初めての石墨山を周回コースで歩く、その2、ササユリ続々と
道はやがて勾配もなだらかになって歩きやすい道となってきました。
登山口からしばらくはなかなかの勾配だったので、これでもう100mやそこいらは登ったはず。
辺りの植物に気をとられていたのですが、ふと振り返るとRさんが何やら撮影しています。
↑何かを撮影しているRさんのレンズの先は・・・
↑この割れ目のある大きな石なのでした。
この付近は割石峠と言われている場所だそうで、この割れ目のある石が名の由来なのかな?
Rさんの話では以前は登山道がこの割石のすぐ横を通っていたそうです。そういわれてよく見ると、石の横に踏み跡らしきのが見えます。その踏み跡が今私たちが歩いている道のほうに続いているようです。
↑そして、その踏み跡=旧道が新しい道と合流した後は道は普通の山道となりました。
つまりここから先は以前からの峠道ということのようです。
昔の人はこの道を通って往来したんでしょうね。黒森峠が開けてからはこの割石峠越えの道はあまり歩かれなくなったとか・・。
辺りにはこんな大きなブナも見られました。
おや?この木は?
ウリノキの花が咲いているのでウリノキとわかりましたが、いつも見ているウリノキと葉っぱの形が違いますね。
まるでシロモジの木の葉みたいに3裂しています。
普段私たちが見ているウリノキの葉はこんな形が多いと思います。
↑のウリノキ画像は去年の大山振子沢で撮影したものです。
ウリノキの葉は変異が多いようです。
登山道沿いにはミズタビラコもまだ咲いていて、この辺りは湿っぽいということですね。
モミジガサの株は立派なのが多く、東赤石で手箱モミジガサを見慣れているので、特にそう感じたのかもしれません。
うっそうとするほどよく繁ったブナ・・・
8時49分、分岐までやってきました。
今までの道をそのまま歩くと黒森峠に行くようで、石墨山にはここから右手に向かいます。
この場所が割石峠のようで標高1020mとあります。
登山口の標高は850mほどなので、まだ150mしか登ってませんね。
道標の近くには古い小屋が見えていて東温高校の小屋だそうですが、使われているのでしょうか?
石墨山への道は最初はヒノキの植林の中の道です。
雨が降った時は水も流れるのか、ずいぶんえぐれていました。
ヒノキはまだ樹高5mほどしかなく、枝打ちなどもあまりされてないようで、管理が良いとは言えないようでした。
そんな植林の中でもホトトギスが花芽を上げていました。
今花芽を上げているなんてタマガワホトトギスかな?とも思いますが、葉の感じはヤマジノホトトギスのように見えます。
1年ぶりに見るヤマシグレ。
植林の中でも少し開けた感じになってきて、周囲が明るくなりました。
初めてのササユリが咲いていましたが・・・
花はもう終盤で咲きくたびれています。
初めての花ということで一応撮影しました。
その後、きれいな花も出てきました。
泉山で見たのと同じで、花粉で花弁が汚れてますね。
振り返ると、登ってくるPさんとRさんの足元にもササユリ・・・。
四国では杉の植林の中でも咲いているんですね。
はるかに眼下が見下ろせる場所があって、車で走ってきた辺りが見えています。
ちょっとササユリ街道と呼んでもいいかな?という道です。
熱心に撮影するPさん。
最後を歩いていたRさんがこの辺でマムシの小さいのを見たとか・・。
私とPさんは全然気づいてませんでした。(^_^;
やっぱりこの山にはいるんですね…マムシ。
この辺りも林道が伸びているのか、ちょっと開けていました。
登山口辺りではあれほど咲いていたヤマアジサイがこの辺りまで登ってくると少ないですね。
尾根筋で乾燥しているので、ヤマアジサイには環境が向いてないようです。
綺麗に覆輪が出ているササユリ・・。
四国のササユリは覆輪が多いようです。
後姿も綺麗なので撮影します。
光で花弁が透けたような雰囲気が素敵です。
稜線に出る前の急登がすごいと聞いていたのですが、この辺りはまだこんなになだらかな道です。
そのうちに少しずつ、登りがきつくなってきました。
登山道沿いにはシコクスミレの葉っぱがたくさん見えます。
見上げるとまずまずの勾配ですね。
「急登の前に一服する?」
お腹が空いていては急登はとても登れません。
ここいらで何か軽く食べるとしますか。
コメント