平家ノ森を歩く、その4、熊押集落跡へ
山頂直下にやや開けた場所があって、そこは展望こそありませんが、風もなくて、休憩には絶好の場所でした。
考えたら、早朝に食べたきりで、その後コーヒーだけで何も食べてなかったと思い出し、おにぎりを一つ食べることにしました。
↑のんびりと食べていて、ふと上を見上げたら、白い馬酔木の花が咲いていました。
これも今年お初で見る花ですね。
麓でも馬酔木の木は見ていたのに、まだ花芽ばかりで咲いて花が見えなかったのに、ここは標高こそ高いけど、日当たりが良いのか咲いているのでした。
一応の目的としていた平家ノ森への登頂は果たしたのですが、まだ時間も早いことだし、尾根伝いにもう少し先に位置するという熊押集落跡まで行ってみましょうとPさんが提案されました。
平家ノ森から徒歩30分らしいです。その先に行けば大平もあるけど、大平山までは時間的に無理のようです。
10時34分、熊押集落跡に向けていざ出発です。
歩き始めた途端に控えめな赤テープが見えました。
いったん、尾根を下るようです。
道は明瞭です。
10時40分、またしても石積みが施された開けた場所に出てきました。
熊押集落にしては家の跡もないし、あまりに平家ノ森から近すぎるのですが、何かがあった後には違いなさそうです。
良く手入れの行き届いているように見える杉林の中を綺麗に道がついています。
廃集落になったと言っても草も生えず、道がきちんと残っているものですね。
おや?
これはマンリョウともセンリョウとも違う赤い実です。
と言うことはヒャクリョウ=カラタチバナかな?
センリョウよりもマンリョウよりも珍しくて、私もいまだに数えるほどし見たことないです。
でも、画像を見ているとマンリョウのようにも見えるし、ちょっと迷いますね。
やがて、道は尾根を南に巻き始めました。
この日は申し分のない快晴で、南からの陽射しが眩しいほどです。
尾根のほうに入れないように、テープが張ってあって、これは何だろう?と思っていたら・・・
見事なアカマツが林立していました。
樹高15m以上ありそうな見事なアカマツです。
ということは、もしかしたらマツタケ山なのかも?
それでテープを張ってるのかな?などと思いました。
このアカマツ林付近だけは杉の植林ではなくて、自然林が残されていて、ウンゼンツツジらしき小さな葉っぱのツツジが目につきました。
↑これはクロモジですね。
ヤブツバキも咲いています。
自然林歩きは植生豊かで楽しいですね。
10時56分、分岐に出てきました。
左に行けばどうやら下っている様子、右に行けば少し登りになっているようです。
ここは右の登りを行こうということになりました。
↑登りの道の様子です。
登り坂を登りきると、やがて植林の中のはっきりした道になりました。
地図ロイドで見ると、この道を行くとT字路に突き当たるようなのですが、11時10分、地図通りにT字路に突き当たりました。時間的にも、ここで間違いなさそうです。
道から少し下った窪地のようなところに廃屋のようなものが見えているので、下ってみます。
ほとんど壊れた家がありました。
こちらは家の格好はしていますが、やはり住んでいる気配はありません。
周囲は綺麗に石積みがされています。
上のほうに建物が見えるので、上がってみると・・・・
どうやらここが熊押の神社でしょうか?
ちょっと離れて撮影するとこんな感じです。
神社の横には祠もありました。
そして、お墓もあります。
結構新しいお墓ですね。
11時24分、これで平家ノ森だけでなく熊押の集落跡まで来ることができ、満足して下山にかかることにしました。
↑大木の株もとになぜか卒塔婆のようなものが見えました。
と言うことは株もとに見えている石も墓石なのかもしれません。
帰りはもちろん、元来た道を歩いて帰ります。
この辺りは間違いようもない明瞭な道です。
往路で石積みの有った開けた場所を通りましたが、帰りはこの場所でミツマタを見かけたので近づいてみましたが、残念ながらまだ咲いていません。
登り返しを登ったら、もうすぐ平家ノ森山頂です。
結局、平家ノ森山頂に再び帰ってきたのは11時52分のことでした。
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