2年ぶりに赤星でマンサクを見る、その3、周回路を下る
お腹もいっぱいになったところで、そろそろ下山開始です。
今は静かな山頂もあと1月もすればカタクリの花を見に来る人でにぎわうことでしょう。
そういう私も山歩き再開して最初にカタクリを見に来たのは赤星山でした。
もう15年以上も前のことになりました。
そういえば、山頂でお会いした方に峨蔵越までここから歩けませんか?と尋ねられましたが、メンバーの誰も歩いたことがなかったので「たぶん、日帰りは無理なのでは?」ということでお茶を濁しておきました。いつだったか二ツ岳から眺めた赤星が印象に残っているので、いつの日か私も歩きたいものですが・・・。
↑すっきりと晴れ渡った青空に、皆さんにこやかな笑顔を浮かべて下山です。
天気は良いし、マンサクは咲いていたし、言うことありませんね。
登るときにも通過した分岐です。
ここからは登ってきたのとは別のルートで、踏み跡程度の道になります。
私もここをきちんと歩いたのは2014年にMさんPさん夫妻に案内していただいたのが最初です。
嬉しいことにこちらのコースでもマンサクが咲いています。
皆の歓声があがりました。
あちこちに咲いていて、赤星にマンサクがかなり多いことを確認しました。
このコースは途中、幅5mほどの崩壊個所があってその崩壊個所を渡らねばなりません。
それがだんだん崩壊がひどくなってきていて、最初に渡った場所よりかなり上で渡らないと渡れないようなことになっていました。つまり高巻きですね。
まずはKさんがトップで渡ってくださって、そのあとを私が渡りますが、木の枝などを掴まないと危ないので適当な場所を探します。
↑何とか崩壊地に下りて、向こう側の踏み跡のついているところまで下ります。
↑Yさんがこちら側から下ろうとしますが、足元が悪そうなので、反対側のほうが下りやすいのでそちらから下ってもらいました。
この分だとあと数年後には渡るのに難儀するかも・・・・
何とか崩壊地を無事にわたった後も、上を見あげればマンサクのレモンイエローが・・・
皆さん、見とれていますね。
ほんとはこの辺りは風もなくて暖かいしマンサクも咲ているので、ここらで休憩したいところですが、もう少し下るまで我慢します。
これはミツバツツジの花芽かな?
赤星でミツバツツジの咲いているのはまだ見たことがありませんね。
カタクリの時期以降は来てないということでしょうね。
Kさんが撮影されているのはこちらの斜面に咲いているマンサクです。
ほんとに何もないところで先ず咲く花なんですね。
北国や山国の人が冬枯れの木々の間でこの黄色い花を見つける喜びは、平野部で暮らす私でも何となく理解できるような気がします。
色のついたものを見る喜びというか・・・
斜面を下っていると、真正面にまたまた二ツ岳が見えてきましたが、どういうわけかこの日は山の上のほうは見えているのに山麓はガスが出ているのです。
ちょっと幻想的な眺めでした。
この辺りまで下ってくるとマンサクの木も見えなくなります。
木立は冬枯れの姿ですが、青空の下の自然林を歩くのはほんとに気持ちの良いものです。
芽吹きはあと一か月後でしょうか。
前の週の阿佐尻でも見かけましたが、ここでもコバイケイソウの芽吹きをあちこちで見かけました。
シカが食べないので、トリカブトとコバイケイソウばかりが増えます。
12時50分過ぎ、住友共電の鉄塔の下まで下ってきたので、ここで休憩にします。
南を見ると、たぶん愛媛と高知の県境の山々が霞んで見えています。
大土岐山も見えているのかしらん?
あのあたりも一度行ってみなければと思ってるのですが・・・
休憩している鉄塔のそばにスミレが咲いてたとメンバーに教えてもらい、休憩が終わる前に急いで撮影しました。
まだ芽を出したばかりのアオイスミレでした。
これはヤナギの仲間の芽吹き?
ヤナギも種類が多いので、なかなか覚えられません。
休憩を終えて最後の下りにかかりました。
気持ちの良い陽だまりハイクです。
途中、ちょっとした沢のようなところを通過しますが、Pさんがここで小さなコチャルメルソウを見つけてくれました。今年お初です。
そしてこれも小さなハルトラノオの花が咲き始めていました。
例年より遅いような気もしますが、それともこんなものでしょうか?
春の訪れ方は、その年によって毎年違いますね。
最後の梯子を下りて林道に下ってきたのは13時42分でした。
そこはちょっとした滝になっていて、以前はこの滝のそばにもマンサクがありましたが、いつの間にか枯れたようです。
雨がよく降った後だったので、水量も多く、滝の下の沢は気持ちよさそうなナメのようになっていて、Kさんが激写中です。私やPさんよりもいつも撮影枚数が多いようです。
シロバナネコノメソウは残念ながらまだ蕾でした。
まだ冬枯れみたいな赤星の山肌をバックに立つのはPさん・・・。
この山肌が5月ともなると青々とするんでしょうね。
今年の冬は寒かったので、永遠に春が来ないような錯覚にさえ陥りそうでした。
でも、春はちゃんとやってきたんですね。
白い花のアオイスミレが林道沿いには咲き始めていました。
春一番に咲くスミレです。
下りに大きな落石を車中から撮影してみました。
登りはなんとか石を避けて通りましたが、山側の石なら何とか動かせそうなので、Kさんと私が外に出て転がすことにしました。
山側にあった石を何とか道の反対側に転がし終わったところです。
後ろにある大きな石はとても動かせませんから・・・
これで走りやすくなりました。
それにしても、こんなに大きな石が落ちていたことは今まではなかったのですが・・・
年々、林道も荒れてきています。
荒れた林道を運転してくれたRさんに感謝ですね。
林道沿いでは今年初めてのミツマタの花も撮影しました。
金砂湖でKさんとお別れして、私たちは法皇トンネルを抜けたところにある具定展望所で車を停めました。金砂湖の桜はどういうわけか今年は開花してなくて、具定展望所の桜が何とか開花し始めていました。
↑いつもの年だと香川の桜より愛媛の桜のほうが開花が早いと思っていましたが、こういうこともその年その年でいろいろになりますね。
植栽のコブシの花が満開でしたが、コブシの花は開花しているときから花の前に葉が一枚あると先輩から教わっているので、これは植栽のコブシだと推測しています。
遠く愛媛から来られたYさんを自宅最寄りの駅まで送って帰宅したら、東京への引っ越しを控えた娘一家が帰省していて賑やかでした。
今年も春一番に咲くマンサクの花を見られて、花散策も何とか順調に推移していきそうです。
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