高知の里山にて、似た者同士何組か、ヒメジソとイヌコウジュ
ヒメジソとイヌコウジュの見分けは私としては何年も前から気になっていることの一つです。
今回はラッキーなことに、同じ道の同じような場所で、その両者が咲いていてくれたので、比較することができました。
たぶん、別々の機会に見たのでは、今でもなかなか区別がつかなかったろうと思います。
↑まず最初に出てきたのはヒメジソの花でした。
今回は同じ場所で見比べることができて初めて気づいたのですが、ヒメジソの花色は白いということ、そしてヒメジソの花のほうが大きいということでした。
花冠の長さは4~5mmだそうです。
↑こちらはそのあとすぐに現れたイにコウジュの花です。
花はヒメジソの花よりやや小ぶりで、花冠の長さは3~4mmだそうです。
検索すると「イヌコウジュは全体に赤味を帯び、花も赤味が強く、紅紫色である」とありました。花色で見分けられれば一番簡単ですね。
次に葉の様子です。
↑こちらはヒメジソの葉ですが、検索ではヒメジソの葉の鋸歯は4~6対とあります。
↑画像では葉の画像がぼやけています。このときは撮影をあまり熱心にしてなくて反省です。
↑阿讃山脈で見かけたヒメジソと思っている植物の葉です。
鋸歯の数は3~4対とこれはまた極端に少なかったです。
葉の形は菱形をしているとありますとありますが、そんな風に見えます。
↑こちらはイヌコウジュの葉で、鋸歯の数は6対ほどあります。
葉の形は菱形ではないですね。
↑ヒメジソでは上萼歯の尖りが鈍いとありますが、意識して撮影しなかったのでわかる画像になってるかどうか?
↑イヌコウジュの萼片です。
上萼歯の尖りが鋭いとあります。
もう一枚、イヌコウジュの萼片です。
確かに鋭いですね、
↑最後にヒメジソの全体像。
香りはありません。
こちらはイヌコウジュの全体像。
強い香りが全体にあります。
香りのあるなしで見分けるのも簡単かと思います。
長年の課題だったヒメジソとイヌコウジュの区別…ようやく少し区別できるようになったかなというところです。
keitann様 こんにちは
なるほどこれは手こずりそうです。
よく似ていますね。
山で見かけたらまずは香りから入ることにしましょう。
しかし、かなり専門分野に入っていますね。
小生の持ち歩くフィールド図鑑にはイヌコウジュは載っていますが、ヒメジソは載って来ませんでした。
投稿: ぶちょうほう | 2016-10-24 14:30
ぶちょうほう様、こんばんは。
ヒメジソとイヌコウジュの見分けは植物観察を趣味としている人間の間では
かなり知られているそうです。
実際、この両者を比較したサイトは結構あります。
図鑑や植物のサイトを見ても、なかなか頭に入ってこないのですが、香りの有無に
ついては10年ほど前に野草仲間の方から聞いていました。
とはいえ、その他の区別の仕方がなかなか覚えられず、見るたびに頭を悩ませて
いましたが、これで次回からはそう悩まずに済みそうです。
私の図鑑は15年ほど前に買ったもの2冊はとうの昔にボロボロになって使えなく
なってしまいました。今持っているの図鑑は「日本のスミレ」と「レッドデータプランツ」
山渓ハンディ図鑑の「野に咲く花」の3冊だけです。
そうですか、ヒメジソは記載されてないんですね。
投稿: keitann | 2016-10-24 22:08
こんにちは。ヒメジソとイヌコウジュを見分けるのは、私もよくやったものでした。最近はすぐに判断できるようになっていると思います。香りの違いは意識しませんでした。こちらに刺激されたので、来年は、萼片の尖りの観察を宿題にしてみます。
投稿: 多摩NTの住人 | 2016-10-25 08:10
多摩NTの住人様、こんばんは。
ヒメジソとイヌコウジュは同じような環境を好むし、よく似ているので
ぱっと見ただけではどちらがどちらなのか、ほんと迷いますね。
どちらかといえば、イヌコウジュのほうが標高の低い里山にも咲いているように
思います。
香りはイヌコウジュは強いですよ。
「臭い」という人もあります。
萼片の尖りはマクロレンズの出番ですね。
今回、よく調べるまで、どちらがより尖っていたのだったかな?と迷いました。
花色や香りだけで解決できるのなら話は簡単なんですけどね(^_^;
投稿: keitann | 2016-10-25 22:10