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2015-10-19

初めての塔の丸へ、その1、途中でソバ畑に立ち寄る

9月の中旬までずいぶん忙しかったのですが、10月に入ると一段落して時間ができました。

ところが、9月末の高知花散策で長時間運転したためか、珍しく風邪気味になってしまい、10月最初の週末は自宅で大人しくしていました。山登りよりもある意味疲れたようです(^_^;

とはいえ、大人しくしていたおかげで直ぐに体調が戻ってきて、そうなると天気の良いうちにどこかに登りたくて気もそぞろに。前々から徳島の塔の丸には登ったことがなかったので、10月6日に塔の丸にでも行こうかと言う気分になってきました。

この日はほかの山友達の方もお仕事だったりで、単独で行くことにしましたが、前夜の天気予報を確認するとどうやら7日のほうが天気が良くなってきたようです。一応、目覚ましは5時にセットしたものの、一人で行くとなるとうまく起きられるかな?

案の定、5時にいったん目覚ましで起きたものの、二度寝してしまい、次に目覚めたのは6時20分でした。時間が遅いので、行くかどうかちょっとの間悩みましたが、天気が良さそうなので出かけることに決定。

Pa065621

↑この日登った塔の丸山頂付近の様子で、寛いでらっしゃる数人の方は山頂でお会いした地元のパーティーの方たちです。

後の剣山は山頂についてしばらくした頃にはガスがでてきましたが、私が着いた頃にはまだ綺麗に見えていて、展望を楽しむことができました。

さて、当日6日は結局大急ぎで支度をして朝6時45分に自宅を出ました。

剣山方面に行くには、我が家からだと三頭トンネル経由ですが、この日は放射冷却で良く冷え込んだかトンネル直前では気温8℃と早くも一桁気温です。9月下旬に比婆山の麓で13℃しかないと騒いでいたというのに、香川でもこんなに冷え込むようになっていたんですね。途中、土器川の河川敷や車道端の草が朝露に濡れてそれはそれは綺麗です。

車を停めて撮影したいのはやまやまですが、ただでさえ出発が遅かったので、ぐっと我慢してひたすら車を走らせました。

香川は真っ青な空が広がっていたのに、トンネルを出て徳島側にでてきたら、なんと剣山が見えません。貞光から一宇へ向かう道沿いもどんよりと曇っています。これでは塔の丸もガス覚悟の歩きとなるかな~?

でもここまで来たら、行先を変えるのも面倒だし、このまま進むよりほかないな・・・・などと考えながら国道438号を走っていると、「そばの花咲く猿飼観光農園」というのぼりが何本もはためいています。

そんな観光農園があるなんて、初めて聞いたな~と思いながらも、興味をそそられたのでのぼりの示す方角へ行ってみました。ただでさえ遅い出発なのに、物好きな私です(^_^;のぼりが示す場所は以前一度立ち寄ったことがある鳴滝の方に向かうようです。鳴滝を通り過ぎたなおも進むと、道は登り坂になっていて、「どこまで登るのかしらん?」と思う頃、ソバ畑が見えてきました。その後も登り坂を登って行くと突如と言う感じで集落が現れました。

駐車場の矢印があったので、それにしたがって進みます。

駐車場についたのは8時半前のことです。

Pa065331徳島ではよくあることですが、険しい山の上にも集落が結構あるのですよね。

駐車場になっていたのは、後でわかったのですが、廃校になった分校の校庭のようです。

たぶん里道があるだろうとは思うのですが、最初は車道を下っていきます。駐車場はソバ畑より上にあるのです。

Pa065337車道のすぐ下の畑にはユズが色づいているようです。

Pa065339道ばたで咲いているのはクサノオウとキツネノマゴと言う春と秋の花のツーショットでした。

Pa065340眼下に見えるのは貞光川と先ほどまで走っていた438号ですが、これがえらく下の方に見えます。

ふだんは剣山に行くのになにげなく走っている道ですが、こんなすり鉢の底みたいなところを走っていたのかと今さらながらびっくりしました。

こういう険しい地形が四国の山の特徴ですね。

Pa065341石積みに案内図がかかっていました。

それによると、車を停めた駐車場は猿飼小学校のようですね。

Pa065342どなたもいらっしゃらなかったのですが、一応、箱の中に500円玉を入れて、ソバ畑に入らせていただきました。これも後でわかったのですが、この前日の10月5日にソバ畑が一般公開されていたそうです。

Pa065344先ず目に飛び込んできたのはこんな光景でした。

普通ソバ畑と言うと、一面真っ白に広がる光景が多いですが、ここは急斜面にそばが植えられています。

Pa065345更に下って行くと、まるで転がり落ちそうな斜面で、その斜面にソバの花が真っ白に咲いています。

下の方に見えているのが貞光川と438号です。

下を走っていても、上の方にこんな集落や畑があるなんて全然気づきもしないですね

Pa065348検索してみたら、この畑の斜面は斜度が25度もあるそうです。

こわや~。

畑を耕すのも命がけですね。

Pa065351いかにも徳島らしい眺めと言えば言えるかも・・・・。

Pa065355想像していたソバ畑とは全然違うソバ畑を眺めることができました。

Pa065359全国広しと言えどもこんなソバ畑も珍しいでしょうね。

Pa065361駐車場までの登り道を今度は里道を歩くことにしました。

早速、草むらの中でヤマラッキョウの蕾を見つけました。

この辺りなら、ヤマラッキョウも普通に咲いていることでしょうね。

Pa065362石積みで濃い色のアサガオも咲いています。

標高が高いと、花の色が綺麗に出ますね

Pa065364里道は人一人が歩ける幅の道です。

祖谷の落合集落を訪れたときに、里道と言う言葉を知りました。

道沿いには桑の木が植わっています。

いまだに養蚕をしているんでしょうか?

