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2015-09-11

ジャンボフェリーと電車で伊吹山弾丸登山、その6、やっと山頂へ

八合目を過ぎたら、花が多くなったので、急に元気が出てきたようです。

花撮影には私よりもまだ時間をかけるPさんのほうが、いつの間にか私の後ろを歩くようになっていました。それまでは、私が不調でかなり遅れをとっていたのですけどね。

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↑珍しい黄色いカワラマツバが目に留まりました。

キバナノカワラマツバというものがあるということだけは知っていたのですが、実物を見るのは初めてかも・・・・。

これは撮影しておかなくてはと、撮った一枚です。

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Pさんが撮影しているのはクサボタンかな?

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テンニンソウも群生していて、これはシカも食べないのでいっぱいありますが、まだ花芽の状態ですね。

四国の山は標高が高いので、8月後半には咲きだす花ですが・・・。

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少し離れた山肌に何やら黄色い背の高い花が見えるので、撮影しますが、思った通り、トモエソウです。

望遠レンズに替えればいいのに、まだそこまでの余裕がなく、標準レンズでの撮影です。

この辺りもシカの気配が見られるようで、4年前に比べると、山肌が荒れているような印象を受けました。

P8231852トリミングしてみるとやっぱりトモエソウですね。

四国の剣山系の山でもトモエソウはシカが食べないので、大群生しているところがときどき見られます。

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あれ、この黄色い花は?

確か去年の秋に比婆山で初めて見たミツモトソウのようです。

そういえば、伊吹山に咲くようなことをどこかで読んだ記憶があります。

水気の多いところに咲く花だそうで、去年、比婆山で見かけた際もそんな環境で咲いていました

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ミツモトソウの特徴ある葉もしっかりと撮影しました。

登山道沿いではここでしか見なかったので、しっかり撮らねばと思っていたら、山頂周辺では結構咲いていました(^_^;

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こちらも秋の花アキノキリンソウが咲いています。

四国ではよく見る花ですが、伊吹山ではそれほど多いという感じは受けませんでした。

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山頂が近くなってきたら、シオガマギクも出てきました。

この花も四国でも良く見る花ですね。

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そして、こちらは伊吹山の固有種のルリトラノオです。

4年前にもルリトラノオがいっぱい咲いていて感激したものでしたが・・・・。

ついでに書いておくと、8合目の上辺りではシデシャジンの咲き残りも見たのですが、その頃はまだ調子が悪かったので、なんと画像失敗でした。

4年前にはまずまずで撮影できたので、それが救いですが・・・。

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急な登りがようやく終わって、開けた山頂付近に出てきました。

結局、9合目はどこだったのやら?

行く手に懐かしい建物が見えています。

前を歩くのは山ガールたち・・・。

この日はほんとに若い人がたくさんでした。

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お目当てのサラシナショウマが出てきました。

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まずまずの規模で咲いていますね。良かった良かった・・・。

サラシナショウマは四国の山でも結構見かけますが、数株が咲いているというぐらいで、群落で咲いているのはあまり見かけないのです。

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サラシナショウマといっしょに、Pさんのお目当てのトリカブトも咲いていました。

イブキトリカブトのようですが、伊吹山の固有種という訳ではないようで、伊吹山で最初に発見されたからのようです。関東、中部、近畿に分布しているそうですから、分布の範囲も広そうですね。

四国に住む私にとっては初見の花でした。

4年前に来たのは、今回よりも一週間ほど早いだけでしたが、サラシナショウマもイブキトリカブトも咲いてはいませんでした。

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色合いが綺麗なトリカブトで惚れ惚れとします。

四国にもシコクブシやタンナトリカブトが咲きますが、もっと色が濃くて、こんなに綺麗なブルーではないような気がします。

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ブルースカイを背景に真っ白なサラシナショウマも撮影してみました。

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登山道のわきにはまだ咲き始めたばかりのルリトラノオも見られます。

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眼下には琵琶湖と平野部と伊吹山のなだらかな山頂周辺が何とも言えない眺めとなっています。

