忘年登山で高松市街地の山をめぐる、その2、古墳が出てきた
アベマキの林を抜けると、見通しの良い岩場に出ます。
ここは南展望台ということになっているそうで、展望台というだけあって抜群の眺めです。
↑先ほど歩いてきた小山や浄願寺山の向うに、一昨年の忘年登山で歩いた堂山~六つ目山~伽藍山などが見えています。
こちらは五色台方面で、その手前に2年ほど前に皆で歩いた袋山~勝賀山の稜線が良く見えています。
展望台通過後のコースは東寄りのコースを取ります。浄願寺山頂までまっすぐ歩くコースもありますが、こちらは展望がなくて面白くないからです。
ハゼの中にも黄色く染まる種類があるのかな?
海辺に近い低山なので、カクレミノなど常緑樹も多いです。
小山まで登りの後は、それほどアップダウンもなく、快調に歩いていきます。
途中に見えた石積みの祠は確か山浦神社の末社と書かれていたかな?
やがて東展望台と書かれた場所に出てきました。
眼下に市街地、Rさんの向うのなだらかなピークが昼食後に向かう室山です。
栗林公園の借景になっている山で、全体を指して紫雲山と呼びならわしています。
その向こうは男木島だったか女木島だったか?
直ぐ下に目を落とすと真っ赤なハゼ。
なおも、北に向かって歩くと、確かこの辺りは浄願寺山山頂周辺だったような?
Eさんについて歩くと、雨乞之経塚と書かれた場所でした。
讃岐は古くから雨が少ない土地なので、ここでも雨乞いの祈祷など行われたのかも・・・
「浄願寺山古墳群」と書かれた説明書きがありました。
今日歩くコースは古墳が多い山ですが、前半の浄願寺山は盛土小円墳、紫雲山周辺は前方後円墳などで、形式が全く違うそうです(Eさんの説明)
すべて合わせると数百基と言いますからすごいです。
昔から讃岐の地は気候温暖で古代人も住みやすかったということでしょう。
↑これは山頂を踏んだ後に立ち寄った古墳ですが、よくわかるように順序を少し変えました。
横穴式石室と言われる構造をしていますね。
それにしてもこんな大きな石を重機のない昔にどうやって動かしたんだろうねと、皆で話したことです。
10時丁度に浄願寺山山頂を踏みました。
標高はようやく200m超えです。
三角点を囲んで、皆で記念撮影・・・。
山頂周辺にはこの辺りでもかなり古いという山浦神社の祠がありました。
さきほども山浦神社でしたが・・・・
なおも北を目指して歩くと、その辺りに赤い色が見えてきました。
こんな色に紅葉する木は?と見てみると・・
ウリハダカエデでした。
この日通して歩いた中でもウリハダカエデは珍しかったです。
普通はもう少し標高の高い場所に生えますよね。
「切通峠へ」と書かれた道標が枝にぶら下がっています。
実は2011年にはこの人ほぼ逆コースを歩いているのですが、いちばん印象に残っていたのがこの切通峠でした。
しかし、今回は前回とは違うコースで歩くそうで、「野山山頂」経由のコースを取ります。
野山に登る前に、まずは浄願寺山を下るようで、これがまた急下りです。
讃岐の里山は、斜面を直接登ったり下ったりしているところが多く、短いですが結構な運動です。
「こんなとこ登りたくないよね」と言っていたら、下から登って来られた方がいらっしゃいました。
でも若い方のようですね。
この日はこんな地味な里山と思うのに、かなりの人に会いましたが、皆さん運動がてらにか結構登っているようです。
途中、切通峠へのバイパスなる道への分岐もありました。
ここで道の傍らにスズメバチの巣を発見。
スズメバチは今年も9月ごろに各地で被害が出たようですが、私も刺されたことはないものの、秋に山に入ると警戒して付きまとわれることはしょっちゅうあります。
目の前に何やら山の斜面が見えてきたので、これは峰山が見えてきたのかと思ったら、早とちりで、今から向かう野山なのでした。
いったん下って登り始めるとリュウノウギクが咲いていて、これは嬉しかったです。
何しろこの秋はリュウノウギクさえ見ておらず、見ないまま冬に突入かと思ってましたから・・・
赤い実が目立つのはフユザンショウのようです。
一度、食べたことがありますが、目が覚めるほど辛いです。
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