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2016-12-05

2度目の伊吹島歩き、その4、波切不動尊の参道は思いがけず花盛り

楽しくおしゃべりしながらコーヒータイムを終えたら、いよいよ波切不動尊へ向かいます。

またこの場所に戻ってくるので、ザックは置いて、空身で歩き始めました。

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↑Pさんの話では波切不動尊に行くにはほぼ海岸に下るかと思われるほど下るのだそうです。

最初は桜並木の下の緩やかな勾配の坂道を下ります。

目の前には桜の枝、足元は菜の花が咲きそうで、海も眼下に見えることだし、春に訪れたら最高でしょうね。

Pb204375ツワブキが咲き、石の仏様が時折ござらっしゃって、よい雰囲気の参道ですね

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ツワブキとシロヨメナのツーショットです。

Pb204382秋にもよく狂い咲をするコバノタツナミがやっぱり咲いてましたよ。

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ツワブキやコバノタツナミは海岸に近い場所に多いのでともかくとして、ヤマハッカもずいぶん多かったです。

Pb204386コバノタツナミと同じく、秋にも季節を間違えて良く咲いているナガバノタチツボスミレも見かけました。

Pb204389お地蔵様の赤いよだれかけと赤い手すりがアクセントになって、絵になる風景です。

カーブのところを曲がるRさん。

Pb204390お地蔵さまはちょうど六体あって、六地蔵なんでしょうか?

Pb204393ツワブキが咲き乱れる道をどんどん下っていきます。

これは登り返しがきついかも・・・。

Pb204394hudoudonn後10mも下れば海岸かと思う頃になって、やっとこさ、波切不動尊に着いたようです。

辺りにはテーブルやプロパンガスのボンベも見えていて、春先のお祭りにはお接待か何かがあるようですね。

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岩に洞穴が穿たれていて、その中に不動尊が祀られているようでした。

勿論ここでもお参りを済ませました。

島に行くと小さな神社やお寺、祠がたくさんあって、手を合わせる機会が多いですね。

お参りを済ませたら、下ってきた道を登ります。

海岸へ降りる道は見当たらないようでした。

Pb204400下ってきた道を登っていると、落ち葉の間にカタツムリ・・・。

Pb204407

フナムシもたくさんいて、私たちが通ると驚いたのか逃げ回ります。

最初見たときはゴキブリかと思ってびっくりしたのですが、よく見るとフナムシです。

↑お尻だけ隠して、隠れたつもりになっているフナムシ君。

可愛いですね。

Pb204405

目の高さに何やら黒い実がなっていました。

葉を見るとシロダモに似ています。

ははん、これは‥‥と思い、スマホで検索すると、やはりヤブニッケイでした。

シロダモに似ていますが里山にはごく普通に生えていて赤い実もよく見かけるシロダモに比べ、ヤブニッケイの黒い果実はあまり見かけません。

Pb204411因みにこの後すぐに見かけたクスノキです。

葉はよく似ていますが、果実は黒くて小さく、丸い実です。

クスノキぐらいは小学校などによく植えられているので、子供時代から見慣れていて間違うことはありません。

私たち四国の人間にとって、クスはなじみ深い木ですが(我が家にも以前ありました)クスは南方系の樹木でクスの原生林は金刀比羅宮の社叢にあるものが最北端と聞いています。

Pb204410標高差にして70mはあろうかという波切不動尊への道を往復して、元の道に戻ってきたのは10時50分でした。往復に40分はかかっています。

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ザックを背負い、車道を歩き始めると、道の傍らにジュズダマヶ見えています。

これも子供時代はよく見かけましたが、最近あまり見ませんね。

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波切不動尊周辺は伊吹島の最北端になっていて、この辺りは民家もあまり見えませんが、民宿が一軒ありました。

眺めを楽しむには良いんでしょうね。

島にはちょっと不釣り合いな皇帝ダリヤが民宿の庭に咲いています

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コンクリート舗装の道を先頭で歩いてくれたPさん。

春に一度来ているので、私たちより島の地理に詳しくて助かりました。

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道の傍らにはヒヨドリジョウゴや・・・

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シマカンギクもちらほら咲いていて嬉しい限り。

島で眺めるシマカンギクはこれぞシマカンギクという気分にさせてくれます

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これはキヅタのようですが、花がほぼ完全な球状にまん丸に咲いていました。

これほどよく咲いているキヅタの花は初めて見ました。

おまけに葉も斑入りっぽくて、もしかしったら園芸種の何か?なと間違いそうです。

調べてみると、キヅタの葉には変異が多いそうですね。

それにしても11月末って、普通はキヅタは果実になっていて、花はもう終わっていると思うのですが、さすがに島は暖かいんですね。

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去年、佐柳島の大天狗神社で見たのと同じサザンカが咲いていました。

花の形が原種のサザンカによく似てますが、色がピンクです。

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しばらく歩いたところで、ここにも波切不動尊の道標が立っていますが、こちらは新しい道標のようです。

コメント

keitann様 こんにちは
瀬戸内の小島の山歩きは、一種お遍路みたいなところがあるような気がします。
普通の山岳に行くのと比べると段違いに穏やかさがありますね。
こういうところ歩くことを積み重ねていくことによって、歩くことそのものにも深みが増すような気がします。
山登りの対極にありますが、ハードでない二足歩行というものも、大事なことではないでしょうか。

それにしても、北斜面で、冬に入っているというのに、たくさんの草花が出て来ましたね。
カタツムリまで見てしまえましたね。

ところで質問です。藍色のシャツを腰に巻いて階段を下りて行く方はkeitann様なのでしょうね?

ぶちょうほう様、こんばんは。

仰る通りで、瀬戸内の島には島遍路という風習が色濃く残っており、小豆島などでは
春にお接待なども行われるようです。
高山に行くような身構えは必要なく、伊吹島のようにたいした山のない島ならば
最初から最後までのどかな歩きを楽しめます。
けれども、瀬戸内の多くの島には標高300m内外の山があって、最近はそれらの
山々は入る人もなく、薮に覆われているので、ある意味厳しさもあります。
それでも標高が低いのと抜群の見晴らしのよさで、道迷いの心配や低体温症になる
心配とは無縁ですね。

冬場の寒い時期は島々を歩くのどかな楽しみというのも大きいような気がします。
暖かい島では冬場も結構花が咲いていて、目を楽しませてくれるのも良いですね。

最後のご質問ですが、ブログ中の画像はすべて私が撮影していますので、画像に登場する
人物は同行の山友達の方ばかりです。階段を下られているのは高松在住の山仲間の方で
reikoさんという方です。

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