4月下旬の徳島散策、その4、スミレいろいろ
この山はスミレも多く、スミレ好きには楽しい山ですね。
それでも、いつも車道沿いにたくさん咲いているヒゴスミレも早く咲いたようで、ぎりぎりセーフでしたが、ナガバノスミレサイシンはたくさん咲いていました。
ナガバノスミレサイシンは香川では見られないスミレなので、久しぶりにじっくりと見られて良かったです。
↑特徴のある葉をしているので、わかりやすいですが、香川では見られずとも徳島や高知、愛媛の山では良く見かけます。ただ、丁度花の時期に行き会うことが難しいのか、4月半ばに訪れた皿ヶ嶺ではまだ花芽を見ただけだし、高知の山では開花株を1株しか見ませんでした。
それがこのときはたくさん見られたのです。
ここの花は白っぽい花が多かったです。
いつもの年だと、4月末頃には岡山の県北辺りに行くことが多く、サンインスミレサイシンなどを良く見かけるのですが、今年は岡山県北の花が異常に早かったようで訪れることができませんでした。代わりに四国でナガバノスミレサイシンが見られたというわけです。
日本海側に分布するスミレサイシンに似ていて葉が細長いので、この名があるようです。
こちらは雪の少ない太平洋側に分布します。
この山のものは白い花なので、厳密に分けるとシロバナナガバノスミレサイシンというのにあたるのかもしれません。
私たち香川県民には馴染み深いナガバタチツボスミレも見ることができました。
直ぐ近くには、ナガバタチツボと見た目は良く似ていて、スミレ初心者の人には見分けが難しいニオイタチツボスミレも豪勢に咲いていました。
花弁がふっくらとしているのと何より香りがあったので直ぐに同定できました。
それとニオイタチツボの葉っぱは葉脈が紫色になったりはしなくてどこもかしこも緑色なのです。
フモトスミレも早くも咲いていました。
昨日の徳島の山でも見ましたがこのスミレはフモトスミレと言う名前の割には、標高の高い場所で見ることが多いですね。
エイザンスミレと似ているけど、一段と花色が紅いスミレもこの山では見られます。
アカバナスミレかもしれないと聞いていますが・・・。
こちらは同じ山でも別の場所で見かけたスミレで、これならいつも見ているエイザンスミレと同じだと思います。
ツボスミレは低山でも良く見かけるスミレですが、花期がちょっと遅いはずなのに、もう咲いていました。
いつも見ているヒゴスミレは今年は花がほとんど終わっているらしく、なんとか少しだけ見られた程度でした。
エイザンスミレは愛媛や高知の山でも良く見かけますが、ヒゴスミレは香川や徳島の山に多いように思います。
エイザンとヒゴスミレの両方が見られるのは、なかなか珍しいと、ワタシ的には思っています。
と言うわけで、ちょっと歩いただけで8種類のスミレを見ることができました。
ほんとならシハイスミレも見られるのですが、シハイには時期的に遅かったのかもしれません。
コメント