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2017-09-02

3年ぶりの北アルプスへ、その3、意外と花が多い

ワサビ平では雨具を脱いで片付けたりして、かなり長めの休憩を入れました。

土曜日と言うせいもあるのか、それとも日曜以降が晴れという予報が出ているせいか、ワサビ平でこんなにたくさんの人がいるのを見たのは初めてでした。私がいつも梅雨明けしない時期の平日に訪れているから、そう思うのでしょうね。

ワサビ平を出発したのは8時30分ぐらいだったでしょうか。

2011年に同じコースを登ったときはワサビ平を6時50分に出ていますから、今回はかなり遅めです。

因みに、2011年の記録はこちら

P8260062

小池新道の入り口までは、しばらく林道のような道が続きますが、今朝がたの雨で堰堤から丸で滝のように水が流れ出しています。四国に住む私たちはここ新穂高に来るまでは毎日のよう晴天が続いていたので、思いもしなかったのですが、私たちが入山するまでの1週間というもの、アルプスでは連日雨だったようです。

P8260063↑道もところどころ、水が流れています。

7月だと、この辺りはまだ雪が残っていることも多く、雪の状態は年によってかなり違います。

P8260064

林道沿いの繁みの中から、何やらピンクの花が見えているので近づいてみたら・・・

P8260065久しぶりで見るヤナギランでした。

もう15年ほど前に南アルプスの山麓で見かけて以来なので久しぶりです。

Rさんは初めて見るそうで、北アルプスで見たのは私もこれが初めてでした。

P8260067

8時50分、奥丸山へと通じる橋のたもとを通過します。

2011年には槍平で南沢が増水して渡渉不能だったため、奥丸山を越えてここに下ってきました。

P8260068

8時50分、小池新道入り口を通過しました。

ここからは登山道になります。

P8260072

小池新道を歩き始めた途端、登山道が沢状態になった場所がありました。

良くこういう状態になるのか、木の橋をかけてあります。

P8260077橋を渡ったところで、紫の花が咲いていました。

タテヤマウツボグサですね。普通のウツボグサより、花期が遅いです。

それでも、8月末ですから、まだ咲いているとは思いませんでした。

今年の北アルプスは雪が遅くまで残っていて、花もかなり残っていると聞いていましたが、実際にはどうなんでしょうね。歩いていくうちに徐々にわかってくることでしょう・・・。

