今年も寒峰に登る、その3、林道から寒峰へ登る
下ってきた林道にはYさんのご主人の車がデポしてあります。
2年前には車は別場所にデポしてあったので、いったん林道に下ってきたところから寒峰の登り口まで林道歩きをしたのです。でも、今回は車があったので、ついつい車で登山口まで移動することに・・・。
さすがに車で移動すると、移動時間はものの10分でした。
↑見覚えの会える光景です。
白い棒みたいなのが立っているのは新しく植林した木の支柱か何かのようで、これは去年も見ました。
ペットボトルがぶら下がっているのが見え、確か、登山口の目印代わりに何かぶら下がっていたと思いだし、ここが登山口かと思いましたが、Pさんが「これじゃない」と言い、もう少し進みます。
登山口周辺には在来種のミミナグサも咲いていました。
「これは今では山でしか見られないんです」というと、Yさんに花の名前を尋ねられました。
オランダミミナグサなら、畑の雑草でどこででも見られるんですが、ミミナグサのほうは平野部ではほとんど見られません。
あらまぁ、ツチアケビまでありました。
でも、花にはまだまだ早いようです。
マタタビの葉が白くなっているのは5月下旬から見ていましたが、ここでようやく撮影することができました。
花は残念ながら咲いていません。
12時43分、登山口の目印はドリンク剤の瓶がぶら下がっているところで、そこから草むらの中に入っていきますが、踏み跡もほとんどなく、草や木の枝をかき分けながら進みます。
↑ようやくブッシュから出てきて、テンニンソウの群落に変わったので、歩きやすくなりました。
後ろを振り返ると、ここからも中津山が見えます。
もうすぐ大木の森に入るという手前で、傍らにオオバアサガラの木を見つけました。
去年はここを通って林道へ下ってきたのですが、オオバアサガラには気づきませんでした。
花の時期がアサガラより遅いようで、アサガラの花は5月下旬にとっくに見ていたのですが、つい一昨日に歩いた東赤石への登りでも、オオバアサガラはまだ咲いていませんでした。
花芽はいっぱい見えてますね。
登山口(道標等はありません)から10分弱で森の中に入ってきました。
周囲は大きな木が生えていて、鬱蒼とした森です。
森の中を登っていきます。
12時57分、渡渉点までやってきました。
ここで小さな沢を渡渉します。
↑今から渡渉点にかかろうとするRさんたち
沢を渡渉した後も、道がわかりにくく、2年前は道を探すのにちょっと時間がかかりましたっけ。
渡渉してすぐ後に、何やら白い花が・・・
どうやらヤブデマリのようで、四国の山では結構珍しい花です。
この後、2年前にも休憩した場所を目指して登っていくのですが、やはり道がはっきりしません。
上を見上げてたぶんあのあたりだろうと思うのですが、斜面が急なので、トラバース気味に歩きながら上を目指します。Gさんがこっちが道ですと道らしきのを見つけてくださったのですが、めいめい、歩きやすそうなところを歩きます(^^;)
何しろ、このルートは道標どころか踏み跡程度の道しかないのです。
13時半ごろ、2年前にも休憩した場所に出たので、ここで一服します。大きな木が生えていて、休憩にはぴったりの場所です。
さて、一服した後、歩きだそうとして私は記憶を頼りに右手へ進むのですが、ここで、反対方向に踏み跡がついているのに気づきました。2年前にはこんな踏み跡、あったかしらん?
去年はここを下ってますが、こんな踏み跡を辿った記憶はありません。私たちは記憶通りに右へと歩きますが、Gさん夫婦は反対方向の踏み跡へと。
13時43分、私が歩いた道と、Gさんたちが歩いた道が合流しました。合流点に赤テープがあります。↑
合流点からは上を目指してなだらかな斜面を登っていきますが、ここから若いBさんがトップを歩いてくれました。若いBさんは体力も余裕があるのか、歩きながら、足元で邪魔になりそうな枯れ枝などをわきにどけてくれたりと、あとから歩く私たちは助かりました。
私の記憶では、この後しばらく登り、別の尾根へと乗り換える場所があったはずですが・・・・
いつの間にか、記憶にない道を歩いていました。
道はいやにはっきりしていて、しかも広い道です。
いったい、どこにいるの?とスマホのGPSを見てみたら、この道はどうも尾根を一つ超して、寒峰と西寒峰の間の鞍部に出るようです。鞍部は寒峰峠という名前があるらしいのですが、寒峰山頂に着いた後、鞍部に下る予定なので、それでは大回りするようになるし、あとから同じ道をあるくことになります。Bさんが、ここから直接斜面を登ったほうが山頂に近そうですと提案を出してくれました。確かにその通りですね。
(あとからBさんが調べてくださったのですが、、この道は寒峰への古道だということでした。)
結構な急斜面を登ることしばし・・・・
いつの間にか、2年前に登った尾根に出ていました。
↑見覚えのある風景です。
この笹原を登ったら、寒峰山頂に行きつくはず。
しかし、この最後の笹原歩きがなんともしんどい・・・
ごく薄い踏み跡はあるものの、ちょっとしたササ漕ぎですから疲れます。
最後は、このコースを初めて歩くRさんにトップを歩いてもらいました。
14時30分、寒峰山頂に到着。
最後にPさんが中津山をバックに登ってきました。
Pさんの後ろに見えているのが午前中に歩いた寒峰台地で、その左側の稜線の向こうにマドの天狗が見えています。
少し雲がかかっていますが、剣山と次郎笈が見えています。
そして、去年は咲いてなかったと思うのですが、山頂のすぐそばにホソバシロスミレが一輪咲いていました。
以前は西赤石でよく見ていたのですが、最近は西赤石でもあまり見かけないようになったので、こんなところで出会えてラッキーでした。
山頂にはほかにも紫色のスミレが咲いていましたが、この時期にこんな高い場所に咲く紫色のスミレは私の記憶にはありません。(^^;)
山頂ではここで飲もうと思って持参してきたコーヒーをポットのお湯で淹れて飲みます。
お誂え向きにFさんからは豆大福、Bさんからも和菓子をいただきました。
余り甘いものを託s何は食べない私には珍しく、いただいた甘いお菓子を2個も一気に食べたのは、ハードな歩きで体が欲していたんでしょうね。
寒峰山頂からは対面の三嶺~西熊山~天狗塚~牛ノ背の稜線も山麓の集落も良く見えています。
山頂でしばらく寛いで、記念写真など撮ったら、そろそろ下山にかかりましょうか。
Yさんのご主人が下山口で16時に葉待っていてくださる手はずになっているのです。
下山前に、最後の眺めを楽しむ、この日のメンバーたち。
下山開始は15時4分でした。
あらまぁ、Yさんのご主人をえらく長い間お待たせしそうです(^^;)
急がなくては・・・
去年はこの道を登って寒峰に着きましたが、今年は逆に下ります。
ここから少しの間は一般道なので、歩きやすいです。
トップを歩かれるBさんとGさん・・・行く手にこんもりと見えるのが西寒峰かな?
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