志々島の大楠に会いに行く、その2、利益院経由で大楠へ
港からまずは東に向かって歩きます。
昔、寅さんの映画のロケ地となったこの島には、その時の様子を撮影した写真が張られています。
↑1993年公開の「寅次郎の縁談」のロケの様子です。
今から23年前のことですから、それほど前のことでもないんですね。
なおも西に向かって歩くと、ブイブイ人形がぶら下がっています。
「志々島の墓地」が近そうなので、見ていくことにします。
佐柳島や高見島もそうでしたが、島の墓地は高台ではなく、海辺に近い場所にありますね。
志々島もまた両墓制の風習がある島で、↑のお墓は埋め墓のようです。
志々島のお墓は青い屋根があり、すだれも吊りさげられています。
この後は大楠のある場所に行くため、路地を歩いていきます。
途中、まだ人の住まわれている民家の前を通りがかりました。
何しろ、志々島の住民は現時点で17人だそうです。
↑の洒落た表札は大工さんが作ってくれたそうです。
路地は次第に登り坂になり、右手に立派な石垣が見えてきて、これは利益院というお寺の石垣でした。
境内に入ってみましたが、お寺は無人のようでした。
島民17人ではお寺も維持できないのでしょうね。
境内にはツバキやスイセンの花が咲き誇っていましたが、↑のようなヤブチョロギも咲いています。
ヤブチョロギは外来種で、私の実家の畑でも蔓延っていて、ずいぶん強い草花です。
島にもこういう外来種が入り込んでいるのはちょっと違和感を覚えます。
お寺の外に出て、再び、細い道を登っていると石垣の隙間からタツナミソウが咲いていました。
同じシソ科でもこちらは純粋な在来種ですね。
利益院のお堂のようですが、なまこ壁になっていて、優雅な造りです。
昔はさぞ島民に大事にされたお寺なんでしょうね。
道沿いに石の塔なのかそれとも墓石なのかちょっと判らない、古い石の建造物があって、間を登って行くと、早くも海が見えてきました。
志々島は高い山はなくて、ちょっとした丘という雰囲気の高台があります。
登ってくる道沿いが畑になっていて、点々とオレンジ色の花が咲いているのは、なんと・・・・夏の花であるキンレンカです。
そういえば、以前来たときにも冬にキンレンカが咲いていて、強烈に覚えていました。
高台を登り詰めると、東に矢印が描かれていて矢印方向は島の最高峰へと続きます。
けれども、まずは大楠を見に行くので、矢印方向には行かず、道を北側へと下ります。
コンクリートで舗装された道を下っていきます。
辺りはちゃんと杭が打ってあり、草刈もされているようで、志々島の大楠で島おこしをしようと言う計画があるようです。
下って行くと、左手にいきなり大楠が見えてきました。
思っていた以上に大きくて驚きました。
枝の張りがすごくて、四方八方に枝を広げている感じです。
樹齢1000年だとかで、前には鳥居まで建っていました。
鳥居の近くに三豊市の職員?なのか待機されてました。
撮影しているPさんとRさん・・・・、その様子を私は少し高い場所で撮影しました。
株もとにRさんがいるので画像に入れてみますが、広角で撮影しても、木全体が入らないほどです。
大楠についての説明もあります。
大楠をじっくり見た後は、遊歩道を登ってみることになりました。
この登りが結構、きつかったです。
上を仰ぎ見ると、青空に黄色い菜の花・・・・。
登り切ったところに菜の花が咲き誇っていました。
PさんとRさんも息を弾ませながら登ってきます。
12月に登ったばかりの高見島を真正面に見ながらの撮影です。
こんにちは。寅さんの撮影地でした。それなら映画で見ているはずです。すごい大楠ですね。人との比較でその大きさがわかります。
投稿: 多摩NTの住人 | 2016-01-18 08:33
多摩NTの住人様、こんにちは。
寅さんのシリーズは全部ご覧になってるのですか?
私は上京したばかりの頃に1作か2作だけ見たことがありますが(^_^;
大楠はほんとに巨大で、びっくりしました。
志々島はもともと山に木が生えてないほど、花の島だったそうですが、昔から
御神木としてあがめられてきたんでしょうね。
投稿: keitann | 2016-01-18 16:10