平家ノ森を歩く、その2、天王集落跡
橋を渡ってからも、傾斜のほとんどない道がずっと続いていて、時々、地図ロイドで現在の標高を確認するのですが、200m台で、一向に高くなりません。
そんな中、行く手に電柱が見えてきて、これは集落かなと思われる場所に差し掛かりました。
急ぐわけでもないので、集落にちょっと寄ってみようということになりました。
というか、道が複雑で、どの道を辿ったら良いのか全然わからなかったというのもありますが・・・。
↑石畳の道を登っていきます。
恐らく、あの向こうが集落でしょうね。
途中、カヤ場と思われるススキの原っぱがありました。
昔はかやぶき屋根でしたから、山の集落ではこういうカヤ場を確保していたのです。
標高1000mはありそうな良い恰好の山が見えると思ったら、御在所山だったようです。
集落に入ったら、またしても道が四方八方にと言う感じでついています。
果たして、山頂に行くにはどの道を辿るのやら?
今では、すべての家が空き家となり廃集落となってしまったようですが、ここが天王集落の跡です。
まだ十分に住める家のように見えましたが、たぶ集落の方たちが離れていった原因は車が入らなかったことではないでしょうか。
民家の庭先は東に向かって開けていて、ここからも御在所山が見えていました。
車は入らないけど、見晴らしが良くて、住むには良い場所と思えるのは、私たちが元気で歩けるからかもしれません。
橋を渡ってここまで歩いてくる途中、私には珍しく薄手のダウンを着込んだままで、手も冷たいなと感じてたのですが、それもそのはず民家の庭先ではバケツの水がまだ凍っていました。
さて、いつまでも集落跡の見学をしているわけにはいかないので、そろそろ山頂へ向かうことにしました。
一旦、道の交差した場所へと戻りました。
↑下の方には水汲み場も見えていますね。
この水汲み場で、20年ほど前には賑やかに井戸端会議しながら、女性たちが洗い物などしていたんでしょうか。
上に登っている階段を上がれば山頂方面に行けるかもと思い、辿って見ました。
上には鬱蒼とした杉林が見えています。
花粉症のMさんは早くも目が痒いご様子・・・。
登るにつれて竹林が見えてきて、Pさんが参考に持参しているYさんのブログの山行記コピーにも竹林を通るとあるそうで、いったんは喜びましたが・・・・
その後、すぐに墓地に出てしまい、それから先は行き止まりです。
仕方なく、いちばん最初の道まで戻って、その先へと歩きました。
地図ロイドで見てみると、最初に歩いてきた道の途中から、急坂を登って行くように道がついているようです。
集落からほんの5分ほど歩いたところで、今度こそ竹やぶがありました。
これは立派な竹林ですね。
どうやら、ここから登れるようだなと見ていたら、足元に木の枝で作った矢印が・・・。
ここから上がれと言うことらしい・・・・
なんとまぁ、朝方、橋を渡る際にお会いしたバイクの方が、矢印をつけておいてくださったのです。
矢印に従って上がって行ったあたりを見てみると、お堂がありました。
そして、朝方お会いしたバイクの男性がどこからともなく来られたのです。
どうやらその周辺で作業中だったようです。
そこから先は、わかりやすいところまで、その男性が案内してくださるとのことで、そのご親切に頭が下がりました。
集落がもとは近かっただけあって、杉林や竹林も良く手入れされています。
足元にはお茶碗のかけらなどが散らばっていて、こんなところも廃集落の存在を感じますね。
同じように茶碗のかけらや一升瓶を山道沿いに見かけたオコヤトコから牛の瀬への道を思い出しました。
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