途中は暑くてバテバテでしたが、この眺めはそれと引き換えに見られた光景ですね。

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咲き誇るコオニユリは、後ろ姿を・・・・・。

ここのは花が小さめで、クルマユリでは?と思い、何度も葉を確かめましたが、やっぱりコオニユリです。

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岩陰で熱心に撮影するPさん・・。

先ほどのコオニユリにレンズを向けているのかな

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おやおや、白花のカワラマツバも咲いています。

先ほどキバナノカワラマツバを見かけたばかりでしたが、伊吹山ではどちらも咲くんですね。

基本種は黄花のほうらしいですが、普通に良く見るのはなんといっても白花のほうですね。

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4年前にも見覚えのある日本武尊の石像のところまで来ました。

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そして、14時38分にやっとこさで山頂に着きました。

3時間半のコースを途中で私がばて、8合目からは花撮影に時間がかかったので、ずいぶんと時間を食ったものですね。

4年前には普通の服装と普通の靴で登ったのに、3合目から山頂まで2時で登っているのに、今回は一応ウオーキングシューズを履いていたのに3合目から山頂まで3時間半もかかってしまいました(^_^;

でも、おかげでというか、山頂は思ったより人が少なくて良かったです。

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山頂で記念撮影したら、茶店でかき氷でも食べましょう。

とにかく体が水分しか欲しない状態です。

7月の大山で食べたかき氷の美味しさを体が覚えていました。(^_^;

お昼ごろに着いたら、歩いて下りジョイ伊吹で汗を流すつもりでしたが、時間の余裕がないので、もう一つの案だったバス利用で下ることにします。山頂直下の駐車場から、大垣行きのバスが出ていて、4年前にもそれに乗りたかったのですが、登山口のお店に荷物を預けていたので、仕方なく歩いて下ったのでした。

バスの時間はあらかじめ調べてありましたが、念のために茶店のおじさんにお尋ねして時刻表を見せてもらいます。やはり最終のバスが16時20分です。

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かき氷を食べたら、山頂周辺を散策しますが、バスの時間までに1時間半ぐらいしかありませんので、気持ちが急きたてられます。それに、それまでピーカンだった空に、少しですが雲が出てき始めたのです。

↑東側に広がる展望で、平野部は濃尾平野なのでしょうか?

肉眼では町がしっかりと見えていました。

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北の方へと歩いていきますが、ネットが随所に張られていて痛々しいです。

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Pさんが見つけた小さな花です。

最初はルリトラノオの小さいの?と思いましたが、ちょっと違うようです。

マクロレンズを出せば良いのに、そこまでの余裕がありませんでした。

調べるとヒヨクソウと言う花で、クワガタソウの仲間ですね。

これも初見の花でした。

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東登山道はここから始まるそうですが、これを利用すると駐車場まで1時間ほどかかるそうで、バスに送れたらアウトなので、時間切れでやむなく諦めます。

ほかの遊歩道に比べると、登山道の雰囲気が強く、静からしいのですが・・・。

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シモツケソウが群生している辺りですが、話に聞いているほどではなかったです。

たぶん、シカに食べられて激減しているのではと思います。

P8231899

4年ほど前ならシモツケソウ、シシウド、サラシナショウマの見事な光景が広がっていたのだろうと思われます。

シカの食害は私が山登り復帰した14年ほど前には剣山で問題になり始めたばかりでしたが、その後、南アルプスでも耳にしましたし、全国規模で広がっています。伊吹よ、お前もかという気持ちでした。

コメント

keitann様 こんにちは
山頂に到着されましたね。今回は熱中症気味でお気の毒でした。
苦労されて山頂部台地に到着し、ありついたカキ氷はさぞかし美味でありましたでしょう。
ところで、一等三角点の場所には行かなかったのでしょうか。
あの付近にコンクリート建ての測候所が有りましたが、今では跡形もなくなってしまったようです。

鹿の被害はどこでも深刻ですね。
伊吹山の頂上付近ではやっと、鹿の「駆除」を積極的にやり始めたようです。
植生の保護は網掛けでやっているようですが、それだけでは足りなくなってきていますね。
鉄砲でズドンとやらない限り、鹿の増加傾向を止めることはできませんからね。
ところで、カモシカも居るそうですが、これは国の特別天然記念物ですから、駆除はしないそうです。
むかし、木曽御嶽の植林地でカモシカによるヒノキ若芽の食い荒らし被害が叫ばれて、カモシカも駆除しようと言う動きもありましたね。

