真夏の四国カルストへ、その2、2年前と同じコースを歩く
四国カルストへの登り口の手前に「早瀬の一本橋」というのがかかっていて、趣のあるその橋を眺めるのが、四国カルストへ行く途中の私的な恒例行事になっていたのですが、今回は案内板を見かけませんでした。確か2年前に橋をかけ替えた途端に大雨で流されたとかお聞きしましたが、そのせいで今も橋が架かってないのかもしれません。あるいは橋は再びかかっていても案内板が出てなかったのか・・・どちらにせよ、案内板を見かけなかったので、車を停めることなく先を急ぎます。
2年前にはいつもの四国カルストへの道が通行止めになっていて迂回路を登りましたが、今年は道が復旧していました。2年経っているのですから、当たり前?
ここからは山道をぐんぐん登っていきます。
かなり登って、もう天狗荘も近いと思われたとき、視界にオレンジ色が飛び込んできました。
↑道路法面のはるか上のほうですが、コオニユリの花の色が見えたのです。
丁度この辺りでは空の色が真っ青で、青い空をバックにオレンジ色がなんとも派手で目立ちます。
先ほど山麓で見かけた株と違い、まだ咲き始めで綺麗でした。
咲き終わった花がなく、蕾がたくさん見えていますね。
コオニユリとは言いますが、コが着くのが不思議なほど大きな株です。
ついでに天狗の森方面を眺めたら、天狗の森周辺だけガスがかかっていますね。
標高が高いので、あの辺りだけガスっていることがよくあるのです。
再び車を走らせていたら、ヤマアジサイを見つけました。
時刻は8時半ちょっとですが、ここまで来たら天狗荘はすぐそこなので、ここで撮影しても9時には着くでしょうね。
カワラナデシコも初々しく咲いていて、そういえばそんな季節だな~と思いました。
ここ四国カルストは二年前に亡くなった山仲間のTさんのお気に入りの場所で、夏には彼女と何度も来たものでした。この場所にはその頃からカワラナデシコやシコクフウロなど可愛い花がよく咲いていたものです。
天狗荘の駐車場には、結局、8時45分ごろに着きました。
Kさんの車が見えたので、隣に駐車しますが、Kさんの姿が見えません。おそらく早く到着されたので、その辺を散策されているのでしょう。電話をかけようとしたけど私のスマホの電波状態が悪いので、Pさんに電話してもらったら繋がったようです。
この頃は、駐車場にもまだ車が少なく、人もそれほどいなかったのですが・・・・。
Kさんは案の定、その辺りを散策されていたようで、寒風山以来20日ぶりにお会いしました。
↑歩く前に、天狗荘でトイレをお借りし、身支度をして出発したのが9時5分のことでした。
この頃には、人の姿もあまり見えません。
登山口付近で、ちらっと見かけたのはヤブカンゾウの花ですが、これは自宅に嫌と言うほど咲くので、一枚撮影したきりです。
いつも歩いている道を登ろうとして、Pさんに「そっちと違うでしょう?」と言われました。
そうそう、2年前に違うコースを教えていただいたのでした。
その2年前に教えていただいたコースを歩き始めるのですが、最初はササが多く、しかも夜に雨が降ったのかササが濡れています。ササ漕ぎというほどではないですが、ウエアが少し濡れそうな感じです。
けど、この日も帰りは温泉に浸かる予定なので、少しぐらい濡れても大丈夫かな~などと思いながら歩いていると、↑ヤマホトトギスの花が咲いていました。
この時はまだ少しガスが漂っているような雰囲気だったので、ピントが合ってませんね。
おまけにISOをオートにせず、200に設定していたので、薄暗い中ではピントが合うはずもないですね。
ササの中には↑こんな花も咲いていましたが、ツレサギソウかな?
