平家ノ森を歩く、その1、赤い橋を渡って
2月最後の日だった28日は予報では天気が良さそうでした。
そろそろ花も咲きだしたことだし、どこかに行きませんかと、山友達のPさんにメールを入れておいたところ、高知の山に、お花見かたがた登りませんかという返信が返ってきました。
お花見と言っても、私たちにとっては桜でなくても何の花だって良いのですが、この季節ならセリバオウレンは咲きだしていることでしょう。コセリバオウレンには時期的には遅いようですが、あわよくばコセリバオウレンも見てみようということになりました。
お花見がメインとなれば、山歩きは軽い山でなくてはいけません。
コセリバオウレンの咲く近辺で3~4時間で登れる山と言うことで、平家ノ森はどうですか?とPさんから提案がありました。私は初めて聞く山だったので、検索したら確かにそのあたりにそんな山があるようです。標高も大したことなさそうなので、丁度良さそうです。
当日は大野原インター近くで6時に集合と言うことになりました。
↑平家ノ森から下ってきて、R195を南国方面へと走っている途中で撮影した平家ノ森です。
奥に尖った山が見えていますが、それが平家ノ森の山頂です。
自宅を5時20分過ぎには出たのですが、途中でカメラを入れたかどうかが気になって、車を停めて確認していたりしたら、集合場所に着いたのは6時丁度となってしまいました。
この日は花散策ということで、てっきりPさんと私だけだろうと思っていたのですが、ご主人のMさんの姿もありました。まだ登ったことのない山に行くので、Mさんがいらっしゃったら心強いですね。
車中で、その日登る平家ノ森について話していたら、私はてっきり標高400m程度の山だと思っていたのに、Mさんは標高500m以上だと・・・。よくよく聞いてみたら、私は平家ヶ森に登るのだとばかり思い込んでいて、平家ヶ森=平家ノ森と思っていたら、異なる山だということです。どちらも高知県香美市の山で標高も400~500m程度と、勘違いするのも仕方ないですね。
↑そんな話をしているうちに、朝日が登ってきました。
南国インターを下りたら、あとはR195を東へとどんどん走っていきます。
平家ノ森については「土佐のマイナー山」という本に取り上げられているそうで、途中で立ち寄ったコンビニで、Pさんがわざわざ私にも記載部分をコピーしてくださいました。
山自体を最初から勘違いしていた私とはえらい違いで、この日はMさん夫妻におんぶにだっこというありさまでした(^_^;
地図を見ると、大栃橋の近くの赤い橋を渡るらしいので、Mさんがこの辺でどうでしょうと、車を停めました。
↑なるほど、逆光ですが、先のとがった山が見えていて、あれが平家ノ森のようですね。
いざ、準備をして歩き始めました。
歩き始めに、なぜかお地蔵様が鎮座されています。う~~ん?こういう場所で見かけるのは初めてですね。
車止めのしてある道を進んでいくと・・・・
直ぐに赤い吊り橋が見えてきました。
間違いない、あの橋ですね・・・・・と最初は思ったのですが・・・
橋の名前は「高宮橋」となっていました。
コピーしていただいた説明には明石橋を渡る・・・となっています。
いくら赤い吊り橋でも橋の名前が違っているのはおかしいでしょうと言うことになり、またまた登山口探しです。
結局、もう少し東へ走り大栃橋を渡った後に、もう一か所赤い橋が見えてきて、そこだろうということになりました。
私も早速、スマホの地図ロイドを起動したところ、今回は登山口に間違いなさそうです。
うっかりと写真を撮り損ねましたが、明石橋のすぐ近くには、綺麗な駐車場にトイレも完備していて、文句なしの登山口でした。
駐車場には早くも黄梅の花が咲き誇って、気持ちも高揚します。
↑橋の名前を書いた部分が剥がれ落ちていますが、位置から見て、この橋が明石橋に間違いなさそうです。
8時50分、明石橋を渡り始めました。
橋のたもとには控えめなヤブツバキが咲いています。
やや緑色をした川にかかる赤い橋は絵になります。
これは物部川の支流で舞川と言うそうです。
後ろから地元のバイクの男性が来られて追い抜かれましたが、私たちが平家ノ森に登ることなど話したら、この方もそちら方面に行かれるとのことでした。Mさんが平家ノ森について、いろいろとお尋ねしてくれたのですが、そのおかげでずいぶん助かりました。
↑さっそうと吊り橋をバイクで渡っていく地元の方です。
橋を渡りきると、右に曲がります。
この辺りは遊歩道のような感じの道で、幅もまずまずあります。
名前はわからないですが、道路法面には綺麗なシダがいっぱい・・・。
苔も青々としています。
ウバユリの芽出しの姿も見られました。
いろいろな葉っぱを眺めながら歩かれるMさん。
これは高知には多いシロバナショウジョウバカマの葉っぱですね。
花はまだみたいでした。
9時24分、崩落部に差し掛かりました。
崩落部の手前に、簡易橋が架かっていて、これを渡ります。
やがて、綺麗な石積みが出てきました。
ここから歩く道は天王とい集落を通るのですが、こんな綺麗な石積みが見られるということは集落も近そうですね。
まるで城壁のような石垣に見とれるMさん。
扇の勾配とまではいきませんが、こういう風に積むには石積みの技術が集落で継承されてきたのだと思います。
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