ミヤマキリシマに初めて会いに行く、その5、急登だけど素晴らしかった山頂への道
星生山分岐から星生山山頂までの道はどのぐらいの登りなんでしょう?
下から見上げると標高差は150mぐらいかなと思ったりもしますが、地図を見ると分岐からのコースタイムは20分になっていました。
実際、写真を撮りながら登った私の所要時間が22分なので、見た目よりも意外と時間はかからないようです。
↑ほんの少し登ったばかりですが、後ろの景色が見たくて振り返ります。
人が歩いている辺りは先ほどまで私たちが歩いていた道です。
少し西に目をやれば、池塘らしき池も見えています。
苗場など上越の山々では池塘はよく見かけますが、九州にもあるんですね。
下から見上げた登山道はなぜか3年前に登った黒部五郎の登りの登山道に雰囲気が似ていると思いました。
イワカガミなんか咲いていたので、なおのことその感が強くなります。
東のほうを見ると、右手の尖った山が久住山かしらん?
登るにつれて阿蘇が良く見えてきました。
鞍部を挟んで西に扇ヶ鼻、東に見えるのは備前ヶ城というようです。
稜線に向かって登る人たち。
朝方は雲が見えた空も、この頃には真っ青になっています。
たまたま訪れた二日間ともが、こんな素晴らしい快晴に恵まれようとは思ってもいませんでした。
ここにも足元にイワカガミが咲いていました。
尾根伝いの道もあるようで、人が登っているのが豆粒みたいに見えています。
帰りはあの道から下れると良いな~。
登りが急なのと、あまりにも素晴らしい景色なのとで、何度も何度も振り返らずにはいられません。
話に聞いていた以上にミヤマキリシマのピンクがほんとに綺麗で、こんな山が日本にはあるんだ・・と・
百聞は一見に如かずとはこういうことを言うんでしょうね。
マイヅルソウとイワカガミの可憐なツーショットにも会えました。
約100mほど登ったでしょうか。
10時58分、尾根と言うのでしょうか、稜線に出てきました。
前を歩かれているのは尾根伝いに登ってきた方たちです。
尾根の向う、少し北側に 涌蓋山の秀麗な姿が見えてきました。
玖珠富士ともいわれる山なんですね。
山麓にはたるところに温泉があって良い山ですよ・・・とIさん。
尾根に出ると、あとはなだらかな道をゆっくりと登っていきます。
11時3分、星生山山頂に着きました。
分岐で久住山方面に向かう人も多かったのか、思ったほどたくさんの人でもありません。
目の前には昨日は下から見上げた三俣山が目の高さで見えています。
その横は平治岳らしいです。
三俣山の向かって左には由布岳もの双耳峰も見えていますね。
Iさんに、長者原で作ってもらったお弁当を食ベましょうかと言われましたが、私は景色を見るのが忙しく、Iさんの昼食タイムもカメラを持ってあちこちと広い山頂を駆けずり回りました(^_^;
南を眺めると、阿蘇のまさしくお釈迦様の涅槃像に見える山容も見えます。
こちらは先ほどの 涌蓋山です。
北側には昨日散策した長者原周辺やタデ原高原が・・・。
下のほうの斜面に見えるミヤマキリシマが、昨日見上げたピンクの斜面だったようです。
タデ原湿原をトリミングしてみました。
山頂にはマイヅルソウの群生もありました。
四国の山ではこんな群生見たことないですね。
11時20分、下山開始です。
主人が待っていることでしょう。
でも、待ってもらった甲斐がありました。
こんな絶景を見られたのですから・・・
下りは先ほど見えていた尾根伝いの道を下ります。
登山道沿いにはビャクシンも木らしきのが見えていますが、Iさんに確認したら、ビャクシンですとのことでした。
これは以前、高知の石立山で見ていたので、すぐにわかりました。
岩場を好む木ですね。
keitann様 こんにちは
なだらかな山肌を背丈の低い植物が覆い、それにパッチワークを施したようにミヤマキリシマのピンクの模様が配置されるこの夢のような景色はこの時季・この地方ならではのものですね。
下界も見えていますので、適当な高度感も味わえます。
まさしく、別天地ですね。
投稿: ぶちょうほう | 2017-07-20 08:55
ぶちょうほう様、こんばんは。
ミヤマキリシマが咲く6月10日頃は普通の年なら梅雨真っ最中なので、雨に濡れながら
歩くところですが、幸いというか今年は6月半ばごろまで空梅雨気味だったので、
まるで秋みたいに爽やかな空の下を歩くことができてラッキーでした。
展望が素晴らしかったおかげでミヤマキリシマも遠くの群落から近くの花まで、様々な
表情を楽しめました。
日本中探しても九州でしか見られない風景とあらば、一度は見ておく価値があります。
私も山仲間の方に薦められて、急遽立てたプランでしたが、山も縁があるときは、こんな
具合にとんとん拍子で計画が進むものなんですね。
投稿: keitann | 2017-07-20 22:49