夏の東赤石花散策、その1、一か月ぶりの歩き
7月10日の寒風山行き以降、親類のお葬式があったり、大事なお客様をお迎えするための掃除、我が家の仏事などで山に行けない日々が続きました。8月第2週になってようやく用事も一段落したのですが、今度は猛暑の季節に突入していました。
いつもご一緒してもらっている山仲間の方たちもアルプス方面へ遠征されたばかりだし、私は?といえば1か月も歩いてないのでは、ちょっと一人でも頑張ってトレーニングにでも行かないと・・・というわけで、花も咲いてるだろうしちょっとしたトレーニングもできる東赤石に行ってみることにしました。
11日の「山の日」は主人に用事を頼まれていたので、その前日である8月10日に登ることにしました。平日なので、静かな山歩きができそうです。
↑山荘手前の天狗の庭から眺める八巻山です。
こんなにすっきりとした八巻山をここから眺めるのは何年ぶりかな?と思えるほど、ガスのかかっていない、くっきりはっきりした8月10日の八巻山です。
前日はたまたま学生時代の後輩と夜遅くまで電話をしていて就寝が遅くなり、セットしていた目覚ましの時間通り起きることができませんでした。何とか5時50分に起きたものの、準備に手間取り、自宅出発が6時半になりました。
三島インターで高速を下りてコンビニでまずはお昼のおにぎりや冷凍のアクエリアスなど買い求めます。このアクエリアスを保冷バッグに入れて保冷材代わりにするのです。
この日は自宅を出るときは車の温度計が27℃を指していたのですが、法皇トンネルの南側に出た途端、気温は23℃ぐらいになりました。この辺りは熱帯夜になることなんてなさそうですね。
↑別子街道を走っていると、たぶん赤石山系だろう山が見えています。
瀬場の登山口に着いたのはちょうど8時でした。
到着が遅いので、きっと先客がいるに違いないと思ったのに、意外にもほかには車が見えませんでした。
↑登山口の気温は23℃。
夏場の瀬場の朝夕の気温はたいていこんなものですね。
↑登山口界隈には私の車しかありません。
準備をして歩き始めたのは8時16分でした。
この時期、登山口からしばらくは咲いている花はないはずですが、花芽が上がったヤマジノホトトギスを見かけました。蕾はまだまだ小さいですが、まさかこの4日後に咲いているヤマジノホトトギスを石鎚で見ようとは思いもしませんでしたが・・。
天気がすこぶる良いので、植林の中も明るいものですね。
登山口の気温23℃といっても登っていると汗はダラダラ流れるし、1か月ぶりの登りで体が重くて、ときどき立ち止まってしまいます。
8時41分、筏津からの道との合流点を通過しました。
石積みのある豊後集落跡地を抜けると木々が途切れて明るい場所に出ます。
青空をバックにクズの花が咲いています。
その後すぐに最初の水場を通過しますが、早くも喉が少し乾いていたので水場の水を飲ませていただきました。
水場周辺のトチバニンジンの果実がもう赤く色づいていて驚きました。
例年だと9月下旬に高知の山で色づいた果実を見ていますが、今年は何もかもが早いですね。
じぐざくと登っていくと東光森山が見える場所に出てきます。
6月にタカネバラを見に来たときはヤマツツジが綺麗に咲いていた場所ですが、今は葉っぱだけです。
八間の滝の音もそれほど大きな音ではありません。
ここのところ、やはり雨が降ってないようです。
思った通り、八間の滝の流れも6月ほど迫力あるものではありませんでした。
ミヤマウズラの株もあちこちで見かけますが、花には少し早いようです。
これは何でしょう?
小さな花ですがタニタデのようですね。
果実がミズタマソウの果実と似ていて、かわいいです。
岩場を通りがかったときによく見てみたら、イワタバコも咲いていました。
今年の夏はいつも見に行く滝にイワタバコを見に行ってないので、ここで見られてラッキーでした。
これもこの場所で何度か見ているヤマシャクヤクの果実です。
前回のタカネバラ山行の折にも、心惹かれたカエデの大木です。
谷に身を乗り出すように枝を伸ばしています。
これは?
ヌスビトハギの花と若い果実のようですが、以前はこの山でよく見たと思いましたが、今回はこのときだけでした。
黒い果実はウリノキの果実ですね。
去年、大山の振子沢を歩いていて初めて見たのですが、東赤石の登りで気づいたのは初めてかも・・・。
花の時期は気にかけていても、それ以外の時期はあまり気に留めてなかったようです。
モミジガサもそろそろ花を咲かせているようです。
9時32分、やっとこさで瀬場谷に着きました。
単独だと、勝手気ままに歩くので、ときどき足が止まることがあります。
それに、ここまでは標高もそれほど高くなく、かなり汗をかいてしまいました。
座り込んで冷たいアクエリアスを300mlほど飲み干し持参のブドウを食べます。
タカネバラの時と違い、一番暑い時期なので、かく汗も半端ではなかったようです。
座って休憩していると、沢の傍なので涼しいのですが・・・。
近くで何やら白いセリ科の花が咲いていて「なんだっけな?」と思うのですが、その時は思い出せません。
葉っぱを撮影すると、ミツバのような葉っぱです。
以前はカノツメソウかなと思っていましたが、ヒカゲミツバのようです。
keitann様 こんにちは
8月10日の、まだ暑いときに、遠くの石鎚山まではるばると、それもお一人でよくぞ出掛けられましたね。
歩き始めは気温23℃とのことですが、歩きだせばどうしても汗が出て来ますね。
歩きなれた道ということで、道端に出てくる草花の様子は記憶の回路にインプットされているようで、落ち着きのあるレポートを読ませていただいていますが、そういう中にイワタバコの美花やミヤマウズラがさりげなく登場してきました。
そしてこんなところでもクズの花がもう咲いてきているのですね。
ウリノキやヤマシャクヤクの花は自然界で見ていますが、それらの実については、自生のものをまだ見ていませんので、珍しく拝見しました。
この山行ではお天気が良かったようですので、それが全山行中続くのか、そうなると山上ではどんな眺めが待っているのか、そのことにも興味があります。
投稿: ぶちょうほう | 2016-08-16 15:36
ぶちょうほう様、こんばんは。
石鎚には東赤石に登った4日後の14日に登りました。
この日も石鎚に行こうかと思わないでもなかったですが、石鎚は我が家からだと
アプローチに3時間もかかるので、寝坊気味の10日はちょっと無理でした。
一人でこの山に登ることには慣れているので、どうということはないのですが
これほど暑い時期に登ったのは初めてでした。
いつもなら午後からガスが湧く山なので涼しいのですが、この日は終始ピーカンで
樹林がなければ暑くて大変だったと思います。
ミヤマウズラはかなりの数を見たのですが、花には1週間早かったようです。
イワタバコやヤマシャクヤクの果実はこちらの山ではそれほど珍しくもないですが
それでもわざわざ見に行かずとも、山行の途中で見られればありがたいですね。
お天気は良い日を選んで出かけたということもありますが、20回は登っている中で
この日が最高の晴れでした。
投稿: keitann | 2016-08-16 22:18