夏の東赤石花散策、その2、不調ながらなんとか歩く
瀬場谷で休憩しているとなんだかこのまま昼寝でもして帰ろうかな~という横着な考えが頭をかすめます。真夏の歩きは最初の1本ががいつも暑くて苦しいです。前夜が睡眠不足だったのでなおさらでした。
結局、20分以上も休憩し、9時54分にやっと休憩を終わりにして歩き始めます。
いつもなら、いくら平日でも1人や2人は歩いている人がいるのですが、この日はまるっきりの一人です。
重い腰を上げて、橋を渡ります。
いつもだと、沢の近くまで下りて写真を撮ったりするのに、この日は睡眠不足気味で調子が出ず、そんなことする元気もありませんでした。
9時55分、分岐を左に曲がります。
去年の夏はこの時期は剣山に行ったり四国カルストに行ったので、夏の東赤石には来ませんでした。ということはこちらのコースを登るのは去年の7月以来かな?
右俣コースは6月に登ったばかりで、どちらかというと右俣コースのほうが熟知していると言って良いかも・・・。
沢の音がごうごうと流れるのを左に聞きながら進みます。
沢から吹き上げてくる風が涼しくて、暑さはそれほどでもなくなりました。
とはいえ、左股コースのこの区間は植林が多いので花が少なく、しかも結構登りがきついという、いちばん嫌な区間です。
直ぐに植林の中の道となります。
いつだったか単独でやはりこのコースを歩いた時も、沢の音が聞こえるようになってからの下りがかなり長くてまだかまだかと思ったことを思い出しました。
その植林からまた自然林に・・・。
あまり綺麗じゃないですが、ギンリョウソウの咲いた跡のようでした。
乾燥が続いているせいか黒くなっています。
ヤッコソウも終盤になると黒ずみますね。
時折、樹林から眺める空はびっくりするほど真っ青です。
沢からかなり登ってきたらしく、もう水音は聞こえなくなりました。
あまり見たことのない紫色のキノコらしきものが出てきました。
調べるとムラサキホウキタケと言って食用になるキノコのようです。
やがて、かなり急な植林帯の斜面に差し掛かりますが、道はじぐざぐを切って登っていきます。
標高は1000m以上になってきて、暑さはそれほどでもなくなりました。
でも、相変わらず、ときどき立ち止まっては休みながら歩きます。
急坂を少し登ったら大座礼の見える場所まで出てきました。
確か、この場所まで来たら、次の休憩場所である2本橋まではあとちょっとだったはず。
真っ青な空に真っ白なノリウツギです。
尾根を回り込むように歩いていくと・・・・
ほんの数分で二度目の休憩場所の沢のほとりにやってきました。
時刻は11時7分です。
ここでも喉が渇いてしまって、残りのアクエリアスをほとんど飲んでしまいました。
気温が高いので、一度に飲む量がかなり多いようです。
休憩中に見上げると、青い葉と空が眩しいばかり。
ここでも15分も休憩してしまいました。
ここから山荘までは1時間半ほどかかるので、到着は13時ぐらいになりそうです。
この分だと八巻山に登るのは無理かな?
どうせ、上まで登ればいつものように八巻山はガスに覆われることだろうし、この日は花散策がメインで来ているので小屋まで行ければよしということにしましょう。
それにしても、以前ここでタマガワホトトギスの株を見ているはずだけど、見当たりません。
やっとこさで出発しようと立ち上がったら、ツリバナの青い実が目の前にありました。
そうそう、去年の7月に山友達と縦走しようと登っていたら、この場所でツリバナの花を見たのを思い出しました。
二度目の休憩を終えて歩き始めたのが11時24分でした。
タカネバラ山行の時は11時半ごろには東赤石山頂に着いていたのに、えらい違いです。
さて、木製の橋を渡って、今度こそ山荘目指して登り始めます。
橋から下を覗き込むと、冷たくて気持ちよさそうな水が流れています。
下界は雨が降ってないときでも、東赤石周辺はいつもそこそこ水がありますね。
沢の周辺ではアサマリンドウの株があちこちに見えていますが、花芽はまだ上がってないようでした。
樹林帯の中を歩いているのに、こんなに明るいなんて・・・
梅雨時はずいぶん鬱蒼とした道なんですが・・・
二本橋を渡った後はアップダウンが少なくなって、比較的緩やかな歩きとなるので、体も楽になりました。標高が上がり、ますます涼しくなったせいもあるのでしょう。
↑苔の中に赤いキノコ・・・
苔の名前ははよくわからないのですが、きれいな苔でした。
樹林の合間から、山頂方面が見える場所があるんですね。
まだかなりの高みに見えますが、今日はあそこまで行くつもりはありません。
やがて、シダの多い場所に差し掛かります。
この区間はまるで日本庭園みたいな場所を通過するのです。
岩を流れ落ちる、ちょっとした滝のようなのも見えてきました。
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