初めての石墨山を周回コースで歩く、その6、荒れた道を抜けて林道へ
石墨山から法師山にかけての稜線を見上げられる場所がなんとかあったので、撮影します。
↑杉林の隙間からかろうじて稜線が見えます。
反対側の林の中を見ると何やら白い花が・・・
ヤマボウシでした。
この後も登山道沿いに何度かヤマボウシを見かけました。
登山道かたわらにはササユリもときどき咲いていて私たちを喜ばせてくれました。
ササユリ撮影に余念のないお二人。
この後、滑りそうな急坂を下る場所があって、ササを掴みながらなんとか滑らないように下ります。その後、少し登り返しがあったので、そろそろ白猪山に差し掛かったかと思い、スマホの地図を確認してみたら、なんと電波状態が悪くて地図が読み込めないのか自分の現在地が法師山で止まったままです。Rさんのスマホの地図ソフトで確認してもらったら、白猪峠までまだかなりありそうとのこと。
この日のログ図ですが結局法師山山頂から白猪峠まではログが取れておらず直線になっています。
かなり下ってきたように思うのだけど?
それほど距離があるならと急ぎ足で歩きます。
下るにつれてヤマアジサイも良い色で咲いているのが出てきました。
13時33分、お地蔵さんが登山道から少し入ったところに鎮座ましましているのを発見。
そのすぐあと、13時35分に白猪峠の道標まで下ってきました。
先ほどのお地蔵さんは峠のお地蔵さんだったようですね。
かなり古いもののようでした。
ここでスマホのログを確認するものの、その後もログが取れていません。
これは地図をキャッシュしておくべきでした。
峠では冷たいプリンなど食べて最後の休憩を取りました。
↑その合間にもササユリを熱心に撮影するPさん。
13時50分、駐車場目指して最後の歩きにかかりました。
尾根の東側を巻いているような道を下りますが、しっかりした道です。
その途中にもササユリがぽつぽつと咲いています。
やがて、石積みが積まれた場所に下ってきますが、そこに咲いていたウツボグサです。
すぐ下を沢が流れているようで水の音が聞こえます。
石積みが積まれた場所から下は植林になっていました。
道沿いに、ヤブレガサの群生が見えますが、花はまだ咲いてないようです。
まずまず手入れされた杉の植林の中を歩きます。
これはユキザサの果実。
トリガタハンショウヅルらしき葉っぱも見えていますね。
ふつうは植林の中の歩きというと花も咲いてなくて退屈ですが、ここはアジサイやいろいろなものが咲いていて楽しいです。
↑アジサイ街道のような道。
道の両側に趣の違うヤマアジサイが咲きます。
さっきは咲いてなかったヤブレガサ花がちょっと下っただけで咲いています。
それにしてもヤブレガサって花が咲くとこんなに大きくなるんですね。
草丈80センチほどになっていました。
こちらは清楚で小さな花・・・ヤマトウバナです。
14時24分、草むらの中に隠れるように道標が立っていました。
うっかりすると見落としそうです。
このまままっすぐ下ると白猪登山口ですが、私たちはここで曲がって唐岬の滝方面へ。
滝まで1.6kmの表示になっています。
ところが、ここから唐岬の滝への道はほとんど歩く人がいないのか草が生い茂っていました。繁った草の下に踏み跡はあるので辿ります。
長い下りで少々うんざりしかけていたのですが「車に冷えたアイスコーヒーを置いてあるから」と言ったら、途端にRさんが元気になりました(^_^;
途中、いったん、小さな沢を渡渉します。
赤テープが渡渉点そばの木に巻いてあります。
果実が大きくなり始めているトチバニンジン。
渡渉のあと、道は斜面を登るようにつけられていますが、この辺も草がすごいです。
標高が低くなってきたので、さすがに汗が吹き出します。
この辺りで方角を間違えると時間ロスになるので、スマホを出して位置確認です。
私のスマホのGPSも何とか正常に機能し始めていたのでほっとしました。
登山道らしき道の傍らにエンレイソウも見かけました。
そのまま上に登る道もついてましたが、土砂が崩れ落ちたようなガレ沢の向こう側に林道らしきのが見えていたので横切ってみます。
↑この林道です。
向こうのほうでカーブしているようなので、おそらくこの林道を歩けばよいのでしょう。
Pさんが以前歩いた時も最後は林道歩きだったとか・・。
先ほどのガレ沢に生えていたオオバアサガラの木。
花はもう終わってましたが・・。
林道に出ると、先ほどまでの草が多い繁った道とは段違いで歩きやすいです。
林道法面には東赤石に咲くような赤いヤマアジサイが群生していてきれいでした。
あとは花や蝶を楽しみながら林道歩きです。
↑アサギマダラの交尾の光景なんて初めて見ました。
ハナイカダもあちこちで見かけました。
オカトラノオもまだ咲いています。
これはコウツギかな?
