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2017-01-22

青春18きっぷで須磨アルプスに登る、その4、ヤブツバキも咲いてた

四国では山歩きの途中で茶店だの売店だのと言うのはほぼお目にかかれないのですが、六甲山系には途中にいろいろなお店があるので、もし手ぶらで来たとしても飲み物も食べ物も調達できるんですね。

それに、至る所から市街地へと下る道がついていて、途中で会った人の中にはザックも持ってない人も何人かいらっしゃいました。こんなところも四国の山より気軽に登れる山と言えるのかもしれません。

P1107040

神戸方面をズームで撮影した後は、次の鉄拐山を目指すとしましょうか。

P1107041

↑ここでも頭上に今から歩くコースが書かれてありました。

道を間違える心配はありませんね。

P1107042歩こうとしていたら、こんなことが看板に書かれてました。

そうなんですね、一ノ谷の戦いって、この辺りで行われたのですね。

鵯越という説もあるそうで、私は鵯越と一ノ谷の戦いは別物だとばかり思い込んでいました。

この道は歴史の道でもあったのです。

P1107042_2神戸空港や明石海峡大橋についての情報も書かれています。

結局、旗振山出発は12時17分でした。

P1107045道はいきなりの急下りから始まります。

P1107046

道沿いにカゴノキが見えていますが、名札がかけてありました。

この後もいろいろな木に名札がかけられていて、樹木を知りたい人には良いコースですね。

P1107048下りきったところから、裏六甲というのか、須磨アルプスの北麓が良く見えています。

こちら側は海がないせいか、霞み具合がそれほどでもなく、見晴らしが良いですね。

海沿いほどではないですが、住宅地になってしまっているようです。

見えている高速道は第二神明でしょうか

P1107050

ちょっと引いてみます。

北麓には高い山もなく、住宅地にはもってこいのよう・・。

どれも最近建ったばかりの新しい家ばかりのようでした。

P1107051香川の里山でおなじみのソヨゴの木もあるんですね。

稜線では登り始めの時はわからなかった風が北側から結構吹いていて、ちょっと寒いぐらいです。

風の音もごうごうと鳴って、山の南斜面と稜線とでは全然違うことを思い知らされます。

P1107052道はやっぱり広いですね。

車一台なら余裕で走れる幅がありました。

P1107053これも四国ではおなじみのコナラの木。

P1107054

道標があって、この辺りから一ノ谷町へ下れるようです。

P1107055

木に一ノ谷の戦いのことが書かれた説明版がかけてありました。

ということはこの辺りから、義経が馬で駆け下ったんでしょうか。

見てみると、かなりの急斜面で確かにこんなところから馬で下ってくるなんて、平家側は予想だにしなかったでしょう。

歩きながら、ちょっとだけ、当時の様子を想像してみます。

P1107056こんなに広い尾根道は四国の山ではあまり見かけません。

P1107057何やら赤いものが見えたと思ったら、ヤブツバキが咲いてます。

嬉しくて何枚か撮影するのですが、風で花が揺れて難しかったです。

P1107059

ロープの張ってあるほうが海側で、義経が急襲をかけたという一ノ谷側です。

転落するとやはり危険なんでしょうね。

P1107062

その後も、ヤブツバキがちらほらと咲いていて、ヤブツバキ好きの私には嬉しい歩きとなりました。

P110706512時29分、道は再び登りに差し掛かりました。

今度は木の階段です。

P1107066

左に行けば多井畑というところに下るようです。

真っすぐ登れば鉄拐山。

P1107067

木の階段を登るのですが、歩幅が広くて、歩き難かったです。

P1107068

頭上にはここでもネジキの果実。

六甲山系はネジキが多いようです。

P1107069

オーバーユースなのかかなりえぐれた道です。

P1107070

今度はちょっと珍しいウラジロノキがありました。

P1107071

比較的大きなヤマザクラを見かけたと思ったら・・・・

P110707212時34分、鉄拐山山頂に着きました。

早くも3つ目の山頂をgetです。

コメント

