2度目の伊吹島歩き、その4、伊吹島の迷路を歩く
やがて、車道が大きくカーブを描いている場所までやってきました。
目の前には荘内半島が見えているので、島の東側に差し掛かったということでしょう。
↑伊吹島を訪れた日の一週間後には香川の山仲間で荘内半島を縦走する予定だったので、横から眺めるとコースのアップダウンの様子がよくわかって助かりました。
視線を下のほうに転じると、イリコの工場が見えています。
伊吹島は全国でもイリコの島として有名な島ですが、イリコの工場は私たちの乗った船が着いた真浦港付近にあるだけかと思ったら、ほかの場所にも点在しているようです。
そして南のほうを見ると家々が密集していて、今からそちらの集落に向かいます。
車道を時計回りに歩いていると、道は下り坂になってきました。
伊吹島は北に行くほど小高くなっているので、南に向かうときは下り坂なんです。
粟島などの島と比べると家の密集ぶりがすごいです。
空き地にはまだアキノノゲシの花が咲いていました。
「出部屋」の道標が出てきたので、まずは出部屋に行くことにします。
出部屋というのはここ伊吹島の独特の風習で、お産した女性たちが共同生活を送っていた場所のことです。
迷路のような路地をくだったところに、どうやら出部屋跡地があるようです。
↑傍らの石積みはほかの島でもよく見かけますが、島には多いですね。
なおも、急な路地を下っていきます。
Rさんの少し向こうに「伊吹産院」とあるのが出部屋の跡地の門らしいです。
今では建物は取り壊されていて空き地になっています。
「出部屋」の風習についての説明です。
全開訪れたときは、同行の友人夫婦がたまたま産婦人科の病院をしていたので、出部屋についてはずいぶん興味を惹かれていたようですが、資料館でその存在を知っただけで、実際に跡地を訪れる時間がありませんでした。
出部屋跡地は高台にあって、海や港が良く見え、お産を済ませたばかりで精神的に不安定な女性にとって、心安らぐ空間でなかったかと思いました。
先にお産を済ませた女性からいろいろなアドバイスも得られたでしょうし、マタニティブルーなどというものとは無縁に暮らせたのかもしれません。
↑島では歩き始めに花の咲いているスイカズラも見ましたが、出部屋跡地ではフェンスにスイカズラの黒い果実を見ることができました。
出部屋跡地を見た後は、元の道に出るべく適当に歩いていきます。
↑屋根の下に、えびすさん?でしょうか。飾り物が見られます。屋根飾りというのでしょうか。
崩れ落ちかけたこちらの家の屋根飾りは扇子?
漆喰製ですね。
かつては家が建っていたであろう場所ですが、家が取り壊されて小さな畑になっていました。
その畑にネギなどの野菜が植えられ、その向こうに瀬戸内海が見えて、なんとものどかな眺めです。
↑変則的な三叉路があちこちにありました。
なので、道が迷路状になるんですね。
対岸は昔から綿の栽培で有名な豊浜なので、ここ伊吹島でも綿を見ました。
のんびりと寝そべる猫・・・。
レトロな看板・・・
お店はあいにくと閉まっていて、お昼はどうしましょか?
↑伊吹島の小学校まで歩いてきました。
この小学校も高台にあって、船からよく見えます。
小学校のグランドにあったのは瀬戸芸の名残で「トイレの家」
せっかくなので使わせていただきました。
小学校の前にもお店がありましたが、こちらもお休みで、お店の前にはトラ猫が一匹。
佐柳島や高見島ほどではないけど、島はやはり猫が目につきました。
小学校の近くにある、八幡神社です。
伊吹島でいちばん由緒ありそうな神社でしたが、ここは前回お参りしていたので、パスしました。
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