青春18きっぷで須磨アルプスに登る、その3、コゲラに出合う
展望台でほんの2~3分、眺めを楽しんだら、また階段を登ります。
何しろ初めてのコースなので、所要時間もよくわからないし、あまりのんびりとできないのです。
↑歩き始めた途端、白いノギクが目に留まりました。
ノギクの判別は難しく、この時点ではリュウノウギクの咲き残りかな?ぐらいに考えていました。
帰宅してからいろいろ調べると、六甲山系にはノジギクが自生するそうで、ノジギクかもしれないと思うようになりました。
もし、そうだとすれば、高知以外でノジギクを見たのは初めてかもしれません。
木々の間から見える眺めは、まさにビル群で、大都市神戸の裏山を歩いていることを実感させてくれます。
この後、須磨浦公園駅で道を尋ねられた女性二人組にばったり出会いました。
彼女たちは私とは別の遊歩道からやってきたようですが、その後も私のほうは階段をどんどん登って行ったので、会うことはありませんでした。
展望台から3~4分も登ったら、何かの建物の横に出ましたが、ロープウエイの駅なのか何なのか、よくわかりませんでした。
建物の横にはまたまた階段が続いています。
登っていくと、分岐があり右手が旗振山、まっすぐ登ると鉢伏山のようですが、ここはもちろん鉢伏山へ。
道沿いにヒメオドリコソウの葉っぱを見つけました。
陽だまりになっているので、きっと気の早い株が一つや二つはあるに違いないと思ったら・・・
咲いてましたよ。
↑お正月早々に見られたヒメオドリコソウです。
いつも見慣れているヒメオドリコソウとはちょっと様子が違って見えるけど、咲き初めだからかな?
ここでも白いノギクが数株咲いていました。
さすがに1月だし、いくら低山とは言っても咲いている花は期待してなかっただけに、次々と花が見られてテンションがあがります。
またまた建物が現れて、須磨浦展望閣と書いてありますが、営業している風はありませんでした。
全山が公園のようになっていて、私たち山歩きの人間にとっては、普通の山を歩くよりある意味難しいですね。
ここでも右に旗降山という道標がありますが、気にせずどんどん登ります。
ん?この表示は?
〇〇ゾウとあるので、てっきりナウマン象か何かの仲間で化石でも出てきた場所だと、さっきまで思っていました。
スマホ出検索すればよいのですが、時間が惜しかったのか・・・
帰宅して後から調べると、桜の一種で黄色い花を咲かせる桜がここで見つかったらしいです。
画像のあるサイトはこちらです。
まるでウコン桜か御衣黄ですね。
こんな変わったサクラが自然界で見つかるのも不思議ですが・・
11時57分、鉢伏山頂らしき場所に到着しました。
山頂には椅子やテーブルなど置かれ、ソメイヨシノが植えられていて、やはりここは公園だと思いました。
頭上で独特のドラミングの音が聞こえたので、見上げると、やっぱりコゲラ君。
そっと近づいても逃げる気配がありません。
コゲラを撮影できたのは数年ぶりで嬉しかったです。
四国の山でもときどき見かけますが、数年ぶりの撮影がよりによって神戸の山だとは・・・。
辺りにはまだヤマガキの実も残っていました。
椅子とテーブルがあるし、時刻もお昼なので、ここで少し食べておくことにします。
ここから先、まだ2~3時間は歩くでしょうから・・。
岡山駅で買ってきたおにぎり弁当のうち、おにぎり一個とおかずをとりあえずお腹に入れました。
木の枝にかけられていた山名表示です。
標高248mですが、ほぼ海の近くから登るのと階段ばかりで結構きつかった・・。
体がまだ登りに慣れてないというのもありますね。
一汗かいてしまいました。
食後もその辺を歩いていたら、ヒヨドリジョウゴの実を発見。
アベマキの葉っぱの間から見える葉っぱはセントウソウの葉っぱかな?
さてそろそろ次の山を目指すとしましょうか。
次の旗降山にはスマホで見ると10分ほどらしいです。
近いんですね。
道の横にはカクレミノの若木が平行に数本立っていました。
植生は香川の海沿いの山とよく似ています。
同じ瀬戸内海沿岸の山ですから、似ているのも不思議はないですね。
こんな広い道が続いていますが、さすがに階段はもうありません。
広いですが山道らしくなりました。
旗降茶屋という茶店があるようです。
鉄塔が見えてきて、どうやらあそこが旗振山のようですね。
建物が見えているのが旗降茶屋?
着きました。
眼下に瀬戸内海と明石海峡大橋、そして淡路島。
相変わらず霞んでますが、空気が澄んだ日なら綺麗でしょうね。
↑ここは旗降山山頂と書いた道標がありました。
近くに茶屋の方らしい男の方がいらしたので、少しお話しします。
↑旗降山の三角点が茶店のすぐ前にあると教えていただきました。
三角点がへこんでいるのは阪神大震災の時の地震によるものだそうです。
え~?
そんなこともあるんですね。
時間があればお茶屋さんでコーヒーでも飲みたいところですが、時間もないし先ほどお結びを食べたばかりなので、お話しだけで失礼しました。
神戸方面も見渡します。
霞んでいるので大阪湾は全体が見えてないですね。
keitannさん、こんばんは。
白いノギク・・・此れはノジギクですね。
六甲山系はノジギクの北限&東限の様です。
良く似たリュウノウギクとは標高で棲み分けています。
大体標高300m未満がノジギクで、それ以上の標高だとリュウノウギクが優勢ですね。
因みにシマカンギクは低山から高い場所迄見られます。
投稿: k2 | 2017-01-21 23:19
k2さん、こんばんは。
白いノギクはやっぱりノジギクでしたか。
ご教示いただきましてありがとうございます。
以前、六甲にノジギクが咲くというのをk2さんの掲示板やHPで知りました。
おかげさまで今回見たときも、途中から「もしかしたら、ノジギク?」と思いながら
歩きました。
一度、掲示板でお尋ねしようと思っていたのですが、その前に教えていただき
ほんとにありがとうございます。
標高300m未満がノジギクなんですね。
リュウノウギクはこちらでも見かけますが、1月にはさすがに花が終わっています。
ところ変わればなんとやら・・・同じ瀬戸内沿いの山で、香川の山と植生が似ていると
思いましたが、異なる場合もあるんですね
投稿: keitann | 2017-01-22 22:44