Pa065366ものすごいところに半鐘が見えます。

Pa065369里道はいわばショートカットの道なので、車道に比べるとずいぶん早く駐車場である猿飼小学校に着きました。

Pa065374山の中に建つ校舎です

Pa065376ガラス越しに、廊下に張られた掲示物が見えました。

「おいのこさん」って何でしょう?

Pa065370車道はまだ上の方にも続いていて、興味がありましたが、それ以上見ていると山に登れなくなるので、後ろ髪をひかれる思いで下ります

Pa065373校庭の周囲に植えられていたサザンカが早くも咲いていましたが、廃校となって手入れされてないのかツルが絡み付いています。

Pa065377438号へと下って行く途中で撮影したソバ畑です。

30分少々の寄り道となりましたが、珍しいソバ畑を見ることができました。

それにこんなことがなければ、いつも走っている遥か上のほうにあんな集落があったとは知らずに終わっていたことでしょうね。

コメント

keitann様 こんにちは
ソバ畑がすごい傾斜地にありますね。
先日、安城の平地の水田に植えてあったソバ畑を見て、びっくりしたものでしたが、やはりそば栽培は荒れ地でされるのがお似合いですね。

わが故郷の埼玉県の山地である秩父地方でも土地がやせているので、ソバとこんにゃく、それに桑の栽培が盛んでした。
いまから50年ほど昔のことですので、今はどうなっているのか未確認ですが、四国の山中の集落で同じような景観を見て、懐かしく思いました。

そうそう、秩父でも山の急斜面では”逆さ掘り”と言って、畑を耕すときに斜面の下を向いて掘っていたそうです。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ソバ畑と聞いたら、たいていは平地に広がる真っ白なソバ畑を
想像しますよね。
私もてっきり山の上に、そういう広いソバ畑があるのだろうと想像
してたので驚きました。
こちら香川でも平野部にソバを植えてあるのを最近はときどき見かける
ようになりましたよ。
私の子供時代はソバ畑なんて見たことなかったですけどね。
秩父地方がぶちょうほう様のふるさとなんですね。
ソバ、こんにゃく、桑・・・・それなら徳島の山地と同じです。
最近はそれにミツマタなども加わるようですが・・・。
四国、その中でも徳島は↑画像のような急峻な山地が多いので、登山口に
行くときには、ものすごい傾斜地にある畑を見かけることがあります。
耕していて落っこちないかと、見ているほうがはらはらします。
「逆さ掘り」…確かにそういう傾斜地ではそのような耕し方をしているようです。
大変でしょうが、手入れの行き届いた山間部の畑を見ると心が和みますね。

keitann様 こんにちは
こんな時間の訪問のわけは、オリオン座流星群を見たくて早起きしたからですが、天気が芳しくなくて、一度見ただけで家に引っ込んでしまいました。

この記事にコメントするのは「おいのこ」について調べてみたからのことです。
じつは、香川県のネットのお友達のところに、定期的に訪問する方のハンドルネームに「おいのこ」さんがいたように記憶しています。
wikiで調べると御地の風習で「亥の子」という行事があるようですね。
それに丁寧語の「お」をつけて、「おいのこ」となったようです。

私が育った埼玉県北部でも「とうかんや(十日夜)」というのがあり、それと対比される行事のようです。
その本来的な意味は稲作の刈り入れ後に行う、感謝・浄め・来季への祈りみたいなもので、「とうかんや」においては、旧暦の10月10日の夜に歌を歌いながら藁鉄砲で畑の地面を叩いて(これがモグラ退治の意味もあった)回っていたようです。

対して「おいのこ」のほうは「亥の子」ですから、旧暦10月の最初の亥の日の夜に行われるようですから、今年の場合は、11月19日が→旧暦10月8日で己亥ですので、それに該当すると思います。
昨年でしたら11月の24日がそれに当たり、愛媛のネット友達が、翌朝の記事にその風習について記述していました。
その記事の中で11月24日の晩に子供たちが各戸を巡り、歌を歌いながら「亥」の字を刻んだ石で地面と搗いて行き、ご祝儀とお菓子をせしめていくようです。
ただし愛媛では「おいのこ」とは言わずに「亥の子」と呼ぶようです。

ぶちょうほう様、こんばんは。

今朝はオリオン座流星群を観測されていたのですね。
私も夕べのニュースで知ったのですが、昨日は空に薄いベールが張ったようで
遠望の利かない日だったので、星はあまり見えないだろうと思い、諦めていました。

おいのこさん・・・・どこかで聞いたような?と思ったら、燦様のところにコメント
されている方のHNでしたね。
そのときもおいのこさんんいついてはさっぱりわからなかったのですが、今回も古い
校舎の中に張られた掲示物に「おいのこさん」と書かれていて、意味がさっぱり
わかりませんでした。
私も検索してみたところ、徳島と愛媛に残されている風習のようですね。
遠く離れた埼玉にも似たような行事が伝えられているのですね。
収穫への感謝の行事みたいですね。
香川ではあまり聞いたことがありませんが、香川は秋祭りを盛大に祝う地区が多いので
そちらに収穫への感謝の気持ちが込められているのかもしれません。
私が育って家ではあまりそういうしきたりのようなことを気にせずすごしていましたが、
古い家で育った友人などはコタツを出す日もちゃんと決まっていると言ってましたね。

その土地の古い風習や行事などは、何とかして伝えていってほしいです。

いろいろと調べてくださいまして、感謝しております。
ここのところ、庭木の剪定や畑仕事、花苗を育てたりで、なかなか忙しい毎日なので
ブログを書いていても眠くなることが多いです(^_^;

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