初歩きは西行の道、その3、テイカカズラがいっぱい
車道との合流点からは四国のみちとなっているようで、馴染み深い道標が立っています。
道標すぐそばに鳥居がありました。
鳥居の下には「白峯大権現」と言う文字が見えているようです。
後から知ったのですが、この鳥居をくぐって白峯御陵へと続くわけなので、御陵への入口と言うことかも知れません。
行く手の上方、断崖絶壁に何やらツララが垂れ下がっているのが見えました。
どうやらこれが五色台の幻の滝「稚児の滝」のようですね。
大雨の降った後だけ出現すると聞いていますが、冬場の今はプチ氷瀑となっているようです。
大晦日から元旦にかけて降った雨の名残なんでしょうね。
望遠レンズで撮影した後、トリミングしてみたのですが、やっぱりツララのようです。
この日は2日までの寒波も去って、暖かい1日と感じましたが、それでも山の北斜面の気温はツララが融けるには至らなかったようです。
絶壁に生えているのはバベ(ウバメガシ)のようで、これは天然の植生のものと言う説明書きがありました。
滝の下は沢になっていて、これも雨の後だけ水が流れるようです。
よく見ると、滝の方向へと踏み跡もついているようでした。
↑一帯は滝の近くらしく、ユキノシタやシャガなど湿り気を好む野草が見えます。
滝見物の後は、参道らしき道をなおも進みます。
↑ナガバノタチツボスミレらしき葉が群生で生えていて、花が見られるのも後2ヵ月ちょっとですね。
石段は相変わらずですが、傾斜は先ほどよりも緩やかです。
両側は鬱蒼とした杉木立に変わってきました。
車道出会いから上は古くからある遍路道になっているようです。
ここにも西行の歌が刻まれた歌碑が立っていました。
そろそろ石段も終わりそうな気配です。
これはフユザンショウ?
果実は昔、一度だけ食べたことがありますが、目が覚めるほど辛かったです。
杉木立の合間から見える北側の山々。
私のいる場所と向こうの山の高さがあまり変わらなくなってきました。
四国のみちの道標です。
ここでは遍路道が四国のみちになっています。
五色台でも北側に位置する国民休暇村が見えてきました。
それまで見なかったコウヤボウキの綿毛をここで初めて見かけました。
この辺りで、歌碑を撮影されていた学生さんに追い抜かれました。
テイカカズラの撮影にかなり時間をかけましたから(^_^;
テイカカズラの今にも飛び立ちそうな綿毛があっちでもこっちでもスタンバイしています。
ツララとテイカカズラの綿毛のツーショット(^_^;
ここでもテイカカズラの綿毛・・・。
これだけたくさんのテイカカズラの果実を見たのは野草散策を13年ほどしていますが初めてのことでした。
↑こちらも冬場の散策でお馴染みのビワの花です。
ようやく車道のすぐ下まで出てきました。
この場所は車で来た折りにも見かける場所ですね。
この直ぐ上を白峯寺へと至る車道が通っています。
↑崇徳上皇がこの近くで荼毘に付されたという記述がありました。
白峯寺には何度も来ているのに、初めて知ったことでした。
やっぱり、歩かないと、いろいろなことが見えてきませんね。
ここまで来ると、かなり上の方なので、陽射しが出てきます。
アオキの実が赤く色付く季節なんですね。
四国のみちの道標に「崇徳天皇稜」という文字が見えてきました。
こちらが白峯御陵のようなので、行ってみることにします。
御陵には石段を登っていきます。
傍らの案内板には「宮内庁」の文字が見えます。
天皇陵ですから、宮内庁が管理しているんですね。
2012年のNHK大河ドラマで崇徳上皇を演じる俳優さんがこの御陵にお参りに来られたことがあって、そのときに地元のNHKの番組で、御陵が宮内庁の管轄だと話しているのを聞き、妙に納得したものでした。
御陵への石段の上にもテイカカズラの綿毛がいっぱい落ちていました。
1日、2日は風がひじょうに強かったので、テイカカズラの綿毛が一斉に飛び立ったようです。
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