オオヤマサギソウにしてはちょっと小さいように思いましたが・・・
これも薄暗くて、ろくに写っていません。
2年前にもたくさん見かけたガンクビソウの花は今回もたくさんありました。
アカリプタさんのご教示によりミヤマヤブタバコと訂正させていただきます。
なかなか咲いているのを見られなかったギンバイソウが今回やっと咲いているのが見られました。
ヤマアジサイの花はさすがに終盤です。
ヒメキンミズヒキも確か、2年前にも見た記憶があります。
ところ2年前にたくさん咲いていたはずのソバナが今回は蕾しか見かけません。
登った日は2年前は8月9日で、今回は8月11日でむしろ遅いのですが、花の開花が遅れているようです。
ナガバノコウヤボウキもぼつぼつと咲いていますが、そうそう、ここではナガバノコウヤボウキが咲くのでした。
コウヤボウキと違い、ナガバノコウヤボウキは花の時期が早いのです。
辺りは鬱蒼とした樹林で、この辺りはササの草丈がかなり高いのです。
濡れたササで体も少し濡れるせいで、暑さは感じず、ずいぶん涼しいです。
登っていても、ほとんど汗もかかないので、気温はどうやら20℃ちょっとのようですね。
途中から、このコースが通行止めになっていて、↑のように迂回路がついていました。
この迂回路に沿って歩くと、いつものメインの登山道に出ました。
工事は電線か何かを地中に埋める工事と言うことでしたが、その工事現場を過ぎると、再び、元の登山道に出られます。
足元でこんな小さなオトギリソウの仲間を見かけました。
草丈5センチほど、花もうんと小さいので、コケオトギリか何かと思うのですが、何しろマクロレンズを持参してないので、同定もいい加減なものです。
9時40分、いつもの展望台までやってきました。
登る前は天狗の森周辺はガスっていましたが、この頃には天狗壮とその後ろの山も見えているので、思ったより天気が良くなったようです。
この後は、いつもの登山道を歩くことになります。
歩いていると、あれまぁ・・・・ツチアケビの花がまだ咲いています。
ここ数年、8月になってから来ることが多いので、たいていツチアケビは果実になっているのを見ていたのですが・・・。
これも今年の花が遅れているということなんでしょうね。
keitannさん こんばんは。
お久しぶりです。
このブログ、以前から何回か見たことありましたが、keitannさんのブログだと気が付いたのは半年くらい前です。
それからは「お気に入り」に登録して、拝見させていただいてます。
ところで、日曜日(13日)に同じコースを歩いてきました。
黒滝のキレンゲショウマ、気になっており、山の日から日曜の間で登ろうと思ってました。
しかし、山の日は、籾摺りの予定が入ったので行けず、結局、日曜日になった次第です。
台風5号が来なければ、連休前に稲刈りや籾摺りが片付いていたのに、残念でした。
今年はいまだに色んな花が開花遅れを引きずっていますね。
例年だとソバナやツクシクサボタンは見頃のはずですが、咲き始めたばかりでした。
反対にキレンゲショウマは遅れているおかげで、そこそこ良い状態のが見られましたが...
機会がありましたら、またご一緒させていただきたいと思います。
それと、ガンクビソウとされているのは、たぶんミヤマヤブタバコだと思います。
投稿: アカリプタ | 2017-08-15 20:29
アカリプタさん、こんばんは。
11日の山の日は、急遽、四国カルストへお邪魔することになりました。
あまり急な話だったので、お誘いするのを遠慮してしまいましたが、あの日は
籾すりをされていたんですね。
そういえば、春の飯野山にご一緒させていただいた頃は田植えと仰っていましたね。
さすがに高知は何もかもが香川よりかなり早いですね。
天狗高原の花たち、2年前に案内していただいたときはソバナやヒナシャジンなどが
沢山咲いていたのに、今年は思っていたよりも、何もかもが遅れ気味でしたね。
キレンゲショウマの自生地は、例年、ガスが漂っていてブヨなどが多い場所ですが
今年は珍しく、空気がさらっとしていてブヨもほとんどいなくて歩き良かったですよ。
スコールのような雨にも遭うことなく、今まで四国カルストを訪れた中で、いちばん
天気が良かったような気がします。
ガンクビソウと思っていた花はミヤマヤブタバコなんですね。
あの仲間は種類が多いし、どれも似たような花を咲かせるので、同定が難しいですね。
ご教示いただけると、幸いです。
次回、ご一緒できそうな山に行くときはお声がけしますので、どうぞよろしくお願い
いたします。
投稿: keitann | 2017-08-15 23:34