3年ぶりの北アルプスへ、その15、槍を見ながら歩く
風を避けて休憩した場所からそう歩かないうちに、絶好の休憩場所に出てきました。
槍が良く見えるし、かなり広くて、そのうえ稜線の北側になる場所なので、風を避けることができるのです。そんな場所なので、数名の方が立ち止まっているのが見えました。
↑たぶんこの辺りは以前歩いた時は雪渓だった場所だと思うのです。
確かこの辺りでチシマギキョウを見ながら双六小屋で作ってもらったお弁当を食べたのでした。
前回見えなかった槍が、今回ははっきりと見えていて、今回の一番大きな目的を果たせました。
2年前に亡くなった山仲間の方は看護婦さんをされていたので、三俣小屋の診療所によくボランティアで来られていたそうです。暇そうな日は「ちょっと槍まで行ってきます」と言って出かけていたそうです。どんどん大きくなる槍を見ながら西鎌尾根を歩くのはいいものよ」と彼女に言われていたのに、前回はその槍が全然見えなかったのでした。
Tさん、今回は槍を見ながら歩いてますよ・・・・心の中で彼女に報告します。
大キレットや穂高の峰々も見えてきました。
Rさんのご主人が昨日歩かれたジャンダルムも見えているようです。
硫黄岳がすぐ目の前に見える場所までやってきました。
前回の西鎌尾根歩きで、唯一よく見えたのが硫黄岳でした。
先行された単独の男性にモデルになっていただきます。
人が入ると画面がぐっと引き締まります。
そして、下りきったところに何やら道標が立っています。
硫黄岳が見えたばかりなので、おそらく、硫黄乗越の道標なんでしょうね。
7時4分、硫黄乗越を通過します。
ここはちょうど双六小屋から槍ヶ岳山荘までの中間地点ぐらいになるのですが、前夜地図でコースタイムを見たときに間違えて覚え込んでいました。千丈乗越から槍ヶ岳山荘までを3時間と間違えて思い込んでいたのですが、実際は硫黄乗越から槍ヶ岳山荘までが3時間です。
なので、まだ結構あるな~と思いながらここを通過します。
登山道辺りは荒涼とした砂礫地にもなっていて、イワツメクサと何やらキキョウが咲いていますが、どうやら咲いてからかなり時間が経っていそうなので、チシマギキョウみたいだなと思いながら撮影します。
実際は花冠の中に毛があることを確かめれば良いのですが、それは帰宅してモニターで見ればわかると思いながら撮影します。
花の形や花期などを知っていれば、イワギキョウと違うということは何となくわかりますね。
前回は7月末だったのでチシマギキョウしか見られませんでしたが、今回はチシマギキョウとイワギキョウの両方が見られました。
先ほどからオトギリソウの仲間が咲いていると葉思っていたのですが、ここにきて綺麗に咲いていたので撮影します。
確かシナノオトギリだったと思います。
オトギリソウは夏の初めの花だとばかり思っていましたが、そんな花まで見られたのです。
歩いてきた道を振り返るRさん。
ここまでの道は女性的な雰囲気です。
あれ?この白い花は・・・
確か、白馬方面で見たことがあるムカゴトラノオのようです。
鷲羽から北へ伸びる稜線をバックに歩くRさん。
丸っこい山頂は真砂岳?
前方には槍と、その手前の小高いピークは左俣岳かもしれないけど、前回も今回も山頂確認ができませんでした。
オレンジ色のウエアを着た方に良いモデルになっていただいてます。
今度は稜線の南側を巻いていきます。
足元にはまたまたイブキジャコウソウが咲いていました。
南側に見えるのは弓折岳の稜線、そして稜線からポッコリかを出しているのは笠の山頂です。
弓折岳辺りをトリミングすると鏡平の小屋も見えていますね。
あそこからぐるりと歩いてきました。
道はだんだん荒涼とした雰囲気になってきて、その向こうに千丈乗越方面っも見えてきたようです。
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