お久しぶりのコメントになりました
須磨アルプスという聞き慣れない名前の山々はどんなところなのだろう と 興味津々で拝見しています
六甲山の植物園を訪ねたいと何度も思いましたがわたしが行くのは時期的に行けないだろうと思ってこれまで何度も諦めていました
こちらにはない木の植生も 野草も いろいろ観られそうですね ノジギクも観られたとは幸運でしたね
カゴノキは珍しい樹皮だと思い南房の鋸山で観たのを思い出しkeitannさんの画像で名前がわかりました
今回 春旅の行きか帰りに新神戸で降りて 須磨アルプスの歩きはじめから半分ぐらいなら歩けるかもしれないと希望ができました
あまり高い山では無理なのでどうでしょう・・・?
途中から市街地へ下山もできるようですので歩けそうに思うのですが・・・?

山や風景の詳しい説明と自然を眼にとめる感性がいつも素晴らしいです

あかね雲さん、こんばんは。

須磨アルプスという名前…関西方面ではご存知の方も多いと思います。
小野アルプスとか和気アルプスとか、岡山の東部から兵庫にかけては300m程度の
低山ながら展望の良い山が多いんですよ。電車の駅からのアクセスも良いので、多くの
人に親しまれているようです。
須磨アルプスの木々は四国の瀬戸内沿いの山の植生に似ていて、カゴノキも私の実家
周辺の山でも見られます。
ノジギクはまさか見られるとは思ってなかったので、ほんとにラッキーでした。
須磨アルプスなら標高がせいぜい300m程度ですし、高倉台まででしたら2時間程度
です。
市街地に出る道が途中何か所もあったので、時間的な融通も利くと思いますよ。
どちらにせよ、こちら方面へいらっしゃる予定がはっきりしたら、お知らせくださいね。

keitann様 こんにちは
青春18きっぷを使って、ぎりぎりセーフで出てこられましたね。
その1から読んできましたが、まさか源平の戦のことにまで話が広がるとは予想していなかったので、驚きながらもうれしく、楽しませていただきました。
「青葉の笛」の歌には、♪暁寒き須磨の嵐に聞こえしはこれか 青葉の笛・・・・・♪とありましたが、まさにそのただ中をkeitann様が只一騎突き進んでいくわけですね。
源氏が平家軍を奇襲したその断崖を現地で間近に見たいと思いました。 

ぶちょうほう様、こんばんは。

この冬は娘一家に翻弄され(^_^;青春18きっぷも一枚は無駄にするかもと
覚悟しましたが、何とかギリギリセーフで天候にも恵まれ、須磨アルプスに
行けました。
須磨アルプスは六甲の西端の山々で、以前、摩耶山に登った時、いつか六甲の山
すべてを歩いてみたいと思っていたので、登る山の候補にすぐ上がりました。
登る前は私も歴史に疎いもので、敦盛塚のことも知らず一ノ谷なども旗降山で
看板に書かれているのを見て、初めて、ああそうだったと思い出す始末でした。
今日、電話で話した横浜の親友は史学科を出ている人で、私が須磨の山に登った
というと、直ぐに、ああ、源平の戦いの・・・と言ってました。
その土地から受けるイメージは人によってずいぶん違うものだな~と思ったことです。

「青葉の笛」というのは倍賞千恵子さんが歌った歌なんですね。
Tou Tubeで聞いてみましたが、初めて聞く歌だと思いました。
同じ倍賞千恵子さんの「あざみの歌」や「さくら貝のうた」はなぜか山の同好会で
よくテントで歌ったものでした。

一ノ谷の断崖は須磨からでも一の谷町からでも、1~2時間もあれば登れるようです。
ぜひ、青春18きっぷで登られてみてくださいね。
そういう史実を知らなければ、なんということのない場所ではありますけど。

こんにちは。そのあたりは源平の合戦の場所だったのですね。どのくらいの “逆落とし”なのか、実際にこの目で確かめてみたいです。

多摩NTの住人様、こんばんは。

一ノ谷とか鵯越という地名は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
香川にも屋島など源平の古戦場があるので、こちらの人間は結構なじみがあります。
那須与一の「扇の的」のお話なども,屋島付近の海での話です。

「逆落とし」は上から眺めると木が結構繁っていて、怖くはないですが、馬でこんな
ところを駆け下れるんだろうか?と思ってしまいました。

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