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2017-06-02

3月に逝った山仲間を偲んで皿ヶ嶺を歩く、その1、ヤマブキソウ

春のお彼岸の少し前のある日、学生時代の山仲間から携帯に電話がありました。普段はメールをしてくるのに珍しい…もしかしたら誰かに何かあったかな?・・悪い予感が的中しました。

昔は私たちの山登りの同好会の幹事長を務めてくれ、卒業後は母校に残り山の同好会の顧問をしてくれていたI君の死を知らせる電話だったのでした。

松山在住のS君には私からすぐに連絡しました。私もS君もI君と一緒に3年の時に知床の山々を歩いた仲間です。遠方での葬儀なので私たち二人ともI君の葬儀には出席できませんでした。

4月に入って、今年も皿ヶ嶺に花散策に行こうと思い、それなら久しぶりにS君と皿ヶ嶺を一緒に歩き、I君の思い出話でもしようということになりました。

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この日、私たちを出迎えるように一輪だけヤマシャクヤクが咲いていてくれました。

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↑在りし日のI君。

母校の学部長まで務めた彼は2011年に私たちの代の仲間を学部長室で歓迎してくれました。I君の後ろに見えているのは2014年に亡くなったM君。

N君、M君、そしてI君。

私たちの代は15人ほどいたのですが、3人も欠けてしまいました。

 

さて、S君との皿ヶ嶺散策は5月4日と決まりましたが、日程もコースもすべて私の良いようにということでした。

風穴の駐車場に8時半集合にしたのですが、8時20分に着いたら、すでにS君が待っていてくれました。この日は香川を出るときは歩いぐらいだったのに、西条辺りから曇り始め、皿ヶ嶺周辺は肌寒いほどです。P5047092_2

S君の車で水ノ元まで移動し、まずは「天狗の庭」を歩く予定です。

この時、ストックを私の車から積み替えるのを忘れてしまい、登山口で杖をお借りました。

歩き始めは8時55分です。

歩き始めてもう一つのミスに気づきました。

デジカメにメモリーを入れ忘れていたのでした。でもこれは予備のメモリーを持参していたのでなんとかなりました。

S君のカメラを見ると、なんと彼のカメラも一眼に変わっていました。

以前、一緒に歩いていたころは、コンデジで撮影していたと思ったのですが・・・

尋ねると、石鎚東陵を案内してもらったとき、オオルリを見たことがありましたが、私はその時すでに一眼の望遠レンズでオオルリを撮影できたのですが、コンデジでは撮影できなかったそうで、それを機に一眼に替えたそうです。東陵を登ったのが2008年のことですから、ここ9年ほどは山行を共にしてなかったということですね。

↑いちばん最初に撮影したのはツクバネソウです。

花柄がえらく長いように感じました。

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↑こちらは4月末に工石山で見かけたツクバネソウで花柄がほとんどなくて、こういうのはヨコグラツクバネソウというようです。

ツクバネソウは花柄があるのが標準なんですね。

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エイザンスミレは登山口辺りではちょっと終盤になりかけているようです。

でも、この後、エイザンスミレをこれでもかというほど見ることができました。

皿ヶ嶺ってこんなにエイザンが多い山だったんですね。

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咲いているか心配だったヤマブキソウも豪勢に咲いていてほっとしました。

何しろ今年は3月が寒かったので、春の花がえらく遅れているようなのです。

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こちらは緑の葉も若々しいヒメエンゴサクかな?

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花弁が丸みを帯びたヤマブキソウが可愛いですね。

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新芽が出始めた森の中は気持ち良いものです。

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ナベワリは花には早すぎました。

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イチリンソウも変則的な花が咲いています。

私たちの後から歩いてこられた男の方が「今、代わった白い花が咲いてましたが、あれは何という花でしょう?」と尋ねられたのですが、どうやらこのイチリンソウのことだったよう・・。花を見始めたころはちょっと変わった形をしていると、何か別の花と勘違いするのは私も経験済みです。

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見慣れないスミレです。

しばらく考えて、どうやらシコクミヤマスミレでは?と思いました。

皿ヶ嶺では過去何度かシコクミヤマスミレを見ています。

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花が比較的大きいことと、葉の形状がポイントです。

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まだ浅い緑の森の中でいるだけで癒されますね。

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こんな緑を堪能したら、また寿命が1年延びるかも(^_^;

皿ヶ嶺はお花もすごいですがブナなどの木々の緑も素晴らしいのです。

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ヤマシャクヤクの花芽はあとわずかで咲きそうです。

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苔生した場所を散策するS君。

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ここ皿ヶ嶺にはミツバテンナンショウも多いです。

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