7月末の里山散策…タヌキマメ、ヒオウギ、コオニユリほか
昨日ぐらいから雨が少し降って、さしもの猛暑も少し影をひそめましたが、今年は梅雨明けした途端に暑い日々が始まりましたね。
そんな暑さの厳しい折りに、どうしても見たい花があって、汗だくになるのを承知で里山に登ってきました。
登る前にまずはタヌキマメの偵察をしてきました。
↑ちょっと時期的に早いかなと思いながら訪れたのですが、咲いてましたよ。
まだ咲き始めたばかりなので開花株は少なかったですが、株自体はずいぶん多かったです。
今年は梅雨に雨がしっかり降ったので、どちらかと言えば湿った場所を好むタヌキマメには良い環境だったようです。
草むらの中で、しっかり咲いています。
ここは野焼きや草刈などがきちんとされる場所なので、生き延びることができるんですね。
ヒオウギのほうは、この山でヒオウギの咲き跡を見つけてからすでに7年以上が経っています。
↑2007年11月にたまたまこの山に登った時に見つけたヒオウギの種子です。
ヌバタマと呼ばれるヒオウギの種子のことを知ったのも、この頃でした。
ヌバタマを見つけて以来、夏になると毎年のようにヒオウギの花を見に行こうと思いながら、暑さのためになかなか登れずにいました。7年後しか8年越しでようやく願いが叶いました。
見たいと思っている花は今も何種類もありますが、こんなに身近な山に咲くのに、暑さのために見に行けなかったというのも何だかずいぶん変な話ですが・・・。
少しでも暑さを避けようと、登り始めたのは午後3時ごろ、花の自生地にたどり着いたのは午後4時近かったです。
7年越しの思いが叶って、しばらくの間座り込んで見とれていました。
ヒオウギの自生地に着くまでにも、視界の中に一瞬赤い色の花が飛び込んできて、ヒオウギと間違えそうになりました。しかし、それは断崖絶壁に咲くコオニユリでした。
コオニユリは10年ほど前には、まだ里山でもぽつぽつと見かけたものですが、目だつので盗掘されるのか、手の届く場所の株は、ほとんど見ることが出来なくなってしまいました。
↑の場所はイワヒバなどを盗掘に来た人が転落して大怪我をした場所と聞いています。
もう里山には、そのような場所にしか咲き残ってないようです。
人の近づけない場所で咲いている姿は、まるで高知のタキユリのようです、
大好きなヒメヤブランンも数株咲いていました。
↑思いがけず、センブリの株もたくさん見つけられたし・・・・
↑の果実を見たときはしばらく考え込んでしまいました。
こんなに青々としていると、テイカカズラの果実だとは直ぐにわからず、気づくまで5分もかかりました。
もともと生えていた木を伐採した後には、こんな青々とした幼木が生い茂っていて、これも帰る頃になってようやく気付きました。
これはアオモジの幼木なんですね。
アオモジはパイオニア植物の一つと聞いています。
春先にまた確かめに来ようと思います。
里山とはいえ、ススキの穂も出始めていて、7月末の山は暑いながらも秋の気配が見られたのでした。
keitann様 こんにちは
ヒオウギの花の色が随分濃いですね。
そして葉のほうは暑さにへこたれることなく、元気一杯ですね。
タヌキマメ、コオニユリなども咲き、センブリの花も見られそうです。
里山も捨てたものでは有りませんね。
投稿: ぶちょうほう | 2015-08-21 15:11
ぶちょうほう様、こんばんは。
ヒオウギはうちの庭でもこの夏は良く咲きましたが、山のヒオウギはほんとに
一段と濃い色で咲いていました。
黄花のヒオウギモあるようで、昨日、花友達のお庭で見せていただきましたが
黄花の株は草丈50センチと小さいようでした。
タヌキマメのほうは湿った場所に咲くので、山すそですが、センブリは梅雨に
雨が多かったせいか、株がたくさんあって楽しみです。
今頃はミヤマウズラなども咲きだしていることでしょうから、もう一度見に行かねば
ならないと思っているところです。
投稿: keitann | 2015-08-21 22:56