高知五台山のミニ八十八か所巡り、その9、香川の札所を歩き結願する
香川に入って最初の霊場は六十六番札所の雲辺寺です。
香川の人間ならもちろん誰でも知っています。
スモモ畑の横を通り、ちょっと近づきにくい場所に雲辺寺がありました。
↑近づきにくいので、望遠にして撮影させてもらいます。
でもお賽銭をあげるのはちょっと難儀しそうですね。
香川の最初の札所の雲辺寺を巡った後もどんどん下っていきます。
この辺りになると、また墓地が出てくるようです。
見事に枝を誘引してあるスモモ畑の間を通り抜けます。
スモモの木がこれほど枝を伸ばすとは知りませんでした。
まるでブドウ畑さながらです。
そのスモモ畑の下に六十八番札所の大興寺がありました。
札がひっくり返って見づらいのでRさんが直しています。
他県の札所と違い、香川内の札所はさすがに位置や名前ぐらいはおおよそわかるので、一段と楽しいです。
ここ大興寺も何年か前に主人とお参りしたことがあります。
ちょっと小高いところにあって、ここも近寄り難いので、望遠で撮影します。
六十八番札所の神恵寺。
北の方角に目をやると素晴らしくきれいな青空に工石山方面がくっきりと見えます。
つまりこの辺りでは五台山の北斜面を歩いているということです。
ずっと下るのかと思ったら、またまた神社らしきところを通って登るようです。
竹林の中に七十番札所の本山寺。
本山寺も五重塔があって、私たちにはなじみ深いお寺です。
↑順序が後先になりますが、六十九番札所の観音寺。
この辺りはPさんがお手の物ですね。
なおも竹藪を登ると、大きな岩と岩の間をYさんがくぐっていかれます。
え~?
体がつかえて通れなかったらどうしよう?というとYさんが「大丈夫、今まで通れなかった人はいません」とのこと。
ふ~、何とか無事通過し、私の後ろをRさんも無事通過です。
2月に登った大滝山のへそすり岩を思わず、思い出しました。
その岩場をすり抜けた先に弥谷寺。
七十一番札所で、実家から割合近く、子供のころは祖母に連れられて弥谷寺の春市に行ったりしたものです。そのころから花が好きだった私は春市でバラの苗木を祖母に買ってもらったのです。
地元のものは「弥谷さん」と呼びならわしています。
私にとっては八十八か所中、一番なじみ深い札所です。
弥谷さんを過ぎると曼荼羅寺。
七十二番札所です。
この辺りは順番もたいていわかります。
曼荼羅寺にはつい今年の1月も五岳山歩きの帰りにお参りしました。
曼荼羅寺に続いて、七十三番の出釈迦寺。
ここも奥の院のほうはよく訪れるので、なじみ深い札所ですね。
善通寺界隈はお大師さんが誕生された場所でもあり、札所が距離を置かずに五か所ほどあります。
札所巡りの間にも野草散策は気を抜かずに続けます。
上から垂れ下がっているのはアケビのツルですでに花芽が膨らんでいました。
さすが高知、何でも早いですね。
善通寺界隈の札所で唯一まだ訪れてないのが、ここ七十四番札所の甲山寺です。
続いて善通寺があるはずなのですが、z年通じまではちょっと距離がありました。
みかん畑の中を歩いたところに、展望が急に開けたと思ったら善通寺です
青空の中にすっきりと見えている七十五番札所の善通寺。
14時32分到着でした。
小銭が少なくなってきたのですが、善通寺は息子のお嫁さんの腹帯などいただいたりしてお世話になっているので、お賽銭はしっかりはずみます。
Yさんがここで休憩にしますとおっしゃるので、ザックを置いて水分補給です。
午後に入ると気温も上がってきて、さすがに暑さを感じるようになりました。
善通寺のある岩の上に登り展望を楽しまれるYさん。
素晴らしい青空ですね。
休憩を終えて再び歩き始めますが、残る札所もあと少しとなりました。
善通寺の次は金倉寺でここも我が家からは結構近いです。
ムラサキケマンが午後の日差しを浴びて、本格的に咲いてますね。
我が家でもムラサキケマンは蔓延ってますが、花が咲きだしたのはつい最近です。
高知とでは半月ほど違うようです。
何やら白い花がと思い、慌てて撮影したらピンボケでしたが、白花のタチツボスミレだったようです。
この日はスミレもかなり見かけました。
七十六番札所の道隆寺も、自宅から近いので馴染みが深いですね。
次いで七十八番札所の郷照寺。
ここも娘が厄除けでお参りしたりして、割合、縁のあるお寺です。
この辺りから車道みたいな道沿いを歩きます。
道の合流したあたりで西日がよく当たるのかオドリコソウがにぎやかに咲いていて皆で大喜びです。
大きな岩の下では七十九番の高照院。
私はまだ訪れてない札所です。
これで残す札所は10を切りました。
八十番札所は香川の国分寺で、香川では国分寺町という地名もあるので、有名です。
道沿いにすんなりと出てきたのは七十九番の白峰寺。
ここも今まで何度も訪れています。
へんろ道を歩くならば、五色台の山の上まで厳しい山道を登るので、へんろ転がしと呼ばれる道を登って訪ねる札所です。
そして車道歩きの傍らで見かけたのはジロボウエンゴサクでした。
色合いが地味なので、ズームしてみます。
エンゴサクの仲間は花の形が面白いし可憐なので、好みなのです。
またまた山道に入り、八十二番札所の根来寺。
五色台にあるお寺で紅葉で有名です。
ここを過ぎると、高松に入ります。
この辺りからYさんにトップを歩いてみますか?と言われ、歩いてみました。
ところどころ、分岐があるので迷いますが、たいていは赤テープかしるしがあるようでした。
八十三番札所は一宮寺で、この辺りはRさんがご近所になります。
とうの立ったフキノトウばかりを見ていたのですが、ここでフキノトウらしい姿を初めて見かけます。
八十四番は屋島寺で、ここも最近は年に一度ぐらいは行ってますね。
続いて八十五番札所の八栗寺。
八栗寺はここ5年ほど行ってないような?
いよいよ東讃に入り、札所も残りわずかとなりました。
八十六番札所の志度寺です。
またまた道は登りになり、八十七番札所の長尾寺がありました。
そのまま進むのかと思いきや、反対方向に進み・・・・
結願の大窪寺です。
結願ということで、残しておいた小銭をお賽銭にします。
本物のへんろ道は歩いたことがありませんが、五台山のミニ遍路歩きでもちょっとした充実感を味わいました。
すぐ近くにはお大師さんの石像も立っていて、その前で皆で記念写真を撮りました。
5分ほど休憩したのち、帰途に着きます。
朝に通った分岐まで帰ってきました。
車を置いてある黒潮アリーナには16時前の到着でした。
Yさんご夫妻にはいろいろとお土産までいただき、驚いたり恐縮したりでした。
ガイドをしていただく私たちが気遣いしないといけないのに、ほんとに申し訳なかったです。
とはいえ、早春の素晴らしい青空の下、高知の早い春の花をたくさん見ることができ、花の好きな私としては、春の低山歩きを満喫しました。
Yさん、Wさん、Gさん、お世話になりました。
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