P8260081

↑ここも登山道が沢状態になっている場所です。

P8260082

振り向くと、ちょっとした渡渉状態のRさん・・。

P8260083

この辺りから、展望も楽しめるようになってきました。

後ろを振り返るとまず目につくのが焼岳です。

そのうち、穂高連峰が見えてくるはずです。

P8260086

視界の一角に青空が見えてきました。

天候が回復しているようです。

P8260087小池新道は石がごろごろした道ですが、そのわきに何やら果実の付いた木がありました。

どうやらウワミズザクラのようですが、今回の山行でお目にかかったのはここだけでした。

P8260089

マタタビの果実が見えましたが、標高がかなりあるので、ミヤママタタビの可能性もあります。

P8260090

7月でも見たことありますが、ミソガワソウが出てきました。

新穂高界隈はミソガワソウが多いですね。

P8260092大ノマ乗越と思われる辺りは、下の斜面にはまだ残雪がかなりありますね。

ここは7月には雪渓がかなり残っていますが、まさか万年雪ってことはないでしょうね。

P8260094

この日は登って来る人も多いようで、写真を撮る私たちは決して速いペースではないので、後ろから来る方には先に行っていただきます。

いい加減歩いた頃、眼下に秩父沢が見えてきました。

いつも、秩父沢で休憩するので、頑張ってあとちょっと歩きますか。

P8260095ズームすると、秩父沢ではたくさんの人が休憩されてますね。

P8260099

道沿いには何やら背の高い青々とした草・・・と思ったら、クロバナヒキオコシでした。

黒い小さな花は、今度のカメラはなかなかピント合わせが難しいです。

P8260102

ミソガワソウもまだ初々しい花が咲いています。

きっと8月上旬まで雪が残っていたんじゃないでしょうか。

P8260103

9時50分、「秩父沢」の道標までやってきました。

ワサビ平を出てから1時間20分かかってますから、道標に書いてあるコースタイムをかなり上回ってしまいました。

P8260105

秩父沢はこの日も雪解け水が勢いよく流れているせいで涼しく、絶好の休憩ポイントです。

さぁ、私たちも一休みするとしましょう。

コメント

keitannさん、こんにちは、
4年ほど前を思い出します。
高山が初心者の友人を連れて余裕をもって2泊の予定の双六岳でしたが。
ワサビ平で泊まった未明から雨になり、朝は小ぶりになったものの雷もあり、
山小屋のご主人が小池新道辺りまで偵察に行ってくれて、
沢が増水していて膝辺りまである、という事で・・・
このまま水が引くのを待つか、小柄で体力もあまりない友人の事も考え、さんざん悩んだ挙句断念したという思い出が。
なので未だに未開の北アルプス。小池新道からはkeitannさんと同行したつもりで
見せていただきます。
でもわさび平までの間にもオオウバユリの群生やつるアジサイやハクサンオミナエシ、上を見上げればまだ残っていたオガタマノキと、林道歩きだけでも楽しんできた気がします。(7月末だったか)
最近の気候は怖いので、山歩きもままなりませんね。無事に下山されて良かったです。
そしてすてきな山歩きになったようで、よかったです。
今年こそは白山でない山をといつも思うのですが。
香川から登山される方がいるのだと思うと、ずっと近いのかもしれませんが。
やはり、思い立ってすぐ行ける山ではありませんので。
でも必ずと思って、参考にさせていただきます。keitannさんのレポ案内はわかりやすそうです。

keitann様 こんにちは
記事冒頭では水が暴れているなと感じ、同時に水の濁りも見ましたが、それは降り続いた雨によるものなんですね。
写真で見る限りでは、カンカン照りではなくて、回復途上の天気のようですが、却って涼しく歩けたのではないでしょうか。

小生も最近は歩く速度が遅くなり、コースタイムを上回る常習者になりつつあります。
この頃は写真を撮っていない時でもすいすいと追い抜かされるようになりました。

noiさん、こんばんは。

そういえば、noiさんが一度だけアルプス方面に行かれていたことがありましたね。
あれは4年前でしたか・・・。
7月末と言うと私がいつも訪れている時期で、まだ梅雨明けしたないことも多く
雨の日が多いですよね。下りで雨が降るのは別に構わないのですが、歩き始めから
雨だとテンションが下がりますね。
たぶん、膝ぐらいまでの水なら渡渉は大丈夫ですが、その後、靴の中が水浸しだったり
衣類も濡れた状態で登らないといけないのが憂鬱でつい引いてしまいますね。
蒲田川左俣や右俣の林道歩きは花の種類も多く、退屈はしませんね。
今回は雨にもあまり遭わず、苦労のない山行でした。
とはいえ、下りは少し降られたので、槍平近くの南沢がどんな状態なのかちょっと心配
でした。
白山と言えば、今回、双六への稜線歩きで初めて白山の姿を見ました。
まだ登ってない山で姿かたちがわからなかったもので、中央アルプス?なんて思ってしまい
すれ違った登山者の方に教えていただきました。
白山はまだ行ってないので、一度案内していただけると嬉しいです。
私も北アルプス…案内しますよ。

ぶちょうほう様、こんばんは。

今年は西日本と東日本とではまるで気候が違っていたので、アルプスで1週間も
雨が降り続いていたと思わず、やけに水量が多いな~と思っていました。
いつも梅雨時に訪れているので、濁流には慣れているつもりですが、8月末にも
なって雨が1週間降り続くのはちょっとおかしいですね。
この日は最初は雨のち曇りで涼しかったのですが、風があまりなくて昼前には陽射しも
出てきたのでかなり暑さを感じました。
双六小屋まで行けなかったのは暑さの影響もあったと思います。
私も同行のRさんも寒さには強いですが、暑さに弱く、翌日も大汗をかきました。
3日目の西鎌尾根歩きでは朝から稜線はかなり冷たい風が吹いたのですが、私たち二人
だけ、雨具やウインドブレーカーの類を身につけずに歩きましたが、快調に歩けました。
私も登りはずいぶんと手間取るようになり、その分を下りで飛ばすようにしています。

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