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2015-06-11

5月下旬の丸笹山と剣山、その2、ツマトリソウとツルギミツバツツジ

山頂においでた団体さんはどこかにスポーツクラブの方たちのようでした。

スポーツクラブの活動の一環として、山歩きもされてるんでしょうか

P5237343

↑山頂はどこかのスポーツクラブの方たちでごった返しているので、私たちは山頂から少し外れた場所で休憩を取りました。

この日は周回コースを歩くつもりなのです。

P5237357

尾根を南に向かって歩き始めると、今度は矢筈山方面が見えてきます。

丸笹より標高にして100mほど高いだけだと思うのですが、目の錯覚かこちらよりかなり高く見えます。

P5237353

歩いていたら、なんとツマトリソウが咲いてるではありませんか。

小躍りして喜んでしまいました。

この時期の丸笹は3度目ですが、ピストンすることもあるので、この場所に咲くなんて初めて知りました。

P5237355

直ぐ近くで、これまた今年の初見、センボンヤリが咲いていました。

これも大好きな花です。

自宅近くの里山で会えるかと期待して4月に登った時には出会えなかったのですが・・・。

高山にも咲く花なので、こんな風に時期をずらせるとまた会えるんですね。

P5237359樹林の中を分岐方面へと下っていたら、ツルギミツバツツジのひときわ赤い花が目に飛び込んできました。

P5237362木々の幹の灰白色や新緑を背景に見る鮮やかなピンクは何とも言えず鮮やかで綺麗です。

P5237373しかし、それとは対照的に周囲の木々の幹はこんな風無粋なネットで巻かれてています。

それもシカの食害対策で、剣山系ではいたるところでこのネットで巻かれた木が見られます。

この木は四国の山を代表する針葉樹、シコクシラベなので、大事に保護されているようです

P5237380

下っていると、今度はオオカメノキの白い花が目につきます。

この花も緑をバックにに咲く花ですね。

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花は期待してなかったのに、法面の苔の中からコミヤマカタバミの花が顔を覗かせていました。

剣山系のコミヤマカタバミもピンクの筋が入った花で愛らしいです。

P5237389見上げるとコヨウラクツツジの花が・・・・

この3日前にも寒風山でたくさん見ました。

今年はコヨウラクツツジを良く見ます。

P5237395あら…イワセントウソウもまだ咲いていました。

いつもだと、この季節、岩黒山のトラバース道で良く見かける花ですが、今年は行ってないので、この日が最初で最後ですね。

3日前の寒風山ではすでに花が終わって果実になっていました。

今年の冬は、石鎚山系よりも剣山系のほうが雪が多かったので、春の訪れも遅かったみたい・・

P5237397赤帽子山への分岐まで下ってきました。

Rさんと一緒に秋の赤帽子山まで行ったのは、もう5年ほど前?

P5237400しばらくすると、しっとりとした谷筋の道を歩くようになります。

苔生した岩や木々で雰囲気満点の森ですね。

P5237403樹高20m近い木は、見上げるとなんとカエデの仲間でした。

山のカエデは、時に、私たちのイメージするカエデをはるかに超える大きさで存在しています。

P5237405傍らにはそのカエデの小さな赤ちゃんがいくつも育っています。

世代交代が着実に行われているのを見るとほっとします。

P5237406

沢の源流の締めっぽい場所では苔の中からワチガイソウが咲いています。

P5237408花が終わっていて、はっきりとはわかりませんが、徳島の山なのでイワボタンかな?

P5237411

こんな新緑いっぱいの道を歩きます。

P5237412お誂え向きに、可愛いキノコが登場・・・

P5237414先頭を歩かれるのは、何と言っても地元のOさんですね。

P5237415

まだ綺麗に咲いているシロバナネコノメソウまで見かけました。

やっぱり、今年の剣山系はよそよりも花が遅いです。

この調子なら、剣山のヤマシャクがまだ咲いてるかもしれないと、ふと頭をかすめました。

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登山道のすぐ下ではこれも今季初見のギンリョウソウを見つけました。

まだ真っ白で初々しいギンリョウソウです。

P5237420

花は咲いてないけど、葉っぱだけでも可愛いコミヤマカタバミ・・・

P5237421最後に、ユキザサまで可愛く咲いていてくれました。

花は全然期待しないで登ったのに、いざ登って見ると、何かしら咲いているものですね。

P5237425下山したのは12時49分でした。

Rさんはネット山友さんと見ノ越で1時半ごろに会う約束なのだそうで、ちょうど良い時間ですね。

コメント

keitann様 こんにちは
この記事だけでも沢山(12も)の花が出て来てしまいました。
端境期でもこれだけあるのですから、春の花の時にはさぞかし・・・・・と思わせられます。

ツルギミツバツツジは異様なほどに深い赤みですね。
苔むした谷筋の空間では立ち木も苔むしていますね。
遠景に人が写っていますが、思いのほか人が入る山だと感心しました。

鹿の食害はどこも同じようで、困ったものです。
中京圏ではエビネやクマガイソウ、クリンソウまであらされてしまいます。
バイケイソウを食べてくれると良いのですが、これは食べないので、最近はバイケイソウが蔓延りぎみです。

ぶちょうほう様、こんばんは。
そうですか、この記事中に12の花が出てきたんですね。
意外と良く見られた方でしたね。
剣山はもともと花の山ですから、すぐ近くの丸笹山にもかつては相当に
花が咲いていたと思われます。
実際、この後、剣山に登ったのですが、こちらでも思いがけず花がいろいろと
見られましたよ。

丸笹山は登山口から2~3時間もあれば周回して帰ってこられるお手軽登山の山です。
登山口にはラフォーレ剣山と言う宿泊施設もあるので、ちょっとしたハイキング程度で
登れますよ。
遠景の人は、この日は特別にどこかのスポーツクラブが来ていたのですが、普段はあまり
人を見かけないですね。シカが駆け回っているのを見たこともあります。
シカがクリンソウまで食べるんですか?
クリンソウは確か毒草と思ってましたが・・・。
バイケイソウばかりが繁るのは四国の山も同じで、困ったものです。

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