久しぶりでエビガライチゴも見ました。
やがて大きな重機を打ち捨ててあるのを見かけましたが、Pさんによるとこの重機があるので、道は間違いないそうです。
ギンバイソウはやっぱり咲き初めですが、なんとかちょっとだけほころんだ株です。
これはサルナシの花かな?
15時22分、車道の登山口に出てきました。
登山口といっても白猪峠への登山口です。
車道に出たら、ここは右に曲がるのが正解だそうです。
15時25分、車を駐車してある唐岬の滝の駐車場に帰ってきました。
朝とはは打って変わって作業の方が何人か来ていて、木を切ったり作業されてました。
↑お約束のアイスコーヒーです。
この後、デポしてあった自転車のところに下ってきた人がいて、よく見ると法師山直下の急登を下っているときにすれ違った若者でした。あれから石墨山に登ってもう下ってきたなんて速過ぎる。Pさんが若者に行程を尋ねに行ってびっくり。車は皿ヶ嶺の登山口にデポしてあり、今日は皿ヶ嶺から縦走してきたとのこと。東温アルプスを一日で歩くなんて・・・。しかもこれから自転車で皿ヶ嶺まで戻るとのこと。え?皿ヶ嶺までの上り坂を自転車で登るなんて・・・しかも縦走後の疲れた体で・・・。
自転車がなければ送って差し上げても良かったのですが・・。
結局、自転車で下っていた若者を追い越し、私たちは川内のさくらの湯へ。
この日も山歩きの汗を温泉で流したのでした。
最後に、この日見たほかの花たちを。
キクガラクサを久しぶりで見られました。
香川以外で見たのは初めてです。
オモゴウテンナンショウのようですね。
これも久しぶりで見ました(花は終わってたけど)
今年初見だったオウギカズラの花。
この山は涼しいのか7月に入っても咲いてるんですね。
石墨山でササユリを堪能されたようで良かったですね。私はここ最近は皿ヶ嶺ばかりで
石墨山に行っていません。
ところで最後のオウギカズラのコメントを見て驚きました。
私は7月に咲くのが当たり前と思っていたので。
場所によって違うんですね。
投稿: おいわさん | 2016-07-20 22:31
おいわさん、こんばんは。
実は石墨山に行くのを今まで遠慮してたのはおいわさんのレポートでも
マムシのマー君のことを見たことがあるからなんです(^_^;
けど、実際登ってみると、なかなか良い山でしたね。
皿ヶ嶺にもササユリが咲くんでしたね。
来年は皿ヶ嶺のササユリも見てみたいです。
オウギカズラ…自分のブログ内を検索してみると香川の大滝山ではなんと
4月末に見てますよ。石鎚スカイライン沿いでも見てますが、こちらは
5月に見てました。
今回見た場所は標高1000mもない場所だと思うんですが、ここだけ
なぜにこんなに開花が遅いんでしょうね?謎ですね。
投稿: keitann | 2016-07-21 23:05