そのころは八ヶ岳でもカモシカの密猟が毎年あったそうです。

南アルプスでも鹿の食害は相当ひどくなっていますね。

それと、猿が雷鳥を襲い、口に咥えているTV映像を見ましたが、ニホンザルも高いところまで上がらないようにしないといけなくなりましたね。

keitannさん、こんばんは。

深夜便のフェリーから18切符・バスでの山旅お疲れ様でした。
木陰の少ない夏の伊吹山は想像以上に大変だった様ですね。
夏の伊吹山ではナイトハイクが人気なのが判りますね。

伊吹山の鹿害・・・最初は3合目のユウスゲが壊滅状態に成り漸くネットでの保護が実り始めた矢先
徐々に標高を上げた鹿達は3年前には終に山頂へと達した様です。
本腰で鹿害からの保護を始めたばかりなので結果に繋がるのには暫く時間が掛かるでしょうね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ぶちょうほう様の御忠告通り、この日はずいぶんと良く晴れてしまい
そのために数年ぶりで熱中症もどきになってしまいました。
考えたら、山頂の茶店でお昼ご飯を食べるつもりだったのに、固形物は
欲しくなくて、かき氷とジュースしか買いませんでした(^_^;
おかげで、この後、晩御飯も危うく食べそびれそうになり、いろいろと
ハプニングの多い山行でしたが、過ぎてしまえば、それも良い思い出です。
このときは何分、いろいろな意味で余裕のない山行で、一等三角点のことなど
考えることすらなかったです(^_^;
こんなに眺めが良い独立峰なので、一等三角点があってもおかしくないですね。

シカは私が若い頃も丹沢にはいましたね。
でも、その他の山ではあまり見たことがなかったです。
剣山系ではもう10年以上も前からキレンゲショウマという大事な花が食べられた
ことから大問題となりました。その後も、剣山のキレンゲショウマ自生地や一部の
場所だけでネットを張ったり、対策がなされていますが、焼け石に水と言う感じです。
南アルプスでは大平山荘の方が山荘周辺のヤナギランがすべて食べられたと嘆かれて
いたのが10年ほど前の話ですね。
日本海側の敦賀付近でも食堂のおじさんがシカが1万頭もいろいろなものを食べつくすと
心配していました。
大山のお花畑が見事なのはまだシカが入ってないからですね。
冬場にあまり気温が下がらない山では淘汰されずに生き延びるのだと思います。
温暖化の影響がこんなところにも出ていますね。
南アルプスのライチョウが減ったのは猿のせいもあるというのを10年前に仙丈に登った
時に先輩から聞きました。その後、鹿島槍に登ったら、鹿島槍の山頂直下で猿の群れを
見かけました。ライチョウをサルが襲うのはあり得ますね。
一昨日はたまたま宮島に行き、宮島ではシカが観光客にも冬眠にも大事にされていて
罠で捕獲される四国のシカを考えてちょっと複雑でした。

k2さん、こんばんは。

いや~、4年前にナイトハイクのことを教わりましたが、今回はほんとに
ナイトハイクでもすれば良かったかと思いましたよ。
あの登山道なら暗くてもヘッデンでOKですね。
途中で炭酸飲料の一気飲みしなければ、まだ何とかなったと思いますが、あれが
いけなかったようです。

シカはなだらかな場所の草などをまず食べるようですね。
四国でも急峻な地形の草花やササは残っていますが、シカが走りやすい場所のは
最初に食べられるようです。
伊吹山でもなだらかな3合目が最初にやられたのですね。
頭数が増えると、次第に食べ物を求めて、あちこちに増えるようです。
4年前から比べると、伊吹山もずいぶん荒れた感じを受けました。
ルリトラノオの株も大きな株は見かけませんでした。
一方、ドライブウエイ沿いの崖には立派なクサボタンなどがいっぱい生えていたので
そちらのほうはシカも食べてないようです。
剣山系でも木々の惨状は目を疑うばかりです。
一度荒れてしまえば、なかなか山は元に戻りませんから、一刻も早くいろいろな対策を
講ずる必要がありますね。

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