥工石で紅葉狩り、その7、いろいろな実と紅葉
竜王峠から奥工石の登山口までの林道歩きは約1時間だそうです。
歩き始めて直ぐに紫色の木の実が目に留まりました。
ヤブムラサキは香川の里山にも良く自生していて、毎年、晩秋になると果実が見られますが、ムラサキシキブの果実は滅多にお目にかかれないです。
ヤブムラサキは実もぽつぽつとしかつかず、果実のガクのところなどに細かい毛がびっしりと生えていて、あまり見栄えが良いとは言えません。
それに比べてムラサキシキブは艶々とした綺麗な紫色の実がほんとに綺麗ですね。
こんなに綺麗な実をつける木が、山に自生しているなんて・・・。
ムラサキシキブの紫色の実の次には赤い実を見つけました。
これは枝にトゲがあるのと特徴のある葉で、すぐにメギの実だとわかりました。
東赤石に多いですが、他の山でも時々見かけます。
何でもないシロヨメナももう花の少ない高山では珍しくて、撮影してしまいました。
今頃の里山では、これとノコンギクが花盛りですよね。
ムラサキシキブはその後も、2度ほど見かけました。
振り返ると、竜王峠が早くもかなり後ろに見えています。
そして、行く手の紅葉はこんな感じです。
黄色いカッパが目印の下り口から下りてくると盛り土のところに下りてくるらしいですが、その場所で男性が一人、熱心に紅葉の写真を撮ってらっしゃいました。
山には登らず、車で写真を撮りながら移動されているようでした、
紅葉の季節には、私も含めて、撮影だけに山に訪れる方も多いですね。
↑オレンジ系の色合いが素晴らしい場所です。
↑稜線を歩いていたときにも良く見えた、林道の東側に広がる眺めです。
杉の植林地帯の緑と自然林の紅葉した色とが縞模様を作っています。
道路法面にすでに花が終わったアサマリンドウが見えました。
時折アサマリンドウを見かけますが、この辺りはそれほど多いわけではなさそうです。
アケボノソウも花は終わっているのであまり目立ちませんが、歩きながらだと株が結構あるのがわかります。
花が終わって果実になりかけている時期でした。
歩いてきた道を振り返ると、紅葉の素晴らしさにため息が出ます。
これで青空だと完璧ですが、この日は山頂で晴れてくれただけでも儲けものでした。
久々に見かけるサルナシの実です。
サルナシは甘くておいしいのですが、残念ながら木のてっぺん辺りでぶら下がっていて、手が届きません。
やがて、上の方にはブナらしき木も見えてきました。
登山口もそう遠くはなさそうですね。
岩壁から真っ赤に紅葉したモミジの幼苗が1株・・・。
ここで頑張って育って、大きな木に育ってほしいものです。
朱色や黄色や淡い緑色も混じって、何とも優し色合いの紅葉です。
こちらは黄葉をメインにした画像です。
黄葉しているのはたぶんウリハダカエデでしょう。
マムシグサの赤い実が紅葉をバックに良い雰囲気です。
そういえば、マムシグサの葉も黄葉してますね。
ジンジソウも1株だけ咲き残って・・・・
まだ初々しいアサマリンドウが花を見せてくれました。
たまに、こんなのんびりさんもいます。
ゲンノショウコの赤花もこんな時期まで咲き残っていて、びっくりでした。
登山口に到着したのは15時37分でした。
竜王峠からぴったり1時間でしたが、ゆっくり歩きだったので、さっさと歩けば50分ぐらいで歩けることでしょう。
登山口にはPさんの車だけでした。
今日も最後までよく遊びました。
帰りに車の座席から眺める紅葉もまた素晴らしかったです。
↑ブナの紅葉が素晴らしいですね。
帰りは奥白髪林道経由で本山のほうに出たので、本山の産直に立ち寄って帰りましたが、奥白髪林道のガタガタ道ぶりも、いまだに健在でした。(^_^;
それにしても、香川を出るときは雨に降られ、一時はどうなることかと危ぶまれましたが、蓋を開けてみると気持ちの良い青空も広がり、今年一番の紅葉山行となったのでした。
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