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2016-12-20

犬返し~石ヶ山丈~魔戸の滝、その3、犬返しでペーコさんを偲ぶ

稜線から眺めた山はとても格好良くて、数年前に新居浜インターを下りてすぐのコンビニ駐車場から眺めたのと同じ山です。

香川の平野部からはあのように素晴らしい山岳風景はついぞ見たことがなかったので、さすがに新居浜と思ったものでした。

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見えている山を前を歩かれているエントツ山さんの尋ねると、笹ヶ峰、チチ山、沓掛山、黒森山ということです。

笹ヶ峰とと沓掛山を結ぶ吊り尾根は遠くの山から石鎚山系を眺めるときに、よく目立って山座同定の目安になりますが、この場所から眺めると角度のせいであまりいつもの吊り尾根らしく見えません。

でも、香川にはこんな男性的な山容の山はありませんから羨ましくもありますね。

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視線を下に落とせば、そこは谷になっていて、別子街道がくねくねと谷の間を縫っています。

最近は日浦に行くにも法皇トンネル経由で行くので、新居浜側のこの辺りを走ることは滅多になくなりました。

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で、これを眺めているのは↑のような登山道からなのです。

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道の傍らには真っ赤に色づいたハゼの小さな木。

小さくても自己主張してますね。

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コナラも赤みを帯びたいい色に染まっていました。

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ススキの上に黒森山や沓掛山、そしてススキのはるか下に別子街道。

谷から峰の上までは標高差がかなりありますね。

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眺めに気を取られていて、その後目の前を見たら、、何やら赤いものがちらっと見えました。

思いがけずヤブツバキの花がこんなところで咲いていました。

讃岐の海岸沿いの低山では年内から咲くこともあるヤブツバキですが普通はこのぐらいの山になると、春近くにならないと咲いてくれないんですが・・・。

今年は春の花がずいぶん早そうです。

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かなり膨らんだ蕾もあって、歩く人の目を楽しませてくれそうでした。

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またまた鉄塔の横を通過します

新居浜は工業都市ですから、電力を供給するために山の上には鉄塔が無数に立ってるんですね。

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今回は住友共電の鉄塔で22番鉄塔でした。

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日も高くなってきて、登っていると汗だくで暑いぐらいです。

次の休憩時には上に着ているものを一枚脱いで、ウエア一枚で十分ですね。

でもエントツ山さんは上のウインドブレーカーのようなのを着こんでいて「暑くないんですか?」と尋ねると「この程度の登りでは汗はかかない」とのこと。

う~~ん、私たちは十分歩きごたえがあると思ってるのですが・・・。

歩きながら北アルプスの話や南アルプスの話が弾みました。

エントツ山さんに北アルプスの踏破した峰の数では負けますが、谷川など上越や会津方面の山では歩いた距離は負けないはず(^_^;

後でYさんに「登りながらよくあれだけ喋れますね」と呆れられました・・。(^_^;

でも、前の週の忘年登山が良いトレーニングになったのか、喋りながらの歩きもそれほどしんどくは感じなかったのですが・・。

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この辺りは新居浜市街地から近いせいか、あちこちからのルートがあるようで、↑は諏訪神社への分岐でした。

10時22分にここを通過します。

辺りは再び植林帯になってきました

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その後すぐの10時26分に大きな鉄塔の下を通過しました。

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見上げると30mはあろうかという鉄塔で、これは四国電力の西条線の20番鉄塔のようです。

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その後も植林帯の中を登っているとエントツ山さんから「ここが種子川林道への分岐です」と説明がありました。時刻は10時28分。ここからは5分で犬返しに着くと言われましたが、エントツ山さんお5分なら私たちの足では10分近くかかるねと話していたら・・

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10時36分に犬返しに到着しました。

やっぱり5分じゃ無理でした。

あまりピークらしからぬピークで、ただの通過点と言われればそれでも納得してしまいそうな場所です。

標高は580m。

580mというと香川の里山ではかなり高いほうの標高ですが、同じぐらいの標高の山がとっさに思い出せません。

ともかく飯野山に登るよりは、はるかに登り甲斐があるわけです。

 

↑の山頂表示のちょっと向こうにペーコさんの鐘が見えたので、まずは鐘を鳴らしました。

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ここでようやく休憩になるらしく、ザックを下すエントツ山さん。

傍のベンチはエントツ山さんがここまで担ぎ上げてこられたらしいです。

PさんやRさんもそれぞれペーコさんのために.担ぎ上げてきたビールやワインなどをお供えしています。

Pさんは奮発してボジョレヌーボーを担ぎ上げたようですが、後でグラス一杯ずつペーコさんのおさがりを頂きました。

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犬返しから眺める串ヶ峰方面は、まだまだ遥かな高みにみえます。

標高差にしてあちらは犬返しよりまだ1000mも高いんですね。

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そうそう、記念撮影しなくちゃということになり、皆で無事に登った記念に撮影を。

3度目の正直でやっと来れました

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ちゃんと撮影するのを忘れたのですが、エントツ山さんの帽子の上に見えている鐘が「ペーコさんの鐘」です。

今年1月に急死されたエントツ山さんの山仲間のペーコさんを偲んで吊るされた鐘です。

2008年にRさんと私はエントツ山さんの案内でご来光の滝~愛大小屋~弥山~土河屋というロングコースを歩いているのですが、ペースが遅くてほかの方についていけない私とRさんのお守り役でずっと後ろを歩いてくださったのがペーコさんでした。

寡黙で誠実なお人柄でした。

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エントツ山さんが皆のためにコーヒーとお菓子まで用意して下さっていて、われわれ女性陣がコーヒーを淹れます。カップケーキはYさんの奥さんの手作りです。

ペーコさんの分もと7人分のコーヒーを淹れて飲んでいたら、後ろからどなたかがやってこられました。

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↑新居浜市内の方で1~2年前に登山を始められて犬返しにはたまに登られているというKさん夫妻でした。

次に汗をかきかき半そで姿で現れたのはTさん。

時々エントツ山さんの掲示板に書き込みされている方で、私も名前に覚えがありました。

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最後に現れたのがTさん夫妻で、以前、寒風山山頂でお会いしていたのに、お顔をすっかり忘れていて失礼しました。

私たちの後から来られた5人の方もまだ魔戸の滝には行かれたことがないというので、エントツ山さんが私たちを案内するついでに、5人の方も一緒に案内することになりました。

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犬返し付近にはミツバツツジも咲くようで、花芽が結構膨らんでますね。

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11時12分、急遽編成された12人パーティーで犬返しから次の目的地である石ヶ山丈へと向かうことになりました。まずは急な下りになっているようです。

犬返しで36分間とかなり長い休憩を取ったことになりますね。

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ストック無しでも身軽にひょいひょいと下られるエントツ山さん・・。

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ロープが張ってありますが、これは香川の山仲間を秋に案内されたときに、前もってエントツ山さんが張ったものだそうです。

ロープを張ることによってルートがはっきりわかるという効果もあるそうです。

確かにそれはありますね。

↑のような場所はどこでも歩けますから。

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少し下った後、また登りになっていて、私の後ろからはYさんのご主人が登ってこられています。

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後続の人を待つ間、振り返って、先ほどまで休憩していた犬返しを眺めます。

やっぱりピークというよりも稜線上のコブに見えますね。

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そして前方には、下兜山がここから良く見えています。

 

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