龍馬脱藩の道から蟠蛇森へ、その5、コショウノキの花そして下山
車道から登山道へ入ると、見たかったコショウノキの花が咲いていました。
雪割ザクラはまだ咲いてないかもしれないけど、コショウノキの花は咲いているだろうと期待していましたが、皆、大喜びでした。
↑数年ぶりで見るコショウノキの花です。
前回見たのは、数年前で、県内の山で見たのでした。
けれどもコショウノキの花と言えば、私にとっては咲いている花を見たのはここ蟠蛇森が初めてでした。それは2010年1月3日のことで、今は亡き山友達のTさんとどちらかというとノジギクやタイキンギク目当てで高知に訪れ、ついでに山も一つ登りましょうと言って蟠蛇森に登ったときのこと。
↑今回は果実が実っているのを初めて見ました。
この果実がずいぶん辛いので、コショウノキと言う名がついたとか・・・。
目的の花も見られた嬉しさでルンルン気分で歩き難い道も気分良く下ります。
フユノハナワラビも見かけましたが、これも以前の記録を見ると、毎年この場所で咲くようです。
途中、登ってこられる女性のパーティーとすれ違いましたが、コショウノキの名前を教えてあげると喜ばれました。
普通の人が見たら、ジンチョウゲの白花にしか見えないですよね。
日当たりのよい車道ではシマカンギクがまだ咲いていました。
年が明けてから、島の山で毎週のようにシマカンギクを見ていたというのに、高知に来てもシマカンギクを見ることができました。
そして、先ほどからウンゼンツツジの小さい葉っぱが見えるな~と思っていたのですが、ピンクの小さな花が数輪固まって咲いていました。
そのときはてっきりピンクのウンゼンツツジと思っていたら、どうやらフジツツジと言うツツジで、これは初見でした。
朽木峠側でも同じ葉を見ていますが、これもやはりフジツツジだったのかもしれません。
学名にRhododendron tosaenseとあるように高知に多いのでしょうね。
香川では見たことないです。
今までこの車道は2度歩いていますが、今まで見た記憶がないので、今年は特に花が早かったのかも・・・。
フジツツジを撮影する皆さん・・。
車道は以前はそうでもなかったと思うのですが、今回はずいぶん荒れたような気がしました。
↑の場所などガードレールが地盤崩壊しかかっているので、倒れ掛かってます。
↑これも高知では良く見かけるハナミョウガの果実です。
どういうわけか香川ではあまり見ません。
これは香川の山でもよく見るヤマアイですが、花が咲いているのか咲いていないのか?
この頃から、カメラのバッテリーがこころもとなくなってきて、撮影控えめにしました。
車道から再び登山道へと降りるところで、AさんとKさんが展望を撮影されています。
私も真似をして、切り株の上に乗って眺めました。
↑素晴らしい眺めですね。
車道の端には1月と言うのに、リュウノウギクまで咲き残っていました。
そして、リュウノウギクの上ではヤブツバキが咲き誇っていて、ここでも季節が混乱しそうです。
登山道に入ると、再びコショウノキが出てきました。
この木は木漏れ日が当たるような場所が好きですね。
良い香りがあると書いてあったのを思い出して、香りを確かめてみたら、ほんと香りがありました。
やはりジンチョウゲの仲間ですね。
石灰岩の山ですからオモトも多く、赤い果実もつけています。
コショウノキはまだ若い木やら、まずまずの大きさのやら、株数も増えているように思いました。
かなり下ってきて、もう鉄塔がすぐそこです。
↑のようなタンキリマメが出てきました。
畑の中を下ってくるPさんとRさん。
気持ちい良い天気に二人とも笑顔ですね。
鉄塔周辺ではカラシナ(だと思うのですが)が咲き誇り、今日はKさんが花とおじさんのモデルになってくれました。
↑ここが最後の展望所でしょうか。
朝からずっと雲一つない青空が広がり、ほんとうに申し分のない山行になりました。
皆で上を見上げると、上からはるちゃんご一行も下ってこられました。
下りは私たち花好きパーティーは撮影ばかりしているので、やっぱり追いつかれましたね。
鉄塔から下はもう畑の中の道になります。
↑真冬と言うのに、ユリが蕾を持っているなんて、どういうこと??
ハウスではなく露地なんですけど・・・。
文旦の向こうに集落が見えて・・・・こういう風景が好きです。
1月に高知を訪れると、かならずどこかで見かける白花タンポポが今回も咲いていました。
キンカン畑の横をAさんを先頭に下ります。
キンカンも豊作のようでした。
オオイヌノフグリもさすがに香川より咲き進んでますね。
Rさんが「小夏かしら?」と言ってましたが、Aさんの説明では文旦の授粉用に小夏を植えているのだそう・・・。
この日だけでもいろいろな柑橘を見ることができました。
小さな神社まで下ってきたので、もう少しです。
石垣の間ではヤクシソウもまだ花盛りでした。
下山でははたくさんの花を見ましたが、残念ながら雪割ザクラだけはまだ咲いていませんでした。
石垣の道を下ってくるPさんとRさんです。
私もこの日はウオーキングシューズだったのですが、石がごろごろした道なので、最後のほうは石が足に当たり少し足が痛くなりました。(^_^;
ガードレールには立派な大根が干してあって、いかにものどかな光景です。
撮影しそびれましたが、文旦を稲わらを積んだ中で寝かせてあるのも見かけました。
これもAさんに教えていただきましたが、やっぱり地元の方とご一緒するといろいろ教えて頂けて有難いですね。
最後はデポした車まで車道歩きを少しします。
Pさんは登ってきた蟠蛇森山頂方面を撮影しているようですね。
さてこの後は、バイカオウレンの自生地へと移動です。
高知のお二人のおかげで縦走することが出来た蟠蛇森ですが、北面は歴史を感じる街道歩きを楽しみ、南面は花や文旦畑を楽しめて、同じ山でもいろいろな雰囲気を味わえました。
コショウノキが見られて良かったですね。当方では見られない樹ですが、是非、その果実の味を確認してみたいものです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2016-01-26 08:11
多摩NTの住人様、こんばんは。
コショウノキはどちらかというと南の方に多いようですね。
岡山のセツブンソウ自生地などでも見かけますから、寒さにはある程度
耐えるようですけど・・・。
果実の辛さは何時間経っても残るほどすさまじいらしいですよ。
センブリの苦さも相当ですが、そういわれると、なお、試してみたくなりますね。
投稿: keitann | 2016-01-26 23:18