初めての石墨山を周回コースで歩く、その1、ヤマアジサイ見ごろ
7月に入って最初の週末は天気もまずまずみたいでした。
前の週に一緒に泉山を歩いたPさん、Rさんともにこの週末も歩けそうということで、行き先は2人にお任せしてあったところ、3日の日曜日に石墨山に行くことで決定。石墨山といえば、ササユリの山として有名で、去年亡くなった山友達のTさんが何度か登っているのは知っていましたが、登るたびにマムシがいると聞いていたので、そのことばかりが印象に残っていて、今まで積極的に登ろうという気になりませんでした。けれども3人で登れば、もしマムシがいても何とかなるかな?
3日に登るつもりでいたら、1日の午後にPさんからメールがあって、お天気が2日のほうが良さそうなので2日に変更にしましょうと。Rさんも私も2日も特に予定がなかったので、ならばということで急遽2日の山行となりました。これが結果的に良い選択となったのでした。
↑前の週に泉山でササユリをたっぷりと眺めたばかりだというのに、今度は四国の山でササユリのきれいなの花を堪能するという思いもかけない幸運に恵まれました。
当日2日は豊浜PAで6時にPさんと待ち合わせということになりました。逆算して丸亀ののいつもの場所に5時半にRさんと落ち合いました。私が車出ししても良かったのですが、Rさんが出してくれるというので、お言葉に甘えました。
川内インターで高速を降りたら11号を少し逆戻りして494号に入ります。
黒森峠越えのこの山道、私にとっては山歩きを復活したばかりの15年ほど前に、皿ヶ嶺からこの494号経由で帰宅したことがあり、山の中を延々走るのでちょっと不安になったこともある懐かしい道です。その後、昔の山仲間と石鎚スカイラインのゲートで待ち合わせるときなどこの道を何度か利用したこともあり、今までに3~4度は走っています。いつも一人で走っている道なので、こうして3人で走るのは初めてかも。石墨山登山口も494号を走る折に見た覚えがあるので大体の場所はわかります。
走り始めてすぐに、「黒森峠付近で通行止め」と電光掲示板にありました。でも、石墨の登山口は黒森峠より手前にあるはずだから大丈夫なんじゃないの?
間もなく石墨山方面がきれいに見渡せる場所があったので車を停めて撮影タイムです。正面に一番目立つ山が石墨山だとこの時は思っていたけど、その奥の山のほうが高そうな感じです。歩いてみて後でわかったのですが、このとき石墨山だと思っていたのはどうやら法師山だったようです。
標高1400m前後、今は東温アルプスと呼ばれている山の連なりの一番東に位置する山々です。
7時40分、登山口に着きました。
登山口のところでちょうど通行止めになっていました。
やれやれ、ギリギリセーフでした。
唐岬の滝駐車場に駐車しますが、ササユリの時期にしてはほかの車は一台も見えません。
地図のすぐそばに自転車が一台デポしてあるのだけが見えます。
どうやら縦走されているようですが・・・まさか、このときは東温アルプスを縦走するためにデポしてある自転車とは思いもしませんでした。
登山口周辺は思いもかけず、風が吹いていて、天気が荒れるのかな?と一瞬心配しましたが、そんなことはなく、風が涼しくて歩きにはもってこいとなりました。
登山口付近に咲いていたキツリフネです。
山を歩いているときは見かけず、結局、ここで見ただけでした。
こちらは低山でもよく見かけるダイコンソウです。
登山口を出発したのは8時丁度でした。
このときはピストンするものとばかり思い込んでいました。
登り始めてすぐにササユリの葉っぱ発見。
Pさんから聞いていた通り、ギンバイソウが大群生していますが、花にはちょっとだけ早かったようです。
ピンクの花芽がころんとして愛らしいです。
それほど綺麗な花というわけではないけど、私にとっては剣山にキレンゲショウマを見に行くと咲いている花という印象があります。
驚いたのはヤマアジサイがずいぶん多くて、それも綺麗な青い花があちこちでたくさん咲いていたことです。
中には白いヤマアジサイも咲いています。
登山道は幅が1.5mほどもあって林道のちょっと狭くなった感じの道です。
今までに登ったことのあるPさんとRさんが「こんなに道が広かったかしら?」と不思議がっています。
林道があちこちにできていて迷いやすいというのは亡くなったTさんからも聞いていましたが、↑のように分岐の場所には、間違って入らないように木の枝で通せんぼしてあります。
何やら黄色い花がと思ったらミゾホオズキの花でした。
小さい黄色い花と言ったらこの時期、コナスビをよく見かけるので、危うく見過ごすところでした。
道はこんな感じで、両側にヤマアジサイやギンバイソウが咲いていて、花の好きな人間は退屈しません。
これは何イチゴだったかな?
ギンレイカもずいぶん見かけました。
地味な花ですが、どこにでも咲いているというわけではありません。
道は大人2人が並んでも歩けるぐらいの幅があります。
サワギクは最初は綿毛になりかけた終盤の株が多かったのですが、少し登った辺りでまだきれいな株がありました。
こちらは果実になりかけたトチバニンジン。
まだちょっとだけ若々しい色合いを残した自然林も見えてきました。
けれども道がカーブしていて、歩いていくのは植林の中です。
ちょうど東に向かって歩いているようで、向こうから日が射しこんで良い感じ・・・。
木の株もとにはサラシナショウマの花芽も見えています。
keitann様 こんにちは
ササユリがすぐにでも出てくると思いましたが、この記事ではお預けを食わされてしまいました。
7月2日の1456mの山と言えば相当の暑さでしたでしょうね。
小生の場合はもう、そこに行く気が失せてしまいそうですが、この記事では、ミゾホオズキの写真の下に女性の服装が見えていますが、きちんと長袖シャツを着込んで、スパッツまでつけていますね。
もうこれだけを見ても熱射病に掛かりそうになりましたが、小生のことはともかくとして、皆さんは暑さにお強いのですね。
投稿: ぶちょうほう | 2016-07-14 20:37
ぶちょうほう様、こんばんは。
ササユリも割合早くから出てきましたが、登山口からすぐのアジサイやほかの花も
結構見ごたえがあって、いろいろ写しました。
愛媛でも石鎚山系よりも西部に位置する山々なので、シカの食害がまだ見られず
下草が青々としていました。
7月2日の1400m峰は登る前は私たちもさぞ暑いだろうと予想していたのですが
風がこの日は涼しくて、稜線に出てからはじっとしていると寒いほどでした。
中国地方の山は標高も低いせいか伯耆大山なども夏はすごく暑いですが、四国の山は
山が深いからか案外涼しいようです。
10日に登った愛媛の山でも寒いぐらいでしたよ。
登りではさすがに汗びっしょりですが・・・。
私自身は自宅ではまだ冷房は使ってないので、体が暑さに慣れているのかもしれません。
投稿: keitann | 2016-07-14 23:15