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2016-07-01

10年目のタカネバラのお花見、その2、嬉しい出会い

瀬場谷の橋を渡れば、すぐに分岐があります。

タカネバラの季節だけはなんといっても右俣コースでしょう。

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↑私たちが歩き始める10分ほど前にも単独の男性が分岐で少し迷っていらしたようですが、結局、右俣コースを登って行かれました

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分岐を過ぎると、これまた例年と同じくサワグルミの大木が果実をぶら下げています。

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日の光が当たってひときわ可愛いコナスビの花・・。

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空を見上げると、梅雨時だというのに、秋のようなうろこ雲が見えています。

そういえば、空気も比較的さらりとしていて、梅雨時とは思えません。

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周囲の木々がかなり伐採されていたせいで明るくなり、去年までは薄暗くてなかなか撮影できなかったナベワリの花が何とか撮影できます。

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先ほどから見かけるすごく小さなこの花は?

帰宅して調べるとヒメヨツバムグラというようです。

検索によると「枚の葉が輪生するのが第一の特徴。そのなかでももっとも葉が細く,花柄が葉より長く,外に飛び出すのがポイント。よく似たヨツバムグラは,花柄が短く花が密についているように見える。また,ヨツバムグラの葉は基部が幅広く,切形に近くなるが,ヒメヨツバムグラの葉は基部がくさび形になる。」

花だけ見るとイワセントウソウのようにも見えますが、葉がムグラの仲間の葉をしていますのでわかります。

P1014761ジグザグと登っていると、背後に東光森が見える場所までやってきました。

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大座礼方面もばっちりですね。

この時期にこれだけはっきり見えたのは初めてかもしれません

P1014763p橋を渡ってこられるPさん。

Kさんは小さな花を撮影中のようですね。

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ちょっとした滝が流れ出していますが、この日は水量多めです。

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お気に入りのスポットを今年も撮影です。

P1014767いつもみたいに日本庭園風の眺めに目をやりますが、いつもより花も遅いそうです。

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アワモリショウマがようやく咲き始めたばかりです。

この辺りは岩に苔がついてとても滑りやすい場所なので、細心の注意を払って歩かねば・・・私も一度滑ったことがるので(^_^;

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いつもの場所にいつものコゴメウツギが咲いていました。

いつもの場所とは渡渉点のすぐ手前です。

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沢の水量はそれほど多くなく、渡渉点も緊張感なく渡れます。

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沢を渡ってすぐに足元に何やら白い花が落ちていました。

見上げると真っ白なエゴの花が・・。

自宅ではとっくに咲き終わったエゴの花が、標高1000mを超えたこの場所ではまだ咲いているんですね。

天気が悪いと、上を見上げた画像はさっぱりなのですが、この日は快晴なので白い花がきれいに映ります。

P1014782oomomiji渡渉点から後の登りは植林帯の中の単調な長い登りとなります。

↑それでもこんな大きいカエデの木を見つけました。

樹高15mほどあろうかという木です。

樹肌や葉の形からオオモミジかな?とも思いますが、確信はありません。

8時45分、いつもの休憩場所である小さな渡渉点に着きましたので、今回もここで休憩にしましょう。

ここから先も厳しい登りなので、お腹になにか入れておこうと思いどら焼きを皆で食べていると、後ろから若い単独男性の方がやってこられました。同行の方がまだ追いついてこられないとのことで、しばらく話をしていたら国分寺の方だそうです。国分寺といえばエントツ山さんはご存知?という話からエントツ山さんの掲示板にも投稿された方と分かり、一気に親しみを覚えました。

その後もいろいろな方が目の前を登っていかれるのですが、中に見覚えのある方が・・・

あれれ?Aさんではありませんか。

前夜にAさんにも東赤石行きのことをメールしようかと思ったのですが、あまりに急なお誘いもと遠慮していたのに、ばったりお会いできるものですね。おまけにAさんの後ろでは去年も東赤石のウリノキの場所でお会いしたTさんのお顔も見えています。山で会った方のお顔をなかなか覚えられない私ですが、Tさんのお顔は不思議と覚えていました。

それにしても、花好きは同じ季節に同じ山に登るので、期せずしてお会いできるものだな~としみじみ感心しました。

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この休憩場所の近くにはオオバアサガラも咲くはずと、先ほどから目で探していたのになかなか見当たらず、諦めていたころ、何やら白いものが目に留まりました。

↑オオバアサガラの白い花が上のほうではなくて、木の中ほどで咲いていたので、それまで目につかなかったのでした。

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斜面を少し登ったら、下から見るより良く見えましたが、まだ咲き始めみたいですね。

6月初めに登ったマドの天狗山行ではアサガラとオオバアサガラの両方が近くで咲いていましたが、やっぱりオオバアサガラのほうが葉が大きかったです。

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そろそろ出発という頃になって、ナルコユリの花がぶら下がっているのも見つけました。

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8時57分、いよいよタカネバラに会いに出発です。

ここから先は橄欖岩がごろごろとし、木の根が露出した歩きにくい急登となります。

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↑ばったりお会いできたAさん、Tさんもご一緒に、厳しいけど楽しくもある山行になりそうな予感です。

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予想通り、歩き始めて10分も経った頃、最初のタカネバラが咲いていました。

これを皮切りに、上ではもっと素晴らしい花たちが出迎えてくれるはずです。

コメント

keitann様 こんにちは
今山行では、keitann様の顔の広さにびっくりしました。
偶然出会った方たちがみな顔見知りだったとは驚きです。
そして皆さんが連れ立って、いよいよ橄欖岩地質のところに入ってきましたね。
お目当てにしてきたタカネバラがさっそく登場してきましたが、これからほかの貴重な種類にも出会えそうな予感がします。
続きではどんなものが出てくるのか・・・・?  それを楽しみにしておきます。

ぶちょうほう様、こんばんは。

東赤石といえば、10年ほど前まではこの山の固有種でるオトメシャジンのほうが
有名で、タカネバラの時期に登る人はそれほどでもなかったのが、最近はタカネバラ
の季節のほうが人気ですね。
山が好きで、花もそこそこ好きな方なら、東赤石にはやはりタカネバラの季節に
登ろうということで、天気の良い日は結構な人が登ります。おまけにこの日は土曜日
だったし、そのあとの天気が悪いとわかっていたので、この日に皆さん集中しました。
特に顔が広いわけではないですが、四国の山登り人口がそれほど多くないので、花の
時期には知った方によくお会いすることになります。
この山は途中までは普通の植生ですが、橄欖岩が出てくると独特の植生になります。
早池峰や白馬の一部などに登ると、東赤石で見る花が見られるので、ちょっと嬉しく
なりますね。

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