山肌を白く染めるタムシバを見に鬼ノ城山へ、その6、スミレ3種と山桜
車道まで下ってきたら、すでに11時27分になっていました。
朝の出発時刻からいうと、そろそろお昼にしても良い時刻ですけど、ここで行程のやっと半分というところですから、もう少し歩いてからお昼にしましょうか。
車道に出る間際で、この鬼ノ城山界隈でシハイスミレではないスミレを初めて見ました。
↑どうやら花を見るとニオイタチツボスミレのようですね。
私は風邪気味で匂いがわからないので、Pさんに確かめてもらいました。
と言っても中には香りのないニオイタチツボスミレもあるので香りが決め手になるわけではないのですが(^_^;
車道を挟んで東側が鬼ノ城山になっているのですが、車道と山の斜面の間に小規模な湿原が広がっています。
恐らくこの湿原などにサギソウなども咲くのだと思います。去年の桜の季節は娘一家と山麓の砂川公園でお花見をした後、車でビジターセンターまでやってきて、湿原周辺を少しだけ散策したのでした。
この日は逆に湿原散策はぜずに、車道をどんどん岩屋方面へと歩きます。
車道の傍らにはこんな道標が立っています。
この辺りは昔は集落があったらしく、電柱が立っていて、電線がちょっと邪魔ですが、鬼ノ城山の斜面も見事にタムシバが咲いています。
まさにタムシバの山ですね。
↑こんな車道をしばらく歩いていきますが、Pさんは何か見つけたらしく、カメラを構えているようです。
車道は沢に沿ってつけられていて、ネコヤナギか何かのヤナギが花を咲かせています。
ヤナギは種類が多いので、私にはまだ見分けがつきませんが・・・。
3月1日に来たときには、この辺りはヤブツバキもほとんど咲いてなかったと思うのですが、さすがに4月に入ると咲いてますね。
ちょっ渋い色のヤブツバキでした。
今年は冬から春にかけて、ずいぶんたくさんのヤブツバキを見ることができました。
そして、嬉しいことに、今度は道ばたにタチツボスミレが咲いていました。
香川ではほとんど見られないスミレなので、気合を入れて撮影します。
面白いことに、そのすぐ後に、今度はナガバノタチツボスミレが咲いていました。
岡山はどちらも咲きます。
並んで出てきたので、画像を比較したら、違いがお分かり頂けると思います。
ナガバノタチツボスミレの葉は葉脈が紫色で、花はタチツボスミレより濃い紫色をしています。
岡山には多いオドリコソウがここでも咲いています。
山桜も咲いていて、桜とスミレってほんとに同じ時期に咲くんだな~とあらためて実感しました。
花は咲いていますが、葉が展開し始めたばかりの山桜もありました。
鬼ノ城山から下ってからは、タムシバから山桜のお花見に変わったようです。
タムシバと山桜が入り混じって咲く、何とも美しい光景です。
早春にしか見られない眺めですね。
せせらぎ十字路へと続く山道に入ってしまえば、休憩するのに良い場所がなかったような記憶があるので、車道沿いに見えたベンチでお昼休憩を取ることにしました。
お昼休憩は11時50分から取りました。
車道を通る車もほとんどなく、ましてや歩いている人は皆無です。
静かで穏やかな山の中でのんびりといお昼ご飯を食べていると、ほんと幸せですね。
ただ、後半の歩きがあるので、あまりゆっくりできないのがちょっと辛いですが・・・。
20分ほど休憩した後、いよいよ後半の歩きに突入します。
↑山桜のバックで咲くタムシバの花・・・。
日は少し翳ってきましたが、それもまた雰囲気が変わって良かったです。
道ばたでは松ぼっくりの横に、まだ咲き始めたばかりのニオイタチツボスミレも見ることができました。
鬼ノ城山ではシハイスミレばかりが咲いていましたが、少し植生も変わったようです。
ニオイタチツボスミレはほのかな香りですね。しかし今年は花粉症の鼻だったため香りを確認できませんでした。タムシバの山は良い眺めですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2016-04-21 08:14
多摩NTの住人様、こんにちは。
昨夜は千葉から義妹夫婦がやってきて、市内に住む義弟夫婦も一緒に
我が家で酒盛りでしたので、返信が遅くなりました。
ニオイタチツボスミレは1輪や2輪だと香りも微かですが、それでもたくさんの
花が咲いている場所では、かなり香りますよ。
鬼ノ城山界隈はどこを歩いてもタムシバがほぼ途切れることなく咲いていました。
今年は特に当たり年だったようです。
投稿: keitann | 2016-